フィナステリドなどの内服薬は、DHTの生成を抑制する役割を果たします。


フィナステリドやデュタステリドといった男性ホルモンに作用する内服薬では、性欲減退や勃起機能障害(ED)、精液量の減少など、男性機能に影響を与える可能性があります。


今回はAGA治療のうち、フィナステリド内服について詳しく解説しました。

また、AGA治療薬を服用して効果が現れたからと、即座に服用を中止すると、再び脱毛が進行する可能性が高いです。

もし副作用が起こった場合は、即座に服用を中止した方が良いですが、効果を実感できないからといって早期に服用をやめてしまうと、せっかくの治療効果が無駄となってしまいます。

フィナステリドを服用しても抜け毛が止まらないのですがなぜですか?

一般的な服用期間の目安としては、フィナステリドやミノキシジルの場合、使用開始から約3〜6カ月で初期の効果を感じ始めることが多く、最終的な結果が出るまでには1年ほどかかるとされています。

すべての人に副作用が現れるわけではありませんが、使用開始後に異常を感じた場合は、使用を中止して医師に相談しましょう。

フィナステリド(プロペシア)で報告されている副作用は、以下のとおりです。

特にフィナステリドやミノキシジルなどの治療薬は、効果が現れるまでに時間がかかるため、数カ月から数年間の長期間継続して服用する必要があります。

プロペシア錠の成分フィナステリドは、男子胎児の生殖器官の発育に影響を及ぼす恐れがあるため、妊婦の服用を固く禁じています。そのため、プロペシア錠を服用したままの子づくりや妊娠中の性生活に悩む男性が多くいらっしゃいますが、フィナステリド成分が精液に移行する量は、1mgを服用した場合でも投与量の0.00076%以下(MSD調べ)と極めて僅かであり、基本的には問題はありません。
しかし、万が一のことが起こった時に「薬のせいかも知れない」と悔やんでいただくことのないよう、Dクリニックでは、子づくりを希望される時期の6か月前にはプロペシア錠の服薬をやめて体内から成分を完全に排出していただく(ザガーロは1年程度)とともに、妊娠に影響のないミノキシジル外用薬でAGAの治療を続けていただくようにご提案しています。

デュタステリド(ザガーロ)を服用した際の副作用は、以下のとおりです。

個人差はありますが、AGA治療薬には副作用が出るものもあるため、体質に合った治療薬を用いることが大切です。

プロペシア錠そのものは、特に身体に負担をかける薬ではありません。ただ一般的に、薬は必ず肝臓で代謝されてから血液中に取り込まれるため、長期にわたって薬を服用していると、肝臓にはそれなりの負担がかかるものです。そのため、肝機能がもともと悪い方には、服用をお断りする場合もあります。
Dクリニックでは、初診時、そして治療中は半年に一度、患者様に定期的な血液検査を実施し、肝機能に異常がないかどうかをチェックしています。また、別の疾患で投薬治療をされている方には、主治医の先生に状態を確認したり、治癒して投薬が終わってから、改めてプロペシア錠の服用を始めていただくようにおすすめしています。また、風邪や頭痛などで一時的に薬を飲む場合にも、プロペシア錠の服用から空ける時間などをアドバイスし、肝臓の負担を減らしていただくようにしています。


【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム

AGA治療はしたいけれど、とにかく副作用を起こしたくない!という方には、ミノキシジル発毛剤での治療をおすすめしています。ミノキシジルは、フィナステリドとは全く違う作用機序をもつ薬剤であるため、同じような副作用が出ることはありません。

フィナステリドはAGAに効果的?【写真あり】治療例と副作用を解説

塗るタイプの薬ですが、皮膚への浸透が高いことから、皮膚に起こる副作用と、発熱などのアセチルコリンの副作用があります。

フィナステリドの効果や注意点とは?女性が禁忌の理由まで徹底解説

治療を始める前に、フィナステリドの使用で僅かでも副作用の可能性があることをお伝えし、「薄毛が解消する、髪が増える」というメリットと、「副作用やポストフィナステリドシンドローム(PFS)が起こるかもしれない」というデメリットをよく比較していただくようにしています。
また、次のような方は特に「精神的要因」が強くなりやすいため、服用はおすすめしていません。

【AGA治療薬】プロペシア(フィナステリド)とは?効果や副作用

フィナステリドによるAGA治療は、基本的には効果も安全性も高い治療です。しかし、実際にポストフィナステリドシンドローム(PFS)が報告されていることや、精神的要因が原因の一つである可能性が大きいことから、Dクリニックではリスクを最小限にするためのカウンセリングや治療を行っています。

フィナステリドを予防で飲むのはアリ?リスクや副作用について解説

AGA治療薬は、薬である以上個人差はありますが一定数の人が副作用のリスクがあるとされています。

AGAは発症してからではなく、若い頃からフィナステリドで予防する方が高い効果を得ることができます。 AGAの予防をしなかった場合

症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。

ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが毛根に作用して起こる薄毛をAGAと言います。ミノキシジルやフィナステリドの内服が最も効果的です。

ロゲインは、使用後に皮膚刺激やかゆみが見られることがありますが、重大な副作用はごく稀です。

治療または予防を目的とした薬です。医薬品は副作用がともなうため ..

またアロビックスはジェネリック医薬品のため、同様の成分・効能を持ったフロジン液よりも安価で手に入るほか、フィナステリド(プロペシア)との併用もおすすめです。

薄毛治療の救世主/ミノキシジルとフィナステリドの効果を徹底解説

また、ミノキシジルは重篤な副作用の報告は少ないものの、初期脱毛やさまざまな皮膚炎(外用薬の場合)などが生じる場合があります。

フィナステリドの安全性は大丈夫?副作用や併用禁忌についても説明

フィナステリドを服用していてもほとんどの場合精子や精液に問題は生じません。ただし、副作用の性機能障害に対して不安の強い方は妊活中の服用を避けたほうがよいでしょう。フィナステリド服用中の妊活に関してご不安な方や、これから妊活を考えていらっしゃる方は、まずは医師にご相談ください。

フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】

外用薬と内服薬の薬理作用は同じですが、作用の仕方や成分濃度などさまざまな点において違いがあります。

AGAの薬の種類とは? 攻めと守りのタイプの紹介や選び方を解説

半減期とは血液中の薬の成分濃度が半分になる期間のことです。フィナステリドの半減期は6〜8時間ほどと言われています。対してザガーロカプセルの半減期は2週間ほどとなり、より長期間血中に薬の成分がとどまるため、強い効果が現れると考えられています。ただし、どちらの薬が優れているというわけではなく、適した薬は患者様の体質や症状などによって異なります。

AGA治療薬(薄毛治療薬)の種類や比較・選び方について徹底解説

フィナステリドの1mgと0.2mgは成分の濃度を表しています。高濃度の1mgのほうが効果的と考えられていますが、患者様によって適した濃度は異なります。当院では0.1mg単位で成分濃度を調整し、患者様にあったフィナステリドを処方しているため、より高い治療効果を期待できます。