レナリドミドとデキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は


新規に診断された多発性骨髄腫患者に対する一般的な標準療法としてはレナリドミドとデキサメタゾンを併用する。研究者らはこうした患者の予後を改善する新たな併用療法の可能性を模索している。


多発性骨髄腫に対するダラツムマブ,ボルテゾミブ,レナリドミド,デキサメタゾンの併用

近年、研究者らは新規に診断された多発性骨髄腫に対するボルテゾミブの有効性を検討する臨床試験を実施した。その臨床試験では48施設からの患者525人を治療対象として、レナリドミド+デキサメタゾン併用へのボルテゾミブ追加、レナリドミド+デキサメタゾン併用のみの2群に分け、直接比較した。本臨床試験に参加した患者は、試験後に幹細胞移植を受ける意向がない患者であった。

・無増悪生存期間(PFS)の中央値は、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法群で31カ月であったのに対して、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与群では43カ月であった。
・全生存期間(OS)の中央値は、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法で63カ月であったのに対して、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与群ではデータ集積時点ではまだ中央値に達していなかった。
・ボルテゾミブ追加投与群では神経障害が多かったことを除いて、副作用は両群とも類似していた。

デキサメタゾン併用時の奏効率は、024 試験の 1.0mg/m2 投与群では 37%(10/27 ..

研究者らは、「前治療歴のない骨髄腫患者に対する導入療法として、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は統計学的に有意な結果を示し、全生存期間だけではなく無増悪生存期間においても臨床的に意義のある改善を示した。ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法は神経障害を伴うリスクが高まるが、安全性および忍容性プロファイルは許容可能であり、新たな標準療法となる可能性がある」と述べた。

直ちに幹細胞移植を受ける意向がない多発性骨髄腫患者に対する初期療法として、レナリドミド(レブラミド)とデキサメタゾン併用へのプロテアソーム阻害剤ボルテゾミブ(ベルケイド)の追加投与は生存の改善を示した。これらの結果は、フロリダ州オーランドで行われた2015年度米国血液学会年次総会で発表された。

ボルテゾミブ静脈内投与、メルフェラン経口投与およびデキサメタゾン経口投与の併用療法 ..

65 歳以下の患者で新たに診断された多発性骨髄腫には,大量化学療法と自家幹細胞移植の併用が標準治療である.しかし,この集団に対するレナリドミド,ボルテゾミブ,デキサメタゾン併用療法(RVD 療法)の施行についての有望なデータがあることから,移植の役割と時期に疑問が提起されている.

2019年3月19日、アッヴィ社のプレスリリースにて再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する経口BCL-2阻害薬であるベネトクラクス+ボルテゾミブ(商品名ベルケイド;以下ベルケイド)+デキサメタゾン併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のBELLINI試験()の患者登録を一時中止する勧告を米国食品医薬品局(FDA)より受けたことを公表した。

という内服薬を併用して行います。ベルケイド、レブラミドは、共に腫瘍の増殖を抑えるお薬です。レナデックスは

BELLINI試験とは、プロテアソーム阻害薬治療歴のないまたは感受性のある再発難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対してベネトクラクス+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法を投与する群、またはプラセボ+ベルケイド+デキサメタゾン併用療法を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)などを比較検証した二重盲検下の第3相試験である。

レナリドミドとデキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は、新たに診断された多発性骨髄腫患者の生存を改善


本試験は再発・難治性多発性骨髄腫を対象に Weekly ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法を实 ..

導入療法として、新規薬剤を含む3剤併用療法が行われます。基本的に65歳未満なので、3剤併用にも十分に耐えられるからです。よく行われているのが、「ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン療法(BLd療法)」で、これを3~4コース行った後に末梢血中の幹細胞を採取します。

[PDF] 多発性骨髄腫患者に対する低用量デキサメタゾン併用療法時における

自家造血幹細胞移植が適応にならない患者さんには、化学療法が行われます。高齢者が中心となることもあり、ボルテゾミブとレナリドミドの両方を含む併用療法は困難な場合も多いので、「レブラミド+デキサメタゾン療法(Ld療法)」あるいは「メルファラン+プレドニゾロン+ボルテゾミブ療法(MPB療法)」が推奨されています。