トップガン マーヴェリック。lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)。評価4.0。みんなの映画を見た感想・評価を投稿.
だいぶ時間が経ちましたが、原作同時上映を観てふと気づいた点があったので追加解説です。
トップガンマーヴェリックにて、F-14をかっぱらった後、5世代機との戦闘時にマーヴェリックが「スプリットスロットル!」といって水平方向に回転する急旋回を行います。
これ、できないことはないですが、かなりリスキーな機動です。
というのも、F-14はエンジン2基が機体中心線から離れて設置され、薄い胴体かつ重量級であるため、片方のエンジンだけを吹かすもしくは片方が停止してしまうと、「フラットスピン」といって水平方向にフリスビーのように回転する、回復不能の状態に陥りやすいのです。
あなたが車で高速道路を運転中、急に片側の前・後輪がバーストするようなものです。
しかも航空機の場合は何倍もの速度かつ接地していないので、ものすごい回転モーメントが抑えなく加わります。
この特性によりF-14は、何かしらの異常や被弾により急に片方が停止した場合など(とくに戦闘中でスロットルが最大に近い場合)フラットスピンに陥り、墜落に至る場合があります。
しかも、このフラットスピンは物理法則上、横転のモーメントも発生してきます。こうなるともはや墜落しかありません。
このフラットスピンに至らないようにするには、水平回転モーメントを打ち消す力を加えてやる、つまり停止もしくは絞ったエンジンと反対側に強烈なラダー操作(航空機を水平横方向に動かす舵の操作。フットペダルにより行う。)を最適なタイミングと力加減でかます必要があるのです。
しかも、この時は先述の通り横転モーメントも加わってくるので、並みのパイロットだと条件反射により操縦桿操作(右エルロン=右横転操作)でこれを抑えたくなるのですが、それをすると状態が悪化します。これをせずに的確なラダーだけで制するのです。
これだけでも難しいんですが、さらに難しいポイントがあるのです。
F-14のエンジンはTF40という機種ですが、こいつがまたジャジャ馬であり繊細な扱いが必要な上に、F-14は吸気口付近の機体構造により吸入空気が乱れやすく、この最悪のコンボが起こるとジャジャ馬は「サージング」という現象(エンジン内の空気の逆流)により簡単に停止してしまいます。
つまり、カウンター操作が少しでもずれると、生きている側のエンジンすら停まってしまうのです。
限定 特典トップガン マーヴェリック F14 メタルキーホルダー トムキャット TOP GAN MAVERICK.
「空撮のシーンではジェット機の外側にカメラを取り付けました。海軍のパイロットたちには映画制作について、私たちが求める照明、高度、速度、画角を説明しなければなりませんでした。彼らはこの映画ではカメラマンとしての役割も担っていたのです。巨大な規模のチームが必要でした。私たちはトップガンと――本物のトップガンと――仕事をしているわけですから、相手がベスト・オブ・ベストの人々であることはよく理解していました。それでも毎日、私たちは彼らがトップガンたるゆえんを見せつけられました。もちろん安全が第一なのですが、彼らが航空機で見せるプロ意識と技術の高さは、驚くべきものでした」
追加15
一緒に行った友人に「なんでいちいち機体を回して、機体の上面方向に対して旋回するの?山越えとか急降下ならそのまま下に向かった方が早くない?」と聞かれました。
まあ理由いろいろあるんですが、飛行機は機体を傾け、機体上面方向に旋回するようにできてるんです。
まず、機体の制限Gは、プラスG(機首上げ)よりもマイナスG(機首下げ)のほうが許容値が低いです。これは機体構造がそもそもプラスG旋回を前提に作られているためです。
んで、人間はマイナスGに弱いというのもあります。フリーフォールの何倍ものフワッと感、考えただけでも嫌でしょう?
そして、パイロットはGに耐えるため「Gスーツ」を着ているのですが、これはGのかかり具合に合わせて、スーツ内に仕込まれた気室に空気を送って膨らませ、身体を締めあげて頭から血が下りてこないようにするという仕組みで、マイナスG(頭に血が上る)には対応してません。
次に、射出座席での脱出。
気づいた方もいるかもしれませんが、前作含めF14は「高度がないと脱出できない」という演出になっていますよね。それに対しF18のフェニックス&ボブはかなりの低空で脱出して、生還しました。
これはご都合主義ではなく、事実通りです。
旧世代の射出座席は、パラシュート等の性能により、ある程度の高度や速度がないと性能を発揮できませんでした(生還できない)。
だから、前作では「高度が落ちてるから早く脱出しないと!」という状況になっていて、今作でもマーヴェリックが「高度が必要だ」と急上昇をかけます。
しかし、現在の射出座席は改良されて「ゼロ・ゼロ座席」と通称されるものになっていて、高度ゼロ、速度ゼロで射出しても生還できるようになっています。
以前、航空自衛隊の古い練習機「T-33」がエンジントラブルで墜落する「T-33A入間川墜落事故」がありましたが、このときパイロットは二次被害を出さないよう、確実に入間川に落とすため最後まで操縦を続け、ギリギリで脱出。旧世代射出座席だったために、パラシュートが開ききらず殉職しています。パイロットはそのへんも理解してますから、どちらにせよ殉職することがわかっていたはずですが、あえて脱出したのは、座席が整備不良でなかったことを証明するため=整備員を想っての行動と言われています。
これが新しい射出座席だったら生還していたはずです。
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カンのいい方は気づいたかと思いますが、原作でマーヴェリック・グース機が墜落したのも、戦闘中の高スロットル時にジェット後流で片方のエンジンがいきなり停止し、フラットスピンに入ったからです。
駆け出しマーヴェリックはフラットスピンを回復させることができず、上に書いた通り一基ずつ順番にエンジンが停止、回復不能に陥り、フリスビーのように回転しながら墜落してしまいます。
トップガンマーヴェリックでは、これらを乗り越えて神がかったパイロットとなっているマーヴェリックにより、敵が予想しえない(普通のF-14乗りはやらない。しかも今回の敵は元々F-14乗りなので、なおさらそう思い込んでいる。)トリッキー機動をかましているわけですが・・・いやマジでマーヴェリック凄すぎます。
しかも、さりげなく原作の伏線&エッセンスになってるんですよね。そりゃタイタニックの興行収入超えるわ。
ほんでもう一つ、原作のジェット後流について。
これは後方乱気流と言われるもので、航空機の後方に発生します。大まかに言えばジェットエンジン排気と、翼端渦によるもの。
航空機は、簡単に言うと翼の上下面を流れる気流の速度差により翼上面に負圧を作り、それに吸い上げられる力(揚力)により飛んでいます。
このため、翼の端っこ付近の下面側空気は負圧になっている上面に流れ込んでいきます。これが翼端渦。
翼端渦は左右の翼から発生し、ジェット排気と共に内側に渦巻く気流=後方乱気流を機体後方に残します。これに巻き込まれると、航空機は失速したりジェットエンジンがサージングを起こして停止してしまいます。
空港において、連続離着陸は必ずある程度の時間をおいて行われますが、あれは後方乱気流が収まるのを待っているのです。
原作においてマーヴェリックは後方近距離で強引な操作をしたため、この後方乱気流に巻き込まれました。
もちろん、マーヴェリックも天才的パイロットですから後方乱気流の存在は知っているはずで、注意もしていたはずですが、戦闘機動中は予想しえない位置にそれが発生したりするので、予期せず巻き込まれたわけですね。
あと冒頭は、超高高度を飛ぶブラックバードのような偵察機でマーヴェリックがテストをしていましたよね。ブラックバード自体は現役を引退しているので、映画ではその次世代機という設定になると思うのですが、剣みたいなフォルムがすごくカッコいいので印象的でした。偵察機が離陸して飛んで、上官が立っている上空をドォーン!って通過するシーンが好きです。
コブラ機動 トップガンマーヴェリックシューティングゲーム | TikTok
追加14
特殊作戦続き4
前に言ったとおり、本来のヘルメットバイザーは5世代機のようにサングラスのようになっており、顔は見えません。
最近のTVでSexy Zoneの菊池風磨がF15に乗った際はバイザーを上げているか、透明のバイザーを使ってますが、あれをやると目が紫外線にやられる(上空の紫外線は地上より強い)ので、短期の取材など限定の措置ですね。
で、5世代機との戦いですが、前に1世代違うと大人と子供ほどの差があるといいました。
しかし、あれは遠距離・接敵前の話であり、あの距離で戦闘に入ったならば、まさに「最後はパイロットの腕」で、互角かそれ以上に戦えます。
F14は現代でも通用する機動性を備えており、劇中のようなコブラ機動(厳密にはコブラ機動じゃないんですが難しい話になるので割愛)も可能です。
F14は平べったい胴体が特徴ですが、あの胴体からも揚力(飛ぶ力)を発生させるため、高機動が可能なのです。
また、胴体は同時にストレーキ(F18の翼から操縦席にかけて胴体に沿って伸びている、細長く平べったい部分)の役割も果たしています。これも機動を行う際に揚力を増す設計です。
ただ実は、敵の5世代機にはIRSTという赤外線センサー(操縦席の前にポコッと飛びだしてる丸っこいやつ)がついてるんで、低空に逃げられてレーダーを攪乱されてもミサイル撃てちゃうんですよね。この辺はいい意味のご都合主義ですね。
ほいで、5世代機の横方向にクルクル回るアレや、クイッと小旋回する機動。あれも実は可能なんですよ・・・。
Su57は推力偏向ノズルというものを装備していて、ジェット排気を360度任意の方向に噴射できるので、ああいうことが可能なんです。ロシア戦闘機はこの推力偏向ノズルが十八番で、Su35等の4.5世代機でもできます。
これも嘘だと思うならYouTubeで「トップガンのような飛行は朝飯前!本物のロシア戦闘機のヤバい飛行 20選」をご覧あれ。
追加13
特殊作戦続き3
F14離陸後、ルースターが骨董品と格闘します。
サーキットブレーカーの数に驚いてますが、サーキットブレーカーとは、家庭にあるブレーカーと基本的に一緒で、航空機の場合は多数の電装品や装備品があり、その一つ一つにブレーカーがあります。
ドラマや映画などでもよく出る、旅客機やヘリの操縦席の頭上にある多数のスイッチはほとんどがサーキットブレーカーです。
F18の場合、単座が基本なので、サーキットブレーカーもパイロットが操作しますが、最近の機体はある程度ブレーカーや装備品自体が集約化されているため、数としてはあの半分以下しかありません。だから最近の機体しか知らないルースターは驚いてるわけですね。
それに対し、F14は後席に乗っているRIO(「リオ」。レーダー迎撃士官)がそのへんの操作を行います。なので、マーヴェリックもどのスイッチを操作すればいいか程度の知識はパイロットとして知っていますが、スイッチの詳しい位置は知らないのです。
なお、RIOはパイロットではなく航法・武器システム専門家で、後席には操縦装置はありません。なので、前作のグースはよく見るとパイロットと違う徽章(フライトオフィサー)をつけてます。
これは、今作のボブとファンボーイも一緒(徽章の種類とパイロットではないこと)です。
また、ボブとファンボーイはWSO(「ウィゾ」。兵装システム士官)という役職で、F14のRIOとやってることは似てますが厳密には違います。
なお、ファンボーイは陽キャに見えますが、TACネームの「FAN BOY」とはオタクという意味であり、実はキャラ属性としてはボブと一緒なんですよね。
で、敵の5世代機に見つかった後のハンドサインですが、マーヴェリックは「おはようさん。通信機器がいかれちまったが、特に問題はないんやで。」といった意味のものを送っており、相手は「ほんじゃあ、3機で合同して敵をシバきに行くんやで。」といった意味のものを送ってます。
劇中のような戦術にかかわるサインは各国独自のため通じず、相手も疑問を持ったといいうわけです。
トップガン マーヴェリック感想(ネタバレあり) | ジョンソン研究所
公開3日目にあたる2022年5月29日に映画「トップガン マーヴェリック」を観ました。実機内にIMAXカメラ6台を搭載して撮影した、現実のスカイアクションの映像には興奮させられました。現在の素晴らしい興行成績が物語るように、多くの観客の心を掴んだのは確かです。
追加12
特殊作戦続き2
ミッションインポッシブル開始。
F14をかっぱらうわけですが、まあやってることはトンデモなものの、必要な準備が済んだ状態の戦闘機が置いてあったなら、あの通りかっぱらうことが可能です。
始動の前、マーヴェリックが機械を起動しますが、あれは起動機といい、圧縮空気を作るためのものです。
ジェットエンジンは羽根車を何段にも重ねて・・・とお話しましたが、始動するには圧縮空気を送って羽根車を回し、燃焼室の空気を圧縮せねばなりません。
新しい世代の戦闘機(F18など)には、JFSと言って小型の補助ジェットエンジンが搭載されているので、これを起動(小さいので、機体に積まれた圧縮空気ボンベにより始動できる)し、圧縮空気を送ってメインエンジンを始動します。
しかし、F14はJFSがついていないので、ああいう支援装置により圧縮空気を送らないといけないのです。
片方のエンジンを始動後、ルースターが圧縮空気ホースを抜きますが、あれは反対のエンジンに付け替えるためです。
もう片方始動後、またホースを抜いて、さらに赤い札がついたピンを抜いてます。
あのピンはセーフティーピンといい、安全装置です。地上で作動したら困る武装などに取り付けられていて、これを抜くことで安全装置が解除されます。
赤い札には「RIMOVE BEFORE FLIGHT(飛ぶ前に抜け)」と書いてあります。よく空港のお土産にあるキーホルダーのアレです。
移動しながら、マーヴェリックが「キャノピー!」と言いますが「キャノピー(窓)閉めるから安全(挟み込みしないか)確認しろ」という意味です。ルースターは「クリア」で返しますが、そのまんま「ヨシ!」という意味。
その後、誘導路から無理やり飛び立ちますがw
翼を前進させるのは、離陸滑走距離を短くするためです。
F14は可変翼という形式の翼を採用しており、翼を可変させてその時に応じた適切な飛行性能を発揮できるようになっているのです。
基本的には、前進するほど低速での性能が良くなり、逆に後退すると高速での性能が良くなります。
通常は全自動制御になっており、高度計や速度計のデータをもとにコンピュータが管制しています。
が、いざというときのためにマニュアルモードもあり、マーヴェリックはそれを使っているのです(だから、誤操作防止の赤いフタをあけて操作している)。
『トップガン・マーヴェリック』(1)航空機の撮影にまつわるあれこれ
それは、観ていて体が浮いてスクリーンに引き込まれるような迫力で、またS-125「ネヴァー」(NATO名称SA-3「ゴア」)地対空ミサイルがマーヴェリックらを追い詰めるシークエンスは思わず手に汗を握ります。
&ルースター VS ロシアのハイテク機3機 | トップガン マーヴェリック | 映画シーン
現実的問題はさておき、『トップガン マーヴェリック』ではスーパーホーネットがベイパーを引き、コブラ機動、フレア(熱囮弾)連射などなど、一瞬たりとも目を離せない超絶的な高機動運動を見せてくれます。
マニューバ軌道を考えようぜ(トップガン:マーヴェリックの話5)
もちろん、健康には良くありません。アメリカ空軍の調査では、戦闘機パイロットを規定年数勤めた人たちの平均寿命は、一般的なアメリカ人の平均寿命より10年以上も短いとか。
Is that Maneuver of fighters really ..
『トップガン マーヴェリック』の話題のひとつが、トム・クルーズはじめとする俳優たちが飛行する本物のF/A-18Fのコックピットで演技したこと。劇中の高機動飛行で、あるいは空母からのカタパルト発艦で、高Gに顔が歪み体が捩れる様はすべて本物なのです。
このSu-57はそこにスピンも入ってるのがキショい(褒) これ ..
カタパルトから漏れるスチームの幻想的映像のオープニング、コックピットに鳴り響く警告音、身をよじって敵機を見るパイロット……。1986年に映画『トップガン』を観た時の衝撃は忘れられません。
ブラックコブラ超小型50万V; 単4アルカリ電池×2本 16.2×2.6×2.0cm / 重量54g 安全 ..
コメントで感想を述べます(ネタバレ)
まず、薄っぺらいだ、脚本がベタだ、リアリティがないだ、幼稚だなどと言っている人がわずかにいますが、この作品は「ハリウッドお馬鹿映画を本気で作ったやつ」なんです。それを深く掘り下げるほうがおかしい。
心を空っぽにして、バカになって楽しむための作品。それがわかっていれば、これほど素晴らしい映画はない。
リアリティーも必要なところはしっかりおさえてるし。
「薄っぺらいことが良い」と岡田斗司夫さんも言ってましたが、本当にそうだと思います。
んで、登場人物について。
個人的には、マーヴェリックはもちろん、サイクロン、ウォーロック、ハングマン、フェニックスが好き。
特に、サイクロンとハングマンとフェニックス、すごく好きですね。
まず、サイクロン。
頑固なキャリアエリートっぽく振る舞ってますが、本当はマーヴェリックと同じタイプってのが滲んでます。
そもそも、TACネームがサイクロンの時点で若い頃はだいぶやんちゃしていたはず。
TACネームは、上官が大きな決定権を持ちます。
その人を客観的視点から見た「スパイスの効いた」渾名がTACネームなんです。自分から提案したり、周りから言われたりと発案は自由ですが、最終決定権は上官が持っています。
個人的に、マーヴェリック飛行停止からの作戦変更も、実は策略だと思います。
上官としては、G-Locとバードストライクからの墜落という重大インシデントを同時に起こした指揮官を処分せねばなりません。
しかし、作戦は彼でなければ成し得ない。
そこで、あえて飛行停止からの作戦変更を実行した。
そうすれば、マーヴェリックは絶対アレをすると確信していたから。
作戦は実行可能という事実をサイクロン含む皆に見せつければ、上官としては「しかたなく」その「職務」を遂行せねばならなくなるから。
ウォーロックが、「これは答えを求める質問じゃない」と言ったのもこれがわかっていたからでしょう。
それが、2分15秒アタックにおける2人の表情に表れている。
そして、作戦が始まれば優秀な指揮官。
映画や美談で絵になる指揮官と、実務で優秀な指揮官は必ずしもイコールではないのです。
加えてイケおじと来た。カッコ良すぎるでしょ。
ジョン・ハムはハマり役ですね。
(続く
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非常にわかりやすい解説ありがとうございます。
トップガンマーヴェリック、とても良い映画だと思いました。自分は軍事的な知識は完全に素人なため、この映画の情報についてはパンフレットとメイキング映像以上の知識しか得ることができません。
お時間があるときで構いませんので、続きを書いていただけると嬉しいです。
TOP GUN MAVERICK マグカップ トップガン マーヴェリック · No
naoさん
ライトスタッフも楽しんでいただけたようで良かったです。
橋のシーンについてですが、おそらく橋や地上がCGで、機内シーンや航空機自体は実写だと思います。ダークスターのシーンは、ブルーエンジェルスのF/A-18を飛ばして撮影し、後からダークスターのモデルをはめ込んだようですので。
トムキャットについては、地上シーンや機内シーンは博物館の実機を持って来て撮影し、背景等をCG合成。飛行シーンはフルCGだそうです。
トップガン マーヴェリック リファインカッティングステッカー TOPGUN MAVERICK ..
追加解説その1
まず・・・
大前提としてTOPGUNとは何ぞや?ってことですが、実在の教育機関です。
正式には「海軍戦闘機兵器学校(NSWS)」といい、TOPGUNは通称です。
冒頭字幕で語られる創設理由も史実通りです(現在は統合され海軍航空戦開発センター傘下の一部門になっている)。
ただ、日本語吹き替えだと抽象的なんでわかりづらいかな。
設立理由は、ベトナム戦争初期に海軍パイロットが非常に苦戦したからです。
当時のアメリカでは、ミサイル万能論が唱えられており、海軍主力戦闘機だったF-4は機関砲を持たないミサイル戦専門機でした。
しかし実際に北ベトナム軍と戦ってみると、ミサイルが性能を発揮できなかったり、乱戦になるとそもそもミサイルを使えなかったり(ミサイルには最小射程というのがあり、ある程度の距離以下では使えない)、ミサイル神話でドッグファイトを軽視した風潮により、パイロットの格闘戦技量が北ベトナムに劣っていたため、手痛い被害を被りました。
そこで、海軍はTOPGUNを設立し、空戦技術に長けた凄腕パイロットにより、選抜された若手パイロットを鍛え上げたのです。
卒業生は戦場に技術を持って帰り、自ら戦いながらも仲間にその技術を教え、北ベトナム軍と対等かそれ以上に戦えるようになっていきました。
その後、統合されたりもしましたが、今も同様の教育機関が置かれています。
次に・・・
ダークスター墜落の後、海軍の救難ヘリで基地に帰ってくると銃と防弾チョッキを着て銃を持った隊員が出迎えますが、あれはMP(ミリタリーポリス)です。
その名の通り軍の警察です。軍事組織内での犯罪や規定違反の取締等を行います。MPは厳格でその存在は絶対的であり、やんちゃな米兵にとっては鬼のような存在ですが、それを笑顔で見つめてるのが流石マーヴェリックと言ったところでしょうかw
彼らはもちろん、命令違反を犯したマーヴェリックを拘束しに来たものです。
なお、わかりづらいですが、ケイン少将が「この男を荷造りさせて云々・・・」命令してるのはMPに対してです。
んで、行き先(TOPGUN)を「ノースアイランド」と言ってますが、古参ファンの方は違和感を感じたかもしれません。前作では「ミラマー」と表現されていたからです。なぜ変わったのかは単純で、現実にTOPGUNも移転しているからなのです。
今回は以上!
トップガン製(TOPGUN) コブラシート 「AE CSE-2WCST」 A084K0614
追加解説その2
各人の勲章解説(ネットで画像が出てくる人のみ。マーヴェリックのやつがない・・・)
普段(カーキ色の制服)は、略綬と言って勲章の帯(首にかけるリボン)の柄を表す短冊状のものをつけている。
正装(葬儀や正式行事、カッコつけたい時における白や黒制服)では正章といって実際の勲章に短い帯がついたものをつけている。
複数受賞すると、帯部分につく星のバッジが順次増えていく。星1つで2回、2つで3回・・・という感じ。色にも違いがあり、金か銅色のものが基本だが、これが5個たまると銀の星1個に変わる。※エアメダルは例外で、向かって左の数字が個人表彰、右がストライク・フライト表彰の回数。
フェニックス
●エアメダル「ストライク・フライト」×2 (航空作戦に航空士として参加し、個人的に功績を挙げた「個人」と、累積の実任務フライト数実績による「ストライク・フライト」のいずれかを満たすと授与。ストライク・フライトの授与要件としては、敵の攻撃にさらされる作戦飛行25回or攻撃にさらされない作戦飛行100回につき1つ授与)
●コメンデーション ×3 (戦功章の一種。フェニックスの階級なら海外遠征展開1回につき1つ授与)
●アチーブメント ×3 (上級表彰に至らないが、優秀な功績や業績を挙げた)
●ナショナルディフェンスサービス (有事における現役軍人に授与。「有事」にも基準があり、フェニックスの年齢的には対テロ戦争が該当。)
●アフガニスタンキャンペーン (アフガニスタン従軍勲章。アフガン領内での作戦に従事)
●インヒアレント・リゾルブキャンペーン(イラク・シリアにおける対テロ作戦従軍勲章。イラク・シリア領内での作戦に従事)
●グローバルウォー・オン・テロリズム・サービス(対テロ戦争従軍勲章。対テロ戦争の各種作戦・支援に従事)
●シ―サービス・デプロイメント ×3 (艦艇に乗組む等して長期の前方展開に従事)
●NATOメダル(NATOとして特定の作戦に参加すると授与。NATO軍共通勲章。3種類あり、フェニックスのものは「非第5条作戦参加」)
フェニックス、あの若さにしてこの功績はやり手ですねえ。ただ、善行章がないのが気になるなぁ。これがないとなると、なにかやらかしてから3年以内ってことになるが・・・まあそのぐらい勝ち気なのがフェニックスなんで、それでいいんですけどね。
航空自衛隊ワッペン 飛行教導群 アグレッサー F-15 コブラ ベルクロ付
追加解説その3
勲章解説続き
※前回書き忘れましたが、着用してる章は上・左のものほど位が高い。
1
234
56・・・
って感じ。解説もその順で書いてます。
サイクロン
●ブロンズスター(Vマーク無、「英雄的行為または任務、功労」のうち銅賞程度)
●パープルハート(名誉戦傷)
●エリトリアスサービス(中佐・大佐クラス指揮官経験者)
●ジョイントサービス(Vマーク無、統合作戦【各軍種の枠組みを越えた共同作戦】における功績)
●コメンデーション ×3 (少佐クラス指揮官経験者or遠征)
●アチーブメント ×4 (上級表彰に至らないが、優秀な功績や業績を挙げた)
●ユニットコメンデーション ×2 (作戦において英雄的行動により功績を挙げた部隊のうち銀賞程度)※部隊表彰系は、当該基準を達成した際にその部隊所属であった全員に付与
●ネイビーメリトリアスユニットコメンデーション ×3 (作戦において英雄的行動により功績を挙げた部隊のうち銅賞程度)
●Eリボン ×5 (戦闘効率優秀賞受賞部隊)
●グッドコンダクト ×8 (善行章。軍規における無事故無違反を3年間続けると1つ授与。やらかすとリセット。つまりサイクロンは最低24年無事故無違反)
●エクスペディショナリー(遠征徽章。外国において武装敵対勢力に対する作戦に従事)
●ナショナルディフェンスサービス ×2 (有事における現役軍人に授与。「有事」にも基準があり、サイクロンの年齢的には湾岸戦争と対テロ戦争が該当。)
●イラクキャンペーン×2 (イラク戦争従軍徽章)
●グローバルウォー・オン・テロリズム・エクスペディショナリー(対テロ戦争遠征徽章。対テロ戦争で行われた9つの主要作戦のいずれかに参加。作戦1つ参加につき1つ授与。)
●グローバルウォー・オン・テロリズム・サービス(対テロ戦争従軍徽章)
●シ―サービスデプロイメント ×5 (艦艇に乗組む等して長期の前方展開に従事)
●オーバーシーズサービス ×3 (海外拠点で1年以上勤務)
●エキスパートライフルマン(特級ライフル射手。3段階の射撃技術表彰基準の中で最上位レベル。)
●エキスパートピストルショット(特級拳銃射手。同上。)
多いが、階級1つ下のウォーロックのほうが3つも多く(サイクロンが持ってない優秀指揮官賞も)持ってるの見ると、やっぱり昔はやんちゃしてた?