Q.24ニキビの治療に使われる抗生物質の種類を教えてください。
ニキビは、毛穴がホルモンと細菌と皮脂の相互作用によって炎症を起こすことで発症します。
従って、皮脂が多く分泌される部位によくできます。ニキビは、皮脂を分泌する毛穴が詰まるところから始まり、詰まった毛穴の中に乾いた皮脂や角質がたまった状態を言います。
ニキビに効く抗生物質のおすすめ6選!飲み薬と塗り薬の種類も解説
ニキビ跡になってしまったらどうしようもないかというと、そんなことは決してありません。当院ではレーザー治療、フラクショナルレーザー、ダーマペン、ダーマスタンプ、サブシジョン、スキングラフト(皮膚移植)、単純縫合術
といった治療が可能です。
当院では最新の知見、機械を使い、ニキビ跡もしっかり治療し、患者様にご満足いただけるように全力を尽くしたいと思います。
炎症のあるニキビ(赤ニキビ・黄色ニキビ)の重症度が、中等症以上の際に抗生物質は使用されることがあります。
抗生物質を使用する目的は、面皰(コメド)の中で増殖して炎症を起こしているニキビ菌(アクネ菌)をやっつけることです。
内服投与期間は、最大で3か月が目安とされており、皮膚科専門の先生が抗生物質を開始して6から8週間後に再評価をして、続けるかを判断することとされています。
最近、ニキビ菌の耐性化(抗生物質が効かなくなる)が一部認められています。
ここで重要なことは、抗生物質飲み薬の投与期間を必要最低限にすることです。
つまり、炎症性のニキビは何度も発症しないようにする、また面皰の初期の段階からケアをして予防を行うことが大切です。
ゾクラー ; クラリスロマイシン · 250mg / 500mg · 1,980円 / 2,780円 · 4錠 · シプラ社.
クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。
医学的に尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)、または単にざ瘡(ざそう)と言います。
一般的にニキビは青年の顔面に発生するものをいい、それ以外のものは吹き出物(ふきでもの)ということが多いようです。
クラリスロマイシン ニキビについて | 医師に聞けるQ&Aサイト
黒ニキビ、白ニキビの状態から赤ニキビへと変化していくのには、皮膚常在菌のアクネ桿菌が原因です。アクネ桿菌は、嫌気性の細菌のため酸素のない脂腺の奥に生息します。また、皮脂を好むため、詰まった毛穴の中で皮脂を栄養として過剰に増殖し、脂肪分解酵素のリパーゼを分泌し、皮脂を遊離脂肪酸にしてコメドとなります。このように皮脂が遊離脂肪酸へ変化し酸化され過酸化脂質へと酸化された結果、炎症が起きて赤くなったり、膿がたまって黄色い部分ができるという症状が起こります。
また、さらに進行すると、毛穴が破れて中身が流れ出し炎症が広がることもあります。その場合は皮膚の深い部分を傷つけてしまうため、炎症が治っても痕が残る場合が多いようです。
ニキビの初期段階で、まだ炎症のない未発達の状態を「面皰(めんぽう)」と呼びます。
この状態は、毛穴内部に皮脂や古い角層のタンパク質といった角質のつまりが原因なので、面皰を専用の器具で除去する面皰圧出や、毛穴のつまりや炎症を改善する外用薬を用います。
外用薬には、毛穴のつまりをとる抗面皰作用をもつ薬剤として、ビタミンA誘導体のレチノイドの一種であるアダパレンや、酸化剤の一種である過酸化ベンゾイル(BPO)が一般的に使用されます。
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クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
ドキシサイクリンも、ミノサイクリンもテトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質です。
ドキシサイクリンは、抗菌作用だけでなく抗炎症作用があります。ニキビ治療の対象治療薬としてあげられるほどニキビ治療に対して有効とされています。
主な副作用は、光線過敏症といって、日光にあたった皮膚に赤みや腫れがでることがありますが、中止することで消失します。海外のガイドラインでも推奨されています。
ミノサイクリンは、ドキシサイクリンと同等の効果とされていますが、ドキシサイクリンと比較してめまいや色素沈着などの副作用の頻度が高いため、副作用を考慮するとドキシサイクリンよりも有効性は劣ると言われています。
リンコサミド系のクリンダマイシン外用薬はニキビの治療に効果的です。 ..
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
ニキビ跡 | 立川皮膚科クリニック|ニキビ、シミ、赤ら顔の治療
ロキシスロマイシンは、マクロライド系の抗生物質です。ドキシサイクリン・ミノサイクリンの次に、ニキビ治療で使われる飲み薬の抗生物質として推奨されています。
ドキシサイクリンやミノサイクリンが使用できない、もしくは内服を続けることができない時に、使用されます。
マクロライド系の抗生物質(ルリッド・クラリスなど)も、ニキビ菌を殺して炎症を抑える効果があります。
ニキビを予防するために自宅でできる簡単なケアとして、適切な洗顔で肌を清潔に保ちつつ、化粧水や乳液で水分と油分をバランスよく補い、古い皮脂や角質が残留しないように清潔な肌を持続させることが重要です。おすすめの化粧水や乳液として、ニキビに有効な成分(グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、ビタミンC誘導体、リチル酸)が配合されたものや、保湿効果のあるもの、無添加成分のものを選びましょう。
また、市販薬を使用する場合は、ニキビになりにくい製品かをチェックするテストを通過した商品を選びましょう。該当する商品には「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記されていますので、目安にしましょう。
ニキビの大きな原因のひとつがアクネ菌(Cutibacterium acnes)の毛包内増殖です。ニキビ ..
長期的に内服すると、耐性菌という抗菌薬が効きにくい菌が発現したり、赤血球・白血球・血小板が減少する可能性があります。クラリスを処方された場合は、決められた投与量をしっかり守って治療に当たりましょう。副作用のチェックのため、定期的に血液検査が必要になる場合もあります。
クラリスロマイシン/レボフロキサシン/トスフロキサシン /シプロフロキ ..
抗生物質の飲む薬は、炎症性皮疹である赤ニキビ・黄色ニキビがあり、ニキビ全体の重症度が中等度以上の場合に、抗生物質の飲み薬が使用されます。状況によっては、軽症の場合にも使用されることはあります。
ここでもう一度、ニキビの重症度を示しておきます。
ルリッドとは. 赤くなったニキビや化膿しているニキビに有効な抗菌薬です。 ルリッドの適応.
ファロムは、ペネム系の抗生物質です。ミノサイクリン・ドキシサイクリン・ロキシスロマイシンと比較して研究でも治療効果は差が無かったとの報告があり、ニキビ治療に有効とされています。ロキシスロマイシンのように、ドキシサイクリン・ミノサイクリンの次に治療として推奨されています。
抗菌薬「ビブラマイシン(ドキシサイクリン)」テトラサイクリン系
炎症がひどく化膿してしまったニキビや、顔全体に炎症が広がるなどの症状が見られる場合、すみやかに炎症を鎮めなければ患部が膿んでしまうなど更に悪化する可能性があります。
また、患部に強いかゆみや痛み、市販薬を使用しても効果がない場合は速やかに医療機関へ相談しましょう。
一般人を対象とした,痤瘡とその対処方法に関する インターネット調査
炎症が見られる赤ニキビは、炎症反応の原因となるアクネ桿菌を除去する治療が一般的です。おおまかな方法として、細菌そのものに対する抗菌作用、炎症に対する抗炎症作用が用いられます。
炎症が目立つ場合は抗炎症成分のあるミノサイクリン、ドキシサイクリン、ロキシスロマイシン、クラリスロマイシンなど、患部を広げないための抗菌作用を持つクリンダマイシンやナジフロキサシンといった一般的な抗生物質を用います。
また、面皰の治療に使用する過酸化ベンゾイルも抗菌作用をもち合わせているため効果的です。外用抗生物質は長期間使用することで耐性菌が出現するリスクを伴いますが、抗生物質ではない過酸化ベンゾイルでは耐性菌の出現がないという利点があります。
テトラサイクリン系の抗生物質(アクロマイシン・ミノマイシン・ビブラマイシン)は ..
抗生物質は、やっつけたい菌だけでなく、体についている、もしくは腸内にいる菌にも影響を与えます。
理想としては、やっつけたい菌のみを退治できる抗生物質があれば完璧ですが、実際としてニキビ菌に対して推奨されている抗生物質は、比較的広域といってニキビ菌以外の菌にも影響を与えます。
軽度なものでは下痢などの症状がでたり、時にはクロスロイジウム・デフィシルという腸内細菌が増えてしまってひどい腸炎を起こしたりするリスクはあります。もしくは耐性菌を生むリスクもありえます。
ですが、抗生物質を使ってニキビをしっかり治すメリットと、上記の抗生物質によるデメリットを天秤にかけて、皮膚科の先生と話し合って、ここは抗生物質を使用することが望ましい場合に抗生物質を使用することとなります。
ドルマイシン軟膏; テラマイシン軟膏; イソジン消毒液; 滅菌ガーゼ・テープ ..
当院は保険診療、および自由診療を駆使し、あらゆる難治性のニキビ、ニキビ痕の治療に取り組んでいます。安全性、効果が保証されている治療のほぼすべてを網羅しており、あらゆる治療に対応することが可能です。
またニキビの原因、日常生活の注意点にも言及し、根本的な治療につなげます。
また、マイコプラズマや肺炎球菌にはクラリスロマイシンが少量でもよく効くとされています。
今回は、ニキビ治療で使われる抗生物質についてお話ししました。
抗生剤については、ニキビ菌をやっつけてニキビを治すメリットだけではなく、耐性菌や下痢などもデメリットの部分はありますが、どのような治療でもマイナスが全くない治療はありません。
ニキビ治療については、抗生物質だけでなく、その都度、皮膚科の先生と相談して治療を決定していくことが大切です。
ニキビ治療のお薬|大森・大木皮膚科【外用剤と内服を詳しく解説】
ペピオは過酸化ベンゾイル(BPO)という薬剤を2.5%含むゲルです。過酸化ベンゾイルは海外では以前から、ニキビ治療薬とし広い地域で使われてきましたが、日本では2015年にようやく保険適応となった薬です。ベピオはニキビの原因となるニキビ菌やブドウ球菌を殺菌する効果と、古い角質をはがれやすくするピーリング作用のある薬剤です。
塩化ベンゾイル(BPO)は分解されるとフリーラジカルという酸化物質が作られます。フリーラジカルがニキビ菌やブドウ球菌を攻撃します。塩化ベンゾイル(BPO)はその他の抗菌薬(アクアチムやダラシン、ゼビアックスローション)といった薬剤と異なり、耐性菌を生じにくい(ほぼ生じない)という特性があるため、長期で使用するであろうニキビの治療には最適な薬剤です。
デュアックは、ダラシンTの主成分クリンダマイシン(抗菌剤)と ..
自宅でできるセルフケアの一つに洗顔がありますが、肌を清潔に保とうとするあまり一日に何回も洗顔してしまうのは逆効果です。肌に必要な油分を必要以上に流してしまうほか、洗顔時にニキビに触れてしまうことで傷がついてしまったり、刺激によって角質が硬くなるため、ニキビが悪化したり化膿する場合があります。
また、洗顔後の肌は乾燥しやすくなっているため、洗顔後のケアとして保湿を欠かさないように気をつけましょう。
ニキビを治療しないで「赤ニキビ」や「黄ニキビ」にまで進行すると、アクネ菌が皮膚の ..
過酸化ベンゾイル(BPO)には殺菌効果だけでなく、角質を剥がれやすくする効果(ピーリング効果)があります。このいわゆる「ピーリング作用」によって、毛穴のつまりが解除され、ニキビの治療効果のみのならず、予防効果が発揮されます。そのためベピオはニキビの予防に使うことも可能です。また角質をはがれやすくすることで、ベピオやその他の薬剤の吸収をよくし、薬剤の効果を高める作用もあります。