デュタステリドが絶対に安全だとは医師としては言い切ることはできません。
どちらのお薬にしても胎児に影響があるかどうかを臨床試験にて人間を対象に検証することはできないため5α還元酵素のアミノ酸配列及び生化学的特性がヒトと類似しているアカゲザル、厚労省もガイドラインにて指定しているげっ歯類のラット、非げっ歯類のウサギ等の動物を対象として生殖発生毒性試験といって「精子や卵子が形成され、受精し、胚が形成されるまでの時期」「胚が子宮内に着床してから、胎児の器官や組織が形成されるまでの時期」「雌動物が妊娠し、分娩、授乳を経て、子供が離乳するまでの時期」のそれぞれに被験物質を投与して母胎、胎児に影響がないかを調べて無毒性量(有害な影響が認められなかった最高の暴露量)を算出しています。
この臨床試験にてデュタステリドは精液を介して
フィナステリドは精液を介して
つまり、動物での試験ではありますが、となっています。ちなみにフィナステリド(プロペシア)も発売が開始されて15年近く、デュタステリド(ザガーロ)は4年以上経過していますが服用中に子作りをして男性胎児又は母胎に影響があったという報告はゼロです。
私個人のお話ですと、私はデュタステリドを内服しながら妊活を行いました。
前述の通り、デュタステリドには、5αリダクターゼI型・II型の2種類の酵素の働きを抑制する効果があります。
5αリダクターゼI型・II型は、どちらもAGAの原因物質であるDHTの発生に深く関わる酵素です。
髪の毛には、1本ごとに「ヘアサイクル(毛周期)」が存在します。
正常時のヘアサイクルでは、「成長期」が早期・中期・後期に渡って3~5年ほど続き、その後「退行期」「休止期」へと進み、自然と抜け落ちていきます。
そして、抜け落ちた毛が再び成長期を迎え、太く長く成熟していくのが、基本的なヘアサイクル(毛周期)です。
しかし、AGAの主な原因であるDHTには、ヘアサイクル内の成長期を6ヶ月から1年にまで縮める働きがあると言われています。
十分に成長しきれないまま退行期を迎えてしまうため、抜け毛が増え、細く若い毛しか残らなくなってしまい、髪の毛全体のボリュームが減ります。その結果、薄毛が目立つようになるなど、AGAが進行してしまうのです。
AGAによる抜け毛を防ぐには、5αリダクターゼI型・II型の働きを抑制することが重要です。
デュタステリドにはその働きがあるため、ヘアサイクル(毛周期)を正常に保つことができ、抜け毛予防効果と、発毛・育毛促進効果が期待できます。
デュタステリドを服用する際は、いくつかの注意点を把握しておきましょう。
デュタステリドはAGA治療に優れた効果が期待できる治療薬です。
しかし、即効性があるわけではありません。
前述の通り、髪の毛にはヘアサイクルがあるため、短い期間で効果を実感することは難しいと言えます。
デュタステリドの効果を実感するには、6ヶ月以上の服用が推奨されています。
もちろんAGA治療薬の効果には個人差があるため、早ければ3ヶ月程度で効果があらわれる方もいるでしょう。
デュタステリドは厚生労働省の認可を受けた安全なAGA治療薬です。
しかし、副作用がまったくないわけではありません。
デュタステリドの副作用としては、以下のようなものが報告されています。
デュタステリドやフィナステリドの副作用に性的欲求の減少やEDがあるのです。
デュタステリドはフィナステリドよりも副作用の発生頻度が高いと言われていますが、それでも発生率は5%未満です。
また、勃起不全などの症状については、バイアグラを始めとするED治療薬を服用することで対処が可能です。
そのため、過度に心配する必要はないものの、服用後に気になることがあれば、我慢せず医師に相談してみてください。
以上の理由から、妊活中でもそのままデュタステリドを飲みながらAGAの治療を続けて行う患者さんが多いのです。
続いては、AGA治療薬デュタステリドについて、よくある疑問にお答えしていきます。
デュタステリドの働きは5αリダクターゼ(Ⅰ型・Ⅱ型)両方の働きを阻害することから、
AGA症状の抑制によって乱れたヘアサイクル(髪の毛が生え抜けるサイクル)が正常化し、健康な髪の毛の発毛を促します。
どの薬剤もそうなのですが、薬剤が妊活において100%安全だという臨床データはないのです。
デュタステリドの重大な副作用には、以下のような症状が見られます。
当院ではザガーロジェネリック(デュタステリド錠)を3,500円(初回限定)〜6,000円で処方しております。詳しい料金体系と治療プランは以下よりご覧いただけます。
ミノキシジルを上手く使うと妊活中でも毛量を増やすことができます。
上記①と②の通り反復投与時の精液中の最高濃度はに対してですから胎児の生殖器の発達に影響を及ぼす割合はデュタステリドの方が高いと思われるかもしれませんが、そもそも成分が違うので比較対象にはなりません。両剤ともに可能性は低いというだけで0(ゼロ)ではないので心配なようでしたら子作りの時には服用を中止する方が良いかと思います。
服用を止めるのであればデュタステリドの場合、反復投与時の消失半減期は3.4±1.2週間もあることから最低でも子作りをする1ヶ月以上前から服用するのを止めておいた方が良いでしょう。完全に血中濃度をゼロにする、つまり精液への移行を完全にゼロにするのであれば6ヶ月前から服用を止める必要があります。
フィナステリドに関しては服用を止めて1ヶ月経過すれば血中濃度はゼロになります。
今後、子作りを予定していて、尚且つAGA治療薬の胎児に対する影響を心配されている方はお薬を選ぶ際に、このような情報も判断材料にしていただければと思います。
デュタステリドの副作用は?服用できない人やリスクについて解説!
ユニティクリニックでも、AGA治療薬としてジェネリックのデュタステリドを処方しています。
デュタステリドの値段(価格)は、以下の通りです。
デュタステリドを服用する際には、次のようなことに注意しましょう。
AGA治療薬として優秀なデュタステリドですが、残念ながら服用できない人もいます。
デュタステリドの処方禁忌・併用禁忌は、以下の通りです。
デュタステリドは、すべての人が服用できるわけではなく、服用出来ない人もいます。
AGA治療薬として処方されているデュタステリドは、元々「アボルブ」という製品名で前立腺肥大症の治療薬として処方されていた経緯をもっています。前立腺肥大症とは、前立腺が肥大化することにより尿道や膀胱が圧迫され、さまざまな排尿障害が起きる疾患です。
デュタステリドを服用するにあたって以下のことに注意しましょう。
デュタステリドは、治療の過程でAGA罹患者に対して先発薬であるフィナステリドと同様の効果が認められたため、AGA治療薬として開発・承認されました。デュタステリドはフィナステリドやミノキシジル外用薬と同様に厚生労働省の認可を受けている治療薬です。
デュタステリドの副作用は?服用できない人やリスクについて解説!
2015年の販売承認を機に、国内では「ザガーロ」という製品名でカプセル状の薬剤「0.2mg」と「0.5mg」の2種類が専門のクリニックなどで処方されています。デュタステリドは、体内に存在する特定の酵素を阻害することでAGAの進行を抑制することができます。ではAGAに対する具体的な作用についてみていきましょう。
[PDF] デュタステリド錠0.5mgAV「NS」を 服用される方へ
ザガーロはAGAを引き起こすジヒドロテストステロン(以下DHT)の生産量を低下させることで、男性型脱毛症(AGA)による薄毛を抑制する効果があります。
DHTは体内に必要なテストステロンが「5a還元酵素(5αリダクターゼ/5AR)」と呼ばれる酵素によって変換され生成されます。
[PDF] 5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリド錠
デュタステリドは、CYP3A4阻害薬を服用中の方には処方できません。
デュタステリドの代謝が阻害されてしまい、血中濃度が上昇する可能性があるからです。
CYP3A4阻害薬とは、主にHIV感染症の治療に用いられている薬で、代表的なものにはリトナビルなどがあります。
服用中の薬との飲み合わせが気になる場合は、お薬手帳をご用意のうえ、診断時に医師に確認すると良いでしょう。
ザガーロカプセル(デュタステリド)とは? ~効果や副作用について
1つは効果の範囲で、AGAを引き起こす酵素の5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型どちらにも作用するのがザガーロ(デュタステリド)、Ⅱ型のみの作用するのがプロペシア(フィナステリド)です。
· 妊婦には禁忌: 妊婦や妊娠の可能性がある女性には禁忌です。フィナステリドは ..
デュタステリドの成分は、皮膚からも吸収されます。
そのため、薬の保管場所には十分に注意し、小児や未成年者、妊婦・授乳婦など、デュナステリドを服用できない方の手に触れないように注意しましょう。
例えば、妊娠している女性がデュタステリドを体内に取り込んでしまうと、男性胎児の生殖器官等の発育に影響を及ぼす可能性があります。
デュタステリド(AGA治療薬) | 名駅さくら医院・歯科・皮膚科
デュタステリドの服用開始から、半年間は献血ができません。
献血に協力するのは良いことですが、デュタステリドを服用する方は行わないようにしましょう。
デュタステリドカプセル 0.5mg ZA「BMD」 服用注意事項
デュタステリドは、1日1回1錠を毎日服用します。
食事の影響は受けないため、食前食後どちらでも服用が可能です。
ただし、血中濃度を安定させるためには24時間ごとの服用が必要となります。
飲み忘れがないよう、「朝の洗顔の後」「夕食後」など、毎日同じタイミングで服用する習慣をつけるのがおすすめです。
[PDF] 【デュタステリド錠 0.5mgAV「NS」】 簡易懸濁法に関する資料
デュタステリドの作用を説明するためには、AGAのメカニズムに触れておく必要があります。
デュタステリドには副作用や禁忌症があり、特に女性や妊娠中の女性には避けるべきです。 ..
デュタステリドの成分は、前立腺がん検査において指標となるPSAの値を半分に下げてしまう可能性があります。
前立腺がんの見逃しにつながる可能性もあるため、前立腺がん検査を受ける場合は、必ず医師にデュタステリドを服用している旨を伝えましょう。