○この薬には併用してはいけない薬[ジスルフィラム(ノックビン)、シアナミド
サノフィは2020年12月18日、再発または難治性の多発性骨髄腫に対する新たな治療法として、イサツキシマブの用法・用量にかかわる製造販売承認事項の一部変更承認申請を行ったことを発表しました。「カルフィルゾミブ+デキサメタゾン」併用療法に、イサツキシマブを追加する治療法です。
そこで、ホスアプレピタント併用時の 3 日目のデキサメタゾンの至適用量を
または難治性の多発性骨髄腫に対し、「カルフィルゾミブ(製品名:カイプロリス)+デキサメタゾン」併用療法に、イサツキシマブ(製品名:サークリサ)を追加する治療法の承認申請が行われました。
今回の承認申請は、「カルフィルゾミブ+デキサメタゾン」併用療法を評価したIKEMA試験と、イサツキシマブ単剤療法を評価した第1/2相試験の結果に基づくものです。
デキサメタゾン併用療法とポマリドミド/低用量デキサメタゾン併用療法の臨床試験
IKEMA試験は、前治療歴のある多発性骨髄腫の再発患者さん302人を対象に「イサツキシマブ+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン」併用療法と「カルフィルゾミブ+デキサメタゾン」併用療法を比較した第3相です。試験の結果、「イサツキシマブ+カルフィルゾミブ+デキサメタゾン」併用療法は、「カルフィルゾミブ+デキサメタゾン」併用療法に対し、病勢進行または死亡リスクを47%低下しました。
イサツキシマブは、多発性骨髄腫細胞に発現しているCD38受容体を標的としたです。2020年6月、「イサツキシマブ+ポマリドミド(製品名:ポマリスト)+デキサメタゾン」併用療法として国内承認されています。多発性骨髄腫に対する他のとの併用を評価する臨床試験が、現在も進行中です。
DBd(ダラザレックス+ベルケイド+デキサメタゾン)併用療法 患者プロトコール
小野薬品は2016年7月に、再発・難治性の多発性骨髄腫の治療薬としてカルフィルゾミブと、デキサメタゾンの3剤併用療法の承認を日本国内で取得しています。さらに、2017年5月には、カルフィルゾミブとデキサメタゾンの2剤併用療法で、カルフィルゾミブを1サイクル目の1日と2日のみ20mg/m2、それ以降は56mg/m2を点滴静注する用法・用量で承認事項の一部変更承認も取得しています。
「国内で血液疾患と移植の領域では約20年の歴史を積み重ね、これまでサークリサを加えた7つの製品と13の適応症を通じて、約5万人の患者さんの健康に貢献してまいりました。これからもひとりでも多くの患者さんを笑顔に変えるために、引き続き努力してまいります」
レナリドミドとデキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は
ニューロキニン1 (NK1) 受容体拮抗薬、5-HT3受容体拮抗薬およびデキサメタゾンの3剤併用療法が推奨されている。グラニセトロン等の第1世代5-HT3受容体拮抗薬と第2世代5-HT3受容体拮抗薬パロノセトロンでは、急性期の嘔吐性事象に対する効果に大きな差はなく、医療経済的な面を考慮すると第1世代5-HT3受容体拮抗薬の使用が許容される7)。現在、本邦においてNK1受容体拮抗薬 + グラニセトロン + デキサメタゾン群に対し、NK1受容体拮抗薬 + パロノセトロン + デキサメタゾン群の多施設共同無作為化比較試験が実施されている。遅発期の嘔吐性事象に対する効果を含め、論文化が待たれるところである。
5-HT3受容体拮抗薬およびデキサメタゾンの2剤併用療法が推奨されている。しかしCPT-11等催吐性の高い抗癌剤投与の際には、NK1受容体拮抗薬の追加投与が推奨される。遅発期の嘔吐性事象の予防に対しては、5-HT3受容体拮抗薬もしくはデキサメタゾンの単独使用が併用と同等の効果を有すると示されている。NCCNガイドラインでは、アプレピタントとデキサメタゾンの併用やアプレピタント単剤の有用性が示されており、MASCCガイドラインではパロノセトロンとデキサメタゾンの併用が推奨されている。
ガスクロマトグラフィー-負イオン化学イオン化質量分析法)を併用した血漿、滑液及び組織中のデキサメタゾン
デキサメタゾンの単独投与か状況に応じてドパミン受容体拮抗薬の使用が推奨される。さらにロラゼパムやプロトンポンプ阻害薬等制酸薬の併用も検討されるべきである。
レムデシビル単剤とレムデシビル,バリシチニブ(bar- icitinib)併用の治療を比較したACTT-2試験が行われ,
アプレピタントは、薬物代謝酵素であるcytochrome P450 isoenzyme 3A4 (CYP 3A4) を軽度から中等度に阻害するため、デキサメタゾンの代謝消失を阻害することが知られており、デキサメタゾンのAUC (濃度時間曲線下面積) が増加することが知られている。そのため、アプレピタントとデキサメタゾン併用時には、デキサメタゾンの減量調整が必要となる。
高度催吐性リスクに対して、従来の5-HT3受容体拮抗薬およびデキサメタゾンの2剤併用療法のおけるデキサメタゾンの推奨用量は、16~20mg (注射薬13.2~16.5mg) とされてきたが、アプレピタントとの併用例では、12mg (注射薬9.9mg) へ減量する。ただし、コルチコステロイドを抗癌剤として使用するCHOP療法などでは減量はしない。アプレピタントの投与期間は通常3日間であるが、効果不十分の場合には5日間までの追加投与が可能である。
形質細胞性白血病に対するボルテゾミブ、ドキソルビシン、デキサメタゾン併用療法
今回の承認は、カルフィルゾミブを70mg/m2の週1回投与とデキサメタゾンの併用療法が、カルフィルゾミブ27mg/m2の週2回投与とデキサメタゾンの併用療法と比較して、と奏功率で優越性を示し安全性も同等だった のデータに基づいたものです。試験の結果を受け、再発・難治性の多発性骨髄腫に対する2剤併用療法の用法・用量の一部変更が承認され、治療オプションが増えたことになります。
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高度催吐性リスクに対しては、上記に示したように投与初日には、デキサメタゾン12mg (注射薬9.9mg) にする。また、遅発期の悪心・嘔吐に対して、2~4日目にデキサメタゾン8mgを経口投与する (図3A)。
中等度催吐性リスクに対しては、アプレピタント併用例でデキサメタゾン6mg (注射薬4.95mg) を投与し、遅発期の悪心・嘔吐に対して、2~4日目にデキサメタゾン4mgを経口投与する。なお、アプレピタント非投与例では、デキサメタゾンを12mg (注射薬9.9mg) とし、2~4日目にデキサメタゾン8mgを経口投与する (図3B)。
カルフィゾミブ(カイプロリス)療法(デキサメタゾン併用)(週1回投与)
一度、重度の嘔吐を経験してしまうと、抗癌剤レジメン治療変更後も嘔吐性事象で苦しむケースが散見されるため、嘔吐が発症する前 (抗癌剤投与前) より、しっかり制吐剤を使用していくことが重要である。
悪心に対しては、CINV (chemotherapy-induced nausea and vomiting) であるのか、消化管粘膜障害であるのかの見極めが重要になる。後者の可能性が高ければ、プロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカー等の制酸薬の効果が、制吐剤よりも期待できることがある。
また、味覚障害、嗅覚障害が食欲不振につながるケースもみられるが、ここでは栄養士による栄養指導が効果的な場合もある。ケースに応じて様々な職種による患者サポートを行うことが非常に効果的であり、推奨される。
COVID-19中等症Ⅱへのレムデシビル,デキサメタゾン,バリシチニブの併用療法 ..
は10月3日、が再発・難治性のの治療薬としてと併用療法がから承認を取得したと発表しました。この発表は、同社とライセンス契約をしているアムジェン社が、本国で10月1日に発表したプレスリリースに基づくものです。
象としたポマリドミドとボルテゾミブ及び低用量デキサメタゾン併用療法とボルテゾミブ及び低用量デキサメタ
がん薬物療法を行う医療者のstate-of-the-art は,最適な治療方針のもとに適切な薬物療法を選択し,安全に,苦痛と後遺症を最小限にしながら,治療強度を維持して最大限の効果を導くことである。各がん種における治療ガイドラインが整備され,Cancer Board も充実してきたことで,適切な薬物療法の選択が容易になされるようになった。さらに各施設内では薬物療法のレジメンを登録制にして管理するようになり,電子カルテの普及による自動計算も導入され,処方に至るまでは一般化され安全性も担保されてきている。しかし,投与後の反応には個体差があり,副作用として出現する苦痛に対してはさらに個別の対応になるため,各種支持療法は熟知しておく必要がある。がん薬物療法によって発現する悪心・嘔吐(chemotherapy-induced nausea and vomiting; CINV)は,催吐の機序が解明され,そこに作用する薬剤が開発された現状においても,患者が苦痛と感じる代表的な副作用であるため,これを適切に制御することは重要な意味をもつ。わが国では,海外のガイドラインを参考に,現状に即したガイドラインを作成し,評価も行なってきた, 。の登場や新たな制吐に関するエビデンスの新出があり,これらを含めた制吐薬適正使用ガイドライン2015 年10 月(第2 版)一部改訂版(ver.2.2)の公開に至った。
【薬剤師向け】「デキサメタゾン」とは?効果や副作用、薬価などを解説
悪心は嘔吐しそうな不快感であり,延髄嘔吐中枢の求心性刺激の認識を表す。また,嘔吐は胃内容物を強制的に排出させる運動で,幽門部が閉ざされ胃底部や下部食道括約筋の弛緩と横隔膜や腹筋の収縮によって胃の内容物が排出され引き起こされる。嘔吐中枢に影響を及ぼす病態に反応して起こり,入力経路としては,大脳皮質(頭蓋内圧亢進,腫瘍,血管病変,精神・感情など),化学受容体(代謝物,ホルモン,薬物,毒素など),前庭器(姿勢,回転運動,前庭病変など),末梢(咽頭~消化管・心臓・腹部臓器などの機械受容体,消化管など化学受容体など)がある。
多発性骨髄腫に対するイサツキシマブ,ボルテゾミブ,レナリドミド
悪心・嘔吐は,に示すように,上部消化管に優位に存在する5-HT3受容体と第4 脳室のchemoreceptor trigger zone(CTZ)に存在するNK1受容体, ドパミンD2受容体が複合的に刺激され,延髄の嘔吐中枢が興奮することで悪心を感じ,さらに遠心性に臓器の反応が起こることで嘔吐すると考えられている。化学受容体で作用する神経伝達物質としては,セロトニン,サブスタンスP,ドパミンなどが知られており,これらと拮抗する薬剤などが制吐薬として用いられている()。また,発現の状態により以下のような分類があり,各CQ にみるように,機序や背景を考慮した対応が行われている。
法とを比較評価した最初の無作為化臨床試験です。今回のデータは、エロツズマブをポマリドミド
・難治性の多発性骨髄腫に対してカルフィルゾミブとデキサメタゾン2剤併用療法が米国食品医薬品局から承認されました。用法・用量に関する一部変更されたことで治療オプションとして追加されます。
(シアナマイド)、デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性におけ
わが国では悪心・嘔吐に対して承認されていない薬剤は背景を着色している。なお,用量は制吐薬として一般的に使用される量を記載した。
*注射薬中の含量はデキサメタゾン3.3 mg/mL,リン酸デキサメタゾンナトリウム4 mg/mL である。
**効果不十分には同用量を追加投与可。
に注意が必要な薬剤である2ン6). また,エフェドリンとデキサメタ
抗がん薬の種類,投与量,併用抗がん薬により催吐性は異なっており,本ガイドラインではに示すようなリスク分類を行った。参考にした海外のガイドラインのコンセンサスレベルは高く,わが国のインタビューフォームの結果などと一致をみない内容もあるが,国内のエビデンスを重視した作成委員会のコンセンサスのもとで決定した。