一方、初期脱毛の抜け毛は以下のような特徴を伴うことがあります。


日本皮膚科学会が策定した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年度版」 によると、フィナステリド(1mg/日,0.2mg/日)を用いた414 名の日本人男性を対象とした臨床試験において、下記のデータが得られています。


初期脱毛の不安から服用を中止したりせずに治療を続けてみてください。

プロペシアはフィナステリドという有効成分を含む医薬品です。フィナステリドは、頭皮のヘアサイクルを乱す作用のある男性ホルモンの働きを抑えて、抜け毛を減らします。ヘアサイクルが整い、健康な髪が残ります。

AGAは皮膚科や美容外科などで治療することができます。また、最近ではAGA専門のクリニックも増えており、より専門的な治療を受けることもできるようになりました。プロペシア(フィナステリド)は、医師の処方がなければ入手できません。初期脱毛が気になる場合はできるだけ早めに、AGA治療のノウハウを持つ医師に相談して治療方法の変更なども含めて話し合うと良いでしょう。

プロペシア(フィナステリド)の初期脱毛はいつまで続く?目安や対処法

プロペシア(フィナステリド)による、AGA治療で重要なのは継続することです。初期脱毛は、プロペシア(フィナステリド)の効果によりヘアサイクルが整えられてきている証拠であり、薄毛治療の過程における一時的な現象です。
特に、副作用が出ていないのであれば、初期脱毛を理由にして自己判断でプロペシア(フィナステリド)の服用を中止するべきではありません。プロペシア(フィナステリド)による治療は、服用を中止すると効果が消失するとされています。AGA治療の効果を得るためにも、初期脱毛の症状が治療過程であることを理解して、最低でも半年以上はプロペシア(フィナステリド)の服用を続けましょう。

AGA治療薬の、効果が出るまでの目安は上記の表の通りです。早ければ3ヶ月程度で効果が現れます。ただ、あくまでも単剤での目安のため、より効果を高めたい場合や早く効果を実感したい場合は、薬を組み合わせて服用すると良いでしょう。例えば、プロペシア(フィナステリド)とミノキシジル外用薬/内服薬、あるいはザガーロ(デュタステリド)とミノキシジル外用薬/内服薬などは併用が可能です。
作用機序の異なる薬剤を組み合わせることで、脱毛抑制・発毛促進の両方へのアプローチできます。

AGA治療を始めて以降、一般的に初期脱毛は通常1~2ヶ月程度で治まってきますが、まれにこれ以上の期間継続してしまう場合もあります。

AGA治療を受けている人の中には「効果が出てきたからもう大丈夫」と自己判断で服用を止める人がいます。抜け毛が減り、髪の毛が増えたのはAGA治療薬によって薄毛の進行を抑え、発毛を促しているからであってAGAが治ったわけではありません。そのため、薬の服用を止めると再びAGAが進行してしまいます。
もちろん、十分な効果が得られたのちに、薬の種類を2剤から1剤に減らす、服用量を0.5mgから0.1mgに減量するなどの変更を加え、その後に髪がどうなるか慎重に経過を観察することは可能です。

抜け毛が多くなると、髪の毛や頭皮の状態が気になって頻繁に触ってしまう方もいるでしょう。しかし、頻繁に髪の毛や頭皮を触ると、毛根にダメージを与えて抜け毛を助長してしまう場合もあります。
薄毛に悩んで治療を始めた方にとって、初期脱毛は非常に気になる現象ですが、上述したように初期脱毛は治療が上手くいっている証拠です。数か月で落ち着くことがほとんどなので過度な心配をせず、気長にハリとコシのある髪の毛が生えてくるのを待ちましょう。

初期脱毛とはAGA治療の開始後に起こる症状のこと · 初期脱毛の原因になり得る主なAGA治療薬

プロペシア(フィナステリド)はAGAの根本的な原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生産を抑えます。しかし、頭皮の状態が悪化すればいくらプロペシア(フィナステリド)を服用しても十分な効果が得られない場合も少なくありません。
頭皮環境の悪化は、初期脱毛が悪化する原因になる可能性もあります。十分な睡眠と休息を取ってストレスや疲れをためない、栄養バランスの良い食事を心がける、禁煙するなど頭皮環境を整えるための生活改善を行いましょう。

プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の作用は同じで、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)が作られる際に必要な「5αリダクターゼ」を阻害します。プロペシア(フィナステリド)は、5αリダクターゼの中でもAGAの好発部位である頭頂部や前額部に多く分布する「Ⅱ型」を特異的に阻害します。一方、ザガーロ(デュタステリド)は、5αリダクターゼの「Ⅱ型」以外に「Ⅰ型」を阻害する作用を持ちます。
そのため、サガ―ロ(デュタステリド)はプロペシア(フィナステリド)では十分な効果が得られなかった側頭部や後頭部などのAGAにも効果を発揮するとされています。
ザガーロ(デュタステリド)の初期脱毛は、プロペシア(フィナステリド)と同様に、ヘアサイクルを正常化する際に現れる可能性があります。しかし、こちらもAGA治療が正常に行われている証拠であり、数か月で治まるため安心してください。


[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

プロペシア(フィナステリド)による初期脱毛の現れ方には個人差があります。一般的には抜け毛が増え始め、1~3か月で落ち着くとされています。短期間で抜け落ちる方もいれば、長い期間に渡ってじわじわと抜け毛が増えていく方もいますが、初期脱毛は一時的な現象です。毛母細胞が、正常な成長期に突入する準備に入っている状態といえます。「ずっと抜け毛が続いて薄毛が悪化するのでは」と心配される方もいるかもしれませんが、抜け毛の増加が続くわけではありません。休止期を過ぎれば抜けた部位からはヘアサイクルが整って髪の毛が生えてくるようになりますので安心してください。

フィナステリドでは稀ではありますが初期脱毛が起こる方もおられます。 ..

AGAの原因物質であるDHTは毛母細胞に働きかけてヘアサイクルの成長期を短縮することが分かっています。そのため、AGAの方はハリやコシのある髪の毛が生育せずに、産毛のような柔らかく細い髪の毛が生えてきやすくなるのです。
プロペシア(フィナステリド)は、DHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制する薬です。成長期の短縮を改善してヘアサイクルを整え、ハリとコシのある髪の毛の生育を促す作用があります。しかし、すでに生えているヘアサイクルが乱れた不健康な髪の毛は、プロペシア(フィナステリド)の作用によってハリやコシを与えることはできません。プロペシア(フィナステリド)がヘアサイクルを整える段階で、細く柔らかい毛は抜け落ちて健康的な髪の毛が生えるための準備を始めます。

これらの薬は男性ホルモンの影響を抑制し、毛根の活性化をもたらします。初期脱毛はこれらの影響により引き起こされることがあります。

初期脱毛とはプロペシア(フィナステリド)の有効成分「フィナステリド」に身体が反応して
健康的な髪の毛の生育を促しているサイン

フィンペシアは基本的にプロペシア錠と同様の副作用が発生する可能性があります。主な副作用の症状は下記の通りです。 初期脱毛について

プロペシア(フィナステリド)の初期脱毛とは、プロペシア(フィナステリド)によるAGA治療を開始して1~3カ月ほどの期間、一時的に抜け毛が増えて薄毛が悪化したように見える症状を指します。乱れたヘアサイクルをAGA治療によって正常化する過程で起こる症状ですので、心配することはありません。

初期脱毛には2回目がある?薄毛治療中に感じた抜け毛の変化を調査

AGA治療はしたいけれど、とにかく副作用を起こしたくない!という方には、ミノキシジル発毛剤での治療をおすすめしています。ミノキシジルは、フィナステリドとは全く違う作用機序をもつ薬剤であるため、同じような副作用が出ることはありません。

(2022年3月29日 11時00分)初期脱毛には2回目がある? ..

治療を始める前に、フィナステリドの使用で僅かでも副作用の可能性があることをお伝えし、「薄毛が解消する、髪が増える」というメリットと、「副作用やポストフィナステリドシンドローム(PFS)が起こるかもしれない」というデメリットをよく比較していただくようにしています。
また、次のような方は特に「精神的要因」が強くなりやすいため、服用はおすすめしていません。

01:33 抜けるのが怖い方へ02:41 初期脱毛はいつはじまる? 02:53 初期脱毛は複数回ある? 03 ..

プロペシア(フィナステリド)を服用してから、1ヵ月ほどすると初期脱毛という症状がおこる場合があります。初期脱毛は、ヘアサイクルが整えられている証拠ですが、いつまで続くのかと不安になる方も少なくありません。本記事では、プロペシア(フィナステリド)を服用した際の、初期脱毛の期間や対処法について詳しく解説します。

フィナステリドの初期脱毛はいつまで続く?期間や抜け毛の量を解説

症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。

ザガーロ内服4ヶ月目で初期脱毛が止まらない!?いったいいつまで続くのか【AGA薄毛治療】 · Comments3.

ポストフィナステリドシンドローム(PFS)とは、「フィナステリド成分を含む男性型脱毛症(AGA)治療薬の内服によって起こった副作用が、服薬中止後もそのまま継続している」という状態の総称です。
フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その発毛効果から、現在はAGAの治療薬としても使われています。投薬患者の98%に症状の改善(薄毛進行予防)が見られるという高い効果によって、世界中で最も多く使用されるようになりました。
フィナステリドの服用で、僅少ながら副作用の出る可能性があることは以前から知られています。日本で認可を受けている米国MSD社の長期投与による臨床試験では、48週間の服用で1.1%、96週間の服用で1.6%の被験対象者に、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少などの副作用が発現したことが報告されました。また、頻度は不明ですが、肝機能障害、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大などの副作用があったことも報告されています。
殆どの方が副作用を経験することなくフィナステリドでの治療を続けていますが、副作用が見られた場合、有効なのは投薬の中止です。フィナステリド成分が体から排出されてしまえば、症状は消失するからです。
しかし、2011年にアメリカ・ジョージワシントン大学の医師らの論文によって、「投薬中止後も、性機能の低下や、抑うつのような精神障害が持続している」という71名の症例が報告され(※1)、以降も症例報告が続いたことから、一躍問題視されるようになりました。
2012年には、アメリカで患者の治療支援などを行う、ポストフィナステリド症候群財団(PFS財団)が設立。また、日本でも厚生労働省の通達により、MSD社の「プロペシア錠」と、沢井製薬のジェネリック医薬品「フィナステリド錠」が、添付文書に「投与中止後も持続したとの報告がある」という一文を追加し、使用における注意喚起を促しています。

フィナステリドは、男性型脱毛症AGAを抑制する効果を持つ成分です。 男性型脱毛症AGAとは

その効果と安全性で、多くの治療実績を積み重ねてきたAGA(男性型脱毛症)治療薬、フィナステリド(プロペシア)。しかし近年、「フィナステリドの服用をやめても、副作用が続く人がいる」という研究報告から、一連の症状が「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)」として注目を集めるようになりました。これからAGA治療を考える方にとって、大きな不安の一つとなりそうなポストフィナステリドシンドローム(PFS)ですが、その原因は何なのでしょうか? フィナステリドによるAGA治療を安心して進めるための方法と合わせて考察を試みました。

【AGA・薄毛治療薬】フィナステリドからデュタステリドへの切り替えで初期脱毛って起こる? · Comments.

フィナステリドをはじめ、AGA治療薬は抜け毛や薄毛の進行を抑え、髪の毛を成長期へ導くために役立ちます。初期脱毛は薬が働き始めた証拠と捉え、長期的な視点で治療を続けていく工夫が大切です。