の配合量が少ないため、アモキシシリンと1:1の併用で使用する。 ..
◎ レンサ球菌:溶血レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)や緑色レンサ球菌による感染性心内膜炎の第一選択
◎ 髄膜炎菌:髄膜炎菌性髄膜炎の第一選択
◎ 感受性のある肺炎球菌での第一選択:最近ではペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP:penicillin-resistant )が増えている
◎ 梅毒・レプトスピラなどのスピロヘータ属の第一選択
○ クロストリジウム属(など)や口腔内嫌気性菌の大部分(など)
○ その他さまざまな微生物に活性がある:ジフテリア()・炭疽菌 ()・放線菌のアクチノミセス()など
× 黄色ブドウ球菌・大腸菌はペニシリナーゼを産生するため耐性であることが多い
× 横隔膜下の嫌気性菌には無効
アモキシシリン(サワシリンカプセル®)を併用します。 中等症以上であればセフト ..
欧米では経口吸収率のよいpenicilin Vが使用できるが、本邦では使用できません。
ペニシリンGの内服薬(バイシリン)をどうしても使用したい場合(例:GAS咽頭炎疑いだが伝染性単核球症がどうしても除外できずアモキシシリンを使いづらい場合)は、胃酸の影響を受けにくい空腹時の投与を検討しましょう。
単に「処方を変えてください」ではなく、必要に応じて薬剤選択や用法用量の提案まで行いました。問題だと思う処方が出たらカルテを開き、処置内容や患者背景などを確認しています。そのうえで、例えば、「アモキシシリンですが、ペニシリンアレルギーがあればクリンダマイシンを1回300mg、1日3回でお願いします。」、腎機能が悪ければ「ペニシリン系でお願いしたいのですが、その場合は減量してもらえますか」というように、具体的に伝えていました。
[PDF] 劇症型連鎖球菌感染症に クリンダマイシン の 併用療法は有効か?
1つのきっかけは、国公立大学附属病院感染対策協議会のメンバーになったことです。2013年に行われた全国の歯科のサーベイランスの結果では、当院はとにかく抗菌薬の処方量が多く、全国データを引っ張るぐらいの勢いで、唖然としました。その後2015年に、当院における経口抗菌薬の使用実態を初めて調査したのですが、思った通り第3世代セフェム系抗菌薬が全体の半数近く処方されていました。そんな時に「AMR対策アクションプラン(2016-2020)」が発表されて、「これは本当に解決しなければいけない問題なのだ」と真剣に考えるようになったのです。まずは一部の診療科で介入を始め、2017年度からは全科を対象としたASP活動を本格的に開始しました。
◎ 肺炎球菌・髄膜炎菌による肺炎・髄膜炎
◎ 溶血性レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)
◎ リステリア()菌血症・髄膜炎の第一選択
◎ 腸球菌 感染症の第一選択
○ 腸内細菌科による感染症(尿路感染症など):大腸菌、サルモネラなど
○ インフルエンザ桿菌()による中耳炎・副鼻腔炎・気道感染症
× は内因性耐性があり無効
メトキサゾール、またはアミノグリコシド併用クリンダマイシン、キノロン、アズトレオナムまた ..
はい、歯科だけで29の診療科を有し、1つの病院ぐらいの規模があります。経口抗菌薬の採用品目も多く、以前は様々な種類の抗菌薬が次々と処方されてきて、「きちんと使い分けされているのかな」と感じていました。
【アモキシシリン】500mg 6~8時間ごと内服
※梅毒では、【アモキシシリン】1~3g 8~12時間ごと +【プロベネシド】750~1500mg/日 内服 14~28日間
アモキシシリンの吸収を高めるためにプロベネシドを併用します(尿細管からのアモキシシリンの排出を抑制し、血中濃度を高める作用があります)。
□臨床統計尋常性ざ瘡に対する外用抗菌薬(クリンダマイシンゲル)とアダパレンゲルの併用効果と適切な併用期間の検討(林 伸和・他)
ここからは、東京医科歯科大学病院の歯科外来におけるASP(抗菌薬適正使用プログラム)の取り組みについて伺います。病院としてはかなり大きいご施設ですね。
治療でなく予防で使うことが多いというのは、歯科特有だと思います。歯科全体の抗菌薬使用量は医科に比べれば少なく(図1)、また予防目的なので投与期間も通常は3日前後です。ただ本当に予防が必要な人以外にも、慣習的に処方している部分があるのではないかと考えられます。予防が主なので、起炎菌を調べたりアンチバイオグラムを作成したりといったことはほとんどされません。「予防で使う」は歯科の特徴であり問題でもある、といえるでしょう。
・アモキシシリン/クラブラン酸 1回250mg1日3回+サワシリン1回250mg1日3回
このコーナーでは、薬剤耐性(AMR)対策のさまざまな事例をご紹介しています。第23回で取り上げるのは、東京医科歯科大学病院歯科外来における、薬剤師主導のASP(抗菌薬適正使用支援プログラム)活動についてです。同院薬剤部の沖畠里恵氏は、歯科外来で処方される経口抗菌薬の適正使用に向け、歯科医師に対するフィードバックを行ってきました。活動を始めた経緯や具体的な取り組み、またその成果について、お話を伺いました。