淋菌性咽頭感染の治療薬は?(一般)公益社団法人 福岡県薬剤師会


【1】尿道炎・子宮頸管炎,肺炎,骨盤内炎症性疾患を除く感染症:(1)本剤で治療開始し,4日目以降でも臨床症状が不変又は悪化の場合,医師の判断で適切な他剤に変更。(2)外国の臨床における体内動態試験の成績から,本剤500mgを1日1回3日間経口投与することにより,感受性菌に対して有効な組織内濃度が約7日間持続することが予測されているので,治療に必要な投与期間は3日間とする。【2】尿道炎・子宮頸管炎:(1)投与開始後2~4週間は経過観察し,効果を判定。(2)本剤1000mgを1回投与することにより,アジスロマイシン感性のトラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)に対し有効な組織内濃度が約10日間持続することが予測されているので,治療に必要な投与回数は1回とする。【3】肺炎:(1)本剤で治療開始し,4日目以降でも臨床症状が不変又は悪化の場合,医師の判断で適切な他剤に変更。(2)アジスロマイシン注射剤から本剤に切り替える場合,症状に応じ投与期間変更可。


また男性の尿道炎の場合は、淋菌感染症を合併している場合も多くあるため ..

クラミジアはクラミジア・トラコマチスという細菌によって起こる日本で最も感染者の多い性感染症の一つです。
とくに若い世代での感染者が多く男性よりも女性に多い傾向があります。
性器に感染すると男性はクラミジア性尿道炎、女性はクラミジア性子宮頸管炎に、のどの感染すると咽頭クラミジアになります。

男性に比べると女性は自覚症状がないことで発症していることに気付かないケースも多く、妊娠時や不妊治療などで発見される場合もあります。
当院の泌尿器科では性感染症の検査や治療にも対応しており、多くの吉祥寺周辺にお住まいやお勤めの方にご来院いただいています。

【11.1.1】ショック,アナフィラキシー〔呼吸困難,喘鳴,血管浮腫等が発現。また,アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから,これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意。[8.2参照]〕【11.1.2】中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),急性汎発性発疹性膿疱症〔投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与。これらの副作用はアジスロマイシンの投与中又は投与終了後1週間以内に発現しているので,投与終了後も注意。また,アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから,これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意。[8.3参照]〕【11.1.3】薬剤性過敏症症候群〔初期症状として発疹,発熱がみられ,更に肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状が発現。なお,ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く,投与中止後も発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意〕【11.1.4】肝炎,肝機能障害,黄疸,肝不全【11.1.5】急性腎障害〔乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には投与中止〕【11.1.6】偽膜性大腸炎,出血性大腸炎〔偽膜性大腸炎,出血性大腸炎等の重篤な大腸炎が発現。腹痛,頻回の下痢,血便等が現れた場合にはただちに投与中止〕【11.1.7】間質性肺炎,好酸球性肺炎〔発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴う間質性肺炎,好酸球性肺炎が発現。投与中止。副腎皮質ホルモン剤を投与〕【11.1.8】QT延長,心室性頻脈(torsade de pointesを含む)〔QT延長等の心疾患のある患者には特に注意。[9.1.2参照]〕【11.1.9】白血球減少,顆粒球減少,血小板減少〔[9.7.2参照]〕【11.1.10】横紋筋融解症〔筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇等が現れた場合には投与中止。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意〕

[PDF] 非淋菌性尿道炎に対するレボフロキサシンの有効性と安全性

ジスロマックもすでに薬剤耐性菌の報告があり、十分な治療効果が得られない菌が増えつつあります。

おしっこが痛い、ムズムズする、ウミが出る、などの症状が出たときは尿道炎かもしれません。男性尿道炎には淋菌性、クラミジア性、非淋菌非クラミジア性があります。

クラミジアや淋病は陰性なのに、尿道炎、膀胱炎、膣炎が · 性感染症検査が受けやすい価格になりました。当クリニックは

「淋病」とは淋菌(Neisseria gonorrhoea)感染症のことをさしますが、一般的にはドロドロとした黄色い(膿性な)ウミを伴う尿道炎のことをいいます。治療には即効性のある注射薬が必要です。最近は、ロセフィン、トロビシン、ニトロフラントイン、ホスホマイシンなどの注射薬が多く使用されています。

典型的なクラミジア性尿道炎の場合、尿道から透明〜若干白く濁った程度の水っぽい分泌物が見られます。淋病と比べると「鼻水」のようにさらさらしていることから漿液性分泌物と呼んでいます。自覚症状はほとんど気づかない程度の軽いものから、おしっこするのが怖いほど痛くてたまらないものまで様々です。感染して数日で自覚症状が消えてしまうこともあるので、感染したことに気づかない人(無症候性感染者)が半数以上に及びます。
クラミジアは、大変ユニークな細菌学的特性を持つために、分離培養が困難で、一般的な細菌と異なり感受性試験等で薬剤の効果を評価することは難しいため、しばしば見逃されたり不十分な治療によって感染が遷延化して重大な健康被害をもたらす一因になっています。
ジスロマックは、2000mgの超大量を1回だけ飲めば約90%の感染が治るとされており、海外ではほとんどの症例で使われており,日本でもよく使われるようになりました。ただし、ジスロマックは連鎖球菌や腸球菌、マイコプラズマの一部に耐性を持つものがあり、年々その割合が増えていて、海外ではジスロマック一辺倒の治療を見直す意見も出てきています。当院ではもちろんジスロマックやグレースビットによる治療をしています。

2010 年以降の各国の淋菌性尿道炎および子宮頚管炎の推奨療法

非淋菌性尿道炎の起炎微生物
(感染症フォーカス1)より引用)

初診時、初尿でクラミジアと淋菌の同時検出ができる核酸増幅法(アンプリコアSTD-1)を用いて検査します。従来の検査法に比べて100~1000倍の検出感度があり、しかも、検尿であるため検査に痛みはありません。
以下、各微生物につき記載します。
淋菌
淋菌は温度変化に弱く通常の環境では生息できないためヒトからヒトへの感染でのみ増殖していきます。咽頭にも感染し淋菌性咽頭炎や、菌血症をおこす播種性淋菌感染症をおこすこともあります。1回の性行為で30%程度感染するといわれ感染力の強い菌です。潜伏期は2~7日で男性の場合、感染すると大抵の場合自覚症状(排尿痛、尿道分泌物)がありますが、女性の場合は無自覚の場合があり感染蔓延の一因と考えられます。男性で淋菌性尿道炎を治療せずに放置すると、尿道狭窄を起こしたり、菌が尿道を上行し精巣上体炎を起こすことがあります。この場合、陰嚢腫大、発熱など重篤な状態となります。また、淋菌感染症の20~30%にクラミジア感染を合併しているといわれ、淋菌とクラミジアは同時に検査することが望まれます。淋菌は薬剤耐性がすすんでおり、現在行える治療はセフトリアキソン(ロセフィン)1g点滴静注、1回のみです。これで100%といえる治療効果があるので必ずしも治療後の除菌判定は不要となっています2)。欧米で行われているアジスロマイシン(ジスロマック)2g単回内服治療は本邦では治験が行われておらず使用できません3)
パートナーの治療も必須です。
クラミジア
クラミジアのなかのクラミジア トラコマチス(以下クラミジア)は主に泌尿・生殖器に感染しその患者数は世界的にもすべての性感染症のうちで最も多いといわれています。クラミジアは尿道炎、精巣上体炎を起こしますが、前立腺炎への関与は不明です。女性は無症状のことが多く、蔓延の原因と考えられます。しかし、近年、男性でも無症候感染が多いことがわかってきました。20歳代の無症状のひとの4~5%からクラミジアが検出されたという報告もあります2)。潜伏期は1~3週間で症状出現が穏やかで、かつ軽症のため感染機会が不明な場合もあります。
治療はアジスロマイシン(ジスロマック)1g単回内服治療で完治します。
パートナーの治療も必須です2)
非淋菌性・非クラミジア性
図に示す如くマイコプラズマやウレアプラズマが原因となります。これらの菌の検出は保険適応がなく、また検尿所見も軽度から正常なので、これらの菌であろうと想定してクラミジアの治療と同じアジスロマイシン(ジスロマック)1g単回内服治療を投与します2)
性器ヘルペス
初感染と再燃(回帰発症)があります。ヘルペスの問題点は無症状でかつ肉眼的に病変なしのひとでも感染源となることであります。また、コンドームの使用でも100%感染予防ができないという怖さがあります。初感染の場合、2~10日間の潜伏期ののちに外性器にかゆみや痛みをともなった小水疱が出現します。診断は血清診断は不可能で、病原診断は感度が悪く、肉眼的診断に頼ることが多いようです。治療はバラシクロビル(バルトレックス)500mg、1日2回、5~10日間の投与ですが、いったんは軽快しても再燃を阻止する薬はなく、のちに再燃する可能性があります。
再燃の場合も同様の治療をしますがなるべく早期に治療開始したほうがよく、病変が出現する前の局所の違和感、ぴりぴり感のときに内服開始したほうが効果が良いようです2)
1年に6回以上再燃するするひとはバラシクロビル(バルトレックス)500mg、1日1回、長期(1年間)投与法がありますが、3割負担のかたで1ヶ月の薬価が5500円程度もかかりますので主治医とよく相談してください。
尖圭コンジローマ
ヒト乳頭腫ウイルスによる感染症で、症状出現までに3週~8ヶ月(平均2.8ヶ月)を要するので感染機会が不明なこともあるようです。外陰部や肛囲などに乳頭状腫瘍が多発します。一般に自覚症状はありませんが、ときに疼痛や掻痒感があります。診断は肉眼的診断です。癌が否定できないときに組織検査をします。
治療は液体窒素による凍結療法を1~2週ごとに繰り返すか、イミキモドクリーム(ベルセナクリーム)の外用、局所麻酔下での電気焼却、レーザー蒸散などがありますが、いずれも根治が期待できるものではなく、視診上、完全に治癒しても3ヶ月以内に25%は再発するそうです
淋菌性、クラミジア性、非淋菌性非クラミジア性の尿道炎は患者さんの希望があれば当科でも加療しますが、性器ヘルペス、尖圭コンジローマは長期にわたる治療が必要なので皮膚科(当院では月曜、金曜)、泌尿器科で治療をうけてもらいたいと思います。
また、これらの性行為感染症はHIV検査を患者さんにすすめる疾患です。
平成23年5月2日




ジスロマックの副作用として起こりやすいのが、下痢などの胃腸症状です。


典型的症状)などに進展する可能性がありますが,淋菌性尿道炎の症状は強く

5類感染症のうちの1つでヒトに対して病原性があり、泌尿器・生殖器(尿道、子宮頸管などの粘膜)に感染します。粘膜から離れると数時間で感染性を失い、温度変化で容易に死滅します。
症状:尿道炎では2〜9日の潜伏期を経て排尿時にしみるような痛みの症状が現れることがあります。子宮頸管炎では無症状なことも多く、女性は気づかないことが多いです。オーラルセックスの増加により、咽頭感染している場合も数十パーセントありますが、症状がない割合も高いです。
現在は一般的にはスワブで粘膜を拭い、PCR法で診断されます。淋菌感染があるとクラミジアにも感染していることがあるので、腹痛などある場合は同時検査を行ったりします。もともとはペニシリン系などを含め、さまざまな抗生剤に感受性がありましたが、近年では耐性菌も増加してきています。第一選択薬はセフトリアキソンの単回投与となります。

・フルオロキノロン系抗菌薬は,淋菌性尿道炎の2~3割に重複感染するC

非クラミジア性非淋菌性尿道炎の原因は様々ですが、中でも近年注目されているマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査が検査キットで受けられます。原因菌を特定できれば、より効果的な治療が望めます。

本ワークショ ッ プでは淋菌性尿道炎の標準治療と新戦略につ恥て

尖圭コンジローマはヒトパピローマウィルス(HPV)が粘膜や皮膚の細胞を異常に増殖させて起こる良性腫瘍ですから、ほかのウィルス感染症と同じようにウィルス(または坑ウィルス抗体)を証明できれば感染の診断ができるはずです。しかし、ヒトパピローマウィルスは粘膜細胞や皮膚基底細胞といった場所にあるので、体の免疫細胞に認識されにくく、血中抗体でウィルスの存在を調べることが難しいのです。また、ウィルスが感染しても尖圭コンジローマを発病するのは約3%のひとで、大多数のひとはウイルスに感染しても発病しません。女性では子宮頚管部の粘膜をスポンジでこすって細胞を採取してウィルスを調べることが可能ですが、男性では皮膚の表面をいくらこすってもウィルスを捕まえることができず、無症状のひとを検査することは、事実上不可能です。性病はパートナーとの同時治療が原則ですが、尖圭コンジローマに関しては発病していないひとの治療はできませんので、パートナーをお連れいただいても男性では肉眼で尖圭コンジローマローマの有無を確認することぐらいしかできません。一方、女性では発病していなくてもウィルスの検査が可能ですが、健康保険が適用されない検査で、事前準備も必要ですので、あらかじめ医療機関に検査が可能かどうかということと、料金がいくらぐらいかかるかということを問い合わせてください。ウイルスに感染していない場合なら、子宮頸がんや尖圭コンジローマの予防ワクチン接種をお勧めいたします。
何も症状がなくても男性なら泌尿器科を、女性なら婦人科を受診されることをお勧めいたします。ウィルス感染が明らかになった場合は、性行為のときにできるだけコンドームを使うように心がけ、無症状でも定期的(最低でも1年おき)に検診を受けていただくようお勧めいたします。

クラミジア・淋菌のPCR検査は即日結果をお知らせします。プライバシーの確保、迅速な診断と治療 ..

「淋病」は正式名称を淋菌感染症といい、男性に多い性感染症です。といわれ、感染していても気づかずにいる方も多くなっています。しかし、女性も治療せずに放置しておくと、など、男女問わず適切な治療が不可欠な病気です。

[PDF] 当院における淋菌性尿道炎の 臨床的検討および薬剤感受性

男性が淋菌に感染すると、排尿時の痛みを感じたり、尿道から白い膿(うみ)が出たりするなど、クラミジアに似た症状を発症します。しかしがあり、さらに感染を放置してしまうと前立腺炎や精巣上体炎、無精子症になる危険性もあるため、注意が必要です。

海外ではCTRX(ロセフィン)とAZM(ジスロマック)のdual therapyが推奨されている。

淋病は「淋菌」への感染で発症します。淋菌(Neisseria gonorrhoea)は弱い菌として知られ、感染した粘膜から離れると数時間で死滅する菌です。そのため、感染経路は限られており、により、男性では主に尿道に、女性では子宮頸管(しきゅうけいかん)に感染します。

[PDF] JAID/JSC 感染症治療ガイドライン2018―男性尿道炎とその関連疾患―

治療にはジスロマックやクラビットなどの抗生物質をお飲みいただくことで完治します。

ジスロマックは4錠を一気に飲むことにより、1週間効果が持続するといわれています。
1回の内服で治療が終わるのでよく使われますが、内服後数日は便がゆるくなりやすい傾向です。
ジスロマックは肝臓で代謝される抗生物質であるため、効果が持続している1週間は肝臓に負担がかからないように飲酒はお控えください。
また、アルコールの摂取によりジスロマックの体内への吸収が低下し、薬の効果が低下しクラミジアを治療することができなくことがあるので注意が必要です。

クラビットは1日1錠を7日間内服していただきます。
クラビットはジスロマックほどは下痢になりづらいというメリットはありますが、1週間毎日飲み薬を飲まなければならない点はデメリットといえるでしょう。

淋病とは?原因・症状・検査・治療など | 新宿駅前クリニック泌尿器科

感染経路はです。淋菌は尿道や子宮頚管だけでなく、のどへの部位接触、目への分泌物接触でも感染します。1回の性行為におけるため、誰でも発症する可能性のある病気です。

[PDF] アジスロマイシン単回投与製剤の女性性感染症治療への 臨床応用

ジスロマックのような抗生物質の内服薬は、医師の診察を受けないと間違った使い方をしたり、耐性菌がついて治りづらくなったりして危険なためです。

男性では尿道炎、排尿時や射精時に膿が出ることや痛みが出ることがあります ..

男性の場合は淋菌が性交渉で尿道に感染し、です。尿道の違和感やかゆみ、排尿時の痛みのほか、性器から膿が出るなどの症状が現れます。

従来, この短期療法には, 注射法が用いられていたが, Rifamycin

淋菌性結膜を発症すると、目が強く腫れたり大量の目ヤニが出たりします。また角膜に穴が開き、もあるため、早期治療が欠かせません。淋菌性結膜炎の症状は下記です。

成人にはアジスロマイシンとして、1000mg(力価)を1回経口投与す

男性が淋病(尿道炎)を放置すると、尿道内の淋菌が上部まで広がり、ので要注意です。睾丸の後ろの方にある「精巣上体」が炎症を起こす精巣上体炎は、時に歩行困難を起こすほど強い痛みを生じ、発熱や体の震え、白血球増多症など、全身性の炎症症状を伴う可能性もあります。