小児: アモキシシリン水和物として、通常 1 日20〜40mg
・用量は1日あたり90 mg / kg(最大3 g /日を使用)を分2(耳は血流の関係で一般的に抗生物質が届きにくいので量が多くなります。)。
[PDF] アモキシシリンカプセル125mg「日医工」 アモキシシリン ..
急性中耳炎による耳の痛みの治療には、イブプロフェンまたはアセトアミノフェンの経口投与が推奨されます。局所用の痛み止め(点耳薬)は、2歳以上の小児に使用を考慮されますが、鼓膜穿孔のある小児には使用できません。充血除去剤や抗ヒスタミン薬は使用しないことが推奨されます。
抗生物質による初期治療を行うかまたは経過観察するかの選択は、子供の年齢および側性と病気の重症度によって異なります。
・過去30日間にベータラクタム抗生物質を投与された、または化膿性結膜炎を併発している小児に対する一次治療としては、アモキシシリンクラブラン酸(クラバモックス)が推奨されます。
外来でよく使用するのはペニシリン系のアモキシシリン(サワシリン®、ワイドシリン®など)です。 ..
急性上気道炎(かぜ)の原因はウイルス(アデノ、インフルエンザ、ライノ、コロナなど)であり、細菌ではないため抗生剤は効果がありません。不要な抗生剤の内服は、効果がないところか、体内に薬剤耐性菌を誘導してしまう恐れがあります。薬剤耐性菌を保菌していると本当に抗菌薬が必要な時、例えば手術や菌血症などの重症細菌感染症にかかった時に、抗菌薬が効かなくて治療に難渋します。世界的に多剤耐性菌が出現し、効果のある抗菌薬の種類は減っている一方で、新規の抗菌薬の開発は限界にきているともされています。いまある抗菌薬を適切に使用して、耐性菌を作らない取り組みがクリニックなどの日常診療でも必要です。実際、小児科の外来では、抗生剤を使う場面は限られています。薬剤耐性菌からお子様を守り、無用な薬剤耐性菌を作らないためにクリニックでは、抗菌薬は、本当に感染症が疑われるときのみに限定して処方するようにしています。
抗インフルエンザ薬として、内服でオセルタミビル(タミフル®)、吸入薬でラニナミビル(イナビル®)、点滴でペラミビル(ラピアクタ®)が処方されます。日本ではオセルタミビル(タミフル®)耐性のインフルエンザは0.3~4.1%です。健常な小児でインフルエンザに対してオセルタミビルを用いると平均で約29時間ほど発熱期間を短くする効果が認められています。しかしながら、全例でオセルタミビルを服用する必要があるかは議論のあるところで、オセルタミビルを外来で使用しても入院率は減少しなかったという報告もあります。バロキサビル(ゾフルーザ®)が2018年に発売され小児でも適応がありますが、ですので、私は内服しかできない小さいお子様はオセルタミビルを、吸入ができる小学生以上のお子様はラニナミビルを処方しています。
アモキシシリンカプセル125mg「日医工」[ヘリコバクター・ピロリ除菌]
日本では第三世代のセフェム系抗生剤の5日投与という方法をされている先生もいますが、まだ国際的には認められているものではないと思いますし、個人的な意見としては第三世代のセフェム系を安易に使用しない方が良いと思っています。この抗生剤にはまだリュウマチ熱を予防できるというエビデンスがないこと、また抗生剤に含まれるピボキシル基の副作用で低カルニチン血症があるためです。カルニチン欠乏症は、筋肉症状(筋肉痛、ミオパチー、筋肉壊死など)、低血糖、脂肪肝などの脂肪蓄積、脳症、高アンモニア血症(肝性脳症)、心筋症・心不全などを引き起こします。 重篤な欠乏症では不可逆的な脳・臓器障害を来すことが多く、低血糖による昏睡などで死に至ることもあります。
肺炎球菌は中耳炎の25~50%の頻度であり、ことから、ペニシリン系抗生剤を高用量で十分対応可能です。また日本では肺炎球菌のマクロライド耐性肺炎球菌は9割にもなることからマクロライド系抗生物質は推奨されません。
中耳炎の子供に対するアンピシリン,アモキシシリン,トリメトプリム
4歳以下の乳幼児の肺炎は主にウイルス性が占めており、細菌性は10%程度です。細菌としてはなどが原因となります。近年アメリカの小児科学会の提言によると「適切に予防接種が実施され、合併症のない小児の市中肺炎にはアンピシリンより広域な抗菌薬を使用すべきではない」と述べられています。予防接種により肺炎球菌やインフルエンザ菌による重症感染症はほとんど経験することがなくなりました。そういった点でも、外来ではアモキシシリン以上の抗菌薬を選択する意味はないように考えます。
ペニシリン系の抗生剤を10〜14日服用します。ペニシリンGが理想ですが、アモキシシリン(ワイドシリン、サワシリン、パセトシンなど)が使用されるのが一般的です。
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小児の皮膚感染症は、伝染性膿痂疹(とびひ)や蜂窩織炎が多く主な原因菌はや溶連菌です。治療の基本は洗浄で皮膚の清潔を保つことが重要です。そのうえで、ほとんどのケースでは外用抗生剤(軟膏)で対応可能です。抗生剤の内服が必要な例としては、皮下組織に進展している、発熱を伴う、リンパ節炎を伴う、多発性(5か所以上)、アトピー性皮膚炎の合併がある例などです。まだ市中感染のMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の頻度は多くないことから、まずは第1世代のセフェム系で開始します。
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例えば、喉の急性細菌性咽頭炎(ほとんど溶連菌が原因)と急性細菌性中耳炎(主に肺炎球菌、インフルエンザ菌が原因)は、どちらも抗菌剤アモキシシリン(当院はワイドシリン)が第一選択薬です。効果の関係から、前者と診断したら処方量を「体重あたり30mg/日」、後者でしたら「体重あたり40-50mg/日」と変えています。
アモキシシリン 子ども 量について | 医師に聞けるQ&Aサイト
小児の急性胃腸炎の原因の多くは、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルスであり、細菌が原因であることは多くありません。細菌性胃腸炎の原因としてはカンピロバクターやサルモネラ、腸管出血性大腸菌などがありますが、これらは食中毒の原因菌として多いです。日常診療では、胃腸炎に抗生剤は必要ないことがわかります。
ペニシリン系の内服薬にはつぎのような薬があります。 アモキシシリンビクシリン など
ネルソン小児感染症治療ガイド 第2版 斎藤昭彦著 医学書院 2017
現在、アモキシシリン(AMPC)は、本邦で承認されている小児の最大投与
1980年生まれ。島根県松江市出身。2021年9月から松江市西津田にある「うえだ内科ファミリークリニック」内で小児科外来をはじめました。木曜日午後、土曜日、日曜日も診療してます。一般外来のほかに、アレルギー診療や小児在宅医療、NICU卒業生のフォローアップなども提供しています。