【医師が解説】手足口病の症状とは?対策やおすすめの市販薬も紹介


手足口病は感染力が非常に強い病気で、特に幼稚園や保育園などで集団生活を送る子どもたちの間で広がりやすい傾向があります。しかし、適切な予防と対策を取ることで、感染のリスクを減らすことができます。


手足口病はウイルスが原因 手のひら、足の裏、口の中に発赤や水疱を生じる病気、「手足口病」。 通年で患者さんは来院されます.

基本的には、家庭でのケアが中心となりますが、手足口病が疑われる場合は、まずは受診して適切な指示を受けることがおすすめです。症状が軽い場合でも、保育園や学校に通う子どもについては、他の子どもたちに感染を広げないよう、完治するまで休養を取るようにしましょう。

プール熱、手足口病、ヘルパンギーナは、小児が夏期に罹りやすいかぜであるため「夏かぜ」と呼んでいますが、夏期の中でもいつ流行するかは年や地域によって違いがあります。プール熱を起こす原因ウイルスはアデノウイルス、手足口病とヘルパンギーナの原因となるのは、エンテロウイルスと呼ばれるウイルスのグループです。どちらにも数十種類の型があり、それぞれいくつかの型がプール熱、手足口病、ヘルパンギーナを起こします(表)。この3つの夏かぜの原因ウイルスは、毎年、流行の型が違い、さらに複数の種類の型が流行する傾向にあります。小児は原因となるウイルスの抗体を持たないので、数年は罹りやすい状態ですが、罹っていくうちに抗体ができていくため、徐々に罹りにくくなります。

・手足口病の口内炎は残念ながら塗り薬は効果がありません。 口内炎を治す飲み薬も、飲まないよりましという程度です。

まず最も重要なのは、手洗いを徹底することです。手足口病のウイルスは、感染者の唾液や便、さらには触れた物を介して感染するため、こまめな手洗いが有効です。外出から帰ってきた時や、トイレの後、食事の前後には、石けんを使ってしっかりと手を洗う習慣をつけましょう。子どもが集団生活を送る環境では、保護者や保育士もこまめな手洗いを心がけることが大切です。

したがって、手足口病の治療の基本は、症状を和らげるための対処療法になります。例えば、発熱がある場合には解熱剤を使用し、口の中の痛みが強い場合には痛みを軽減するための鎮痛薬を使うことが一般的です。

口の中や、手足などに水疱を伴う複数の 発 ほっ しんが出る感染症です

手足口病は、特定の治療法がないことが特徴です。ウイルス感染によって引き起こされる病気ですが、自然に治癒することがほとんどであり、ウイルスに直接効く薬はありません。症状が軽度であれば、特別な治療を行わなくても1週間ほどで回復することが多いです。

プール熱の原因の多くはアデノウイルス3型ですが、4、7型や2、11型などの場合もみられます。主な症状は急な発熱や咽頭痛、結膜炎ですが、食欲不振や頭痛、全身倦怠感を伴うこともあります。罹患年齢は5歳以下が約6割を占めます1)。特に7型は重症化し、肺炎や細菌による二次感染を併発しやすいことがあります。アデノウイルスには50種類以上の型があり、様々な型が年間を通して発見され、最近では、秋や冬にもプール熱が流行することもあります。プール熱を引き起こす型の他に、嘔吐・下痢、肺炎、流行性角結膜炎(はやり目)、さらには出血性膀胱炎を起こすものもあります。冬には嘔吐・下痢を引き起こすノロウイルス、ロタウイルスがよく知られていますが、アデノウイルスが原因の場合もあります。はやり目、プール熱のどちらも結膜炎を起こしますが、プール熱による結膜炎は結膜(白目)の炎症で、流行性角結膜炎は角膜(黒目)にも炎症が及ぶという違いがあります。
プール熱は、プールだけでなく一般的なかぜと同様に、くしゃみや咳による飛沫で感染します。また、患者さんの目を拭いたタオルや目をこすった手から接触感染をします。
診断は、症状と検査キットによる迅速検査で行いますが、通常は血清型までは判定しません。アデノウイルスが検出されてもプール熱の典型的な症状である目の症状がなく、発熱、咽頭痛があるという場合は、アデノウイルスによる咽頭炎という診断となる場合もあります。

チブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼

手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。

2006年 京都薬科大学 薬学部卒。

調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。

薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。

薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。

1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。

当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」

座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」


一般的名称:‌デキサメタゾン(Dexamethasone) ..

特異的な治療法はない。抗生剤の投与は意味がなく、合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。発疹にかゆみなどを伴うことは稀であり、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはあるが、通常は外用薬として副腎皮質ステロイド剤は用いない。口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔らかめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。経口補液などで水分を少量頻回に与えるよう努める。ときには経静脈的補液も必要となる。発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。 ステイロイドの多用が症状を悪化させることが示唆されている。 予防としては有症状中の接触予防策および飛まつ予防策が重要であり、特に手洗いの励行などは重要である。患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。 なお、重症例が多く報告されている台湾および中国を中心としたアジア諸国では、実用化を目指したEV71(手足口病)ワクチン開発が進められている。

糖尿病、腎臓病、肝臓病、悪性の腫瘍などの症状の一つとしてかゆみや湿疹が起こる ..

手足口病のウイルスは、便の中にも排出されるため、おむつ交換の際やトイレの後にしっかり手を洗わないと、便に触れた手を通してウイルスが口に入ってしまうことがあります。特に、乳幼児はまだトイレ習慣が十分に身についていないため、保護者や保育士がこの点に注意を払う必要があります。

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例えば、感染した子どもが手で鼻や口を触り、その手でおもちゃや家具に触れると、そこにウイルスが残ります。そのウイルスに別の子どもや大人が触れ、さらにその手で口や鼻を触ると、感染が成立します。

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はい、手足口病は大人にも感染することがありますが、症状は子どもよりも軽いことが多いです。ただし、免疫力が低下している場合は重症化することもあるため注意が必要です。

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近年のコクサッキーA6による手足口病では、従来のHFMDと発疹の出現部位が異なり、水疱は扁平で臍窩を認め、これまでより大きいこと3)や、手足口病発症後、数週間後に爪脱落が起こる症例(爪甲脱落症)が報告されてい る4)。

さらに手足の末端ではぶつけて外傷を負いやすい、日常さまざまな作業で ..

手足口病のウイルスは、患者が咳やくしゃみをする際に口や鼻から飛び出し、それを近くにいる人が吸い込むことで感染が広がります。特に、保育園や幼稚園などで集団生活を送る子どもたちの間では、飛沫感染が起こりやすくなります。

図 口腔部における手足口病とヘルパンギーナの主な水疱発現部

手足口病とヘルパンギーナを起こすエンテロウイルスは、ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルス、その他のエンテロウイルスで構成されるウイルスグループに属するウイルスの総称です。現在、エンテロウイルスを迅速に検出する検査キットはないため、手足口病とヘルパンギーナの診断は、流行状況を参考に症状で診断します。稀に重症化して髄膜炎、脳炎や心筋炎を引き起こす場合があります。

図2.手足口病における水疱性発疹

手足口病は学校保健安全法での明確な出席停止期間が設けられていません。


保育園などで独自に基準を定めている場合は、指示に従うようにしましょう。
ただし2〜4週間は便中からウイルスが排出されるので排泄物の処理には注意してもらうようにしなければいけません。

手足口病の原因ウイルスは複数あるため、

手足口病の感染経路には、飛沫感染、接触感染、糞口感染の3つがあります。

手足口病に注意しましょう

手足口病はウイルスによって引き起こされる感染症です。主な原因となるのは「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」といったウイルスで、非常に感染力が強く、特に乳幼児の間で流行しやすい特徴があります。これらのウイルスは、日常生活の中でさまざまな方法で感染が広がります。子ども同士の触れ合いや、ウイルスが付着した物を通して感染するため、家庭内や学校、保育園などで一気に広がることがあります。

手足口病は、口の中・手・足などに現れる水泡性の発疹を主症状とするウイルス感染症です。乳幼児を中心に、主に夏に流行します。 手足口病の発生状況.

現時点では手足口病の予防接種はありません。感染を防ぐためには、手洗いや消毒、集団感染のリスクを避けることが重要です。

手足口病の症状

さらに、脱水症状も手足口病の合併症の一つとして注意が必要です。特に口内の水疱が原因で子どもが飲食を拒む場合、脱水状態に陥るリスクが高まります。

「手足口病?口内炎が痛い。ステロイド系の軟膏の薬効は ..

また、手足口病の一部のウイルス株は、まれに心筋炎や脳炎を引き起こすことも報告されています。これらの合併症は非常に稀ではあるものの、突然体調が悪化する可能性があるため、子どもの様子に異常を感じた場合も、すぐに相談することが大切です。

・手足口病 | しばさき小児科

読んで字の如く手や足、口の中に発疹、水疱ができる疾患です。罹患年齢は2歳以下が大半で4歳位までの幼児を中心に感染し、夏以外に秋から冬にかけて流行する年もあります1)。主な原因ウイルスは、コクサッキーウイルスA16、A6、エンテロウイルス71などです。発疹は、肘、膝、臀部に出ることもありますが、痒みや痛みはほとんどありません。一方、口腔内や舌の水疱は小潰瘍ができることもあり、痛みます。発熱する場合もありますが、これらの症状が全部出現するわけではなく、同じウイルス型に感染した患者さん同士でも症状には個人差があります。例えば、手足だけ、あるいは口腔内だけに発疹が出るなど、兄弟でも症状が違うこともあります。多くの場合、症状は1週間程度で消失します。