ゴジラ ゴジラシリーズチラシ全集 ゴジラVSスペースゴジラ パンフレット セットのサムネイル ..
1994年12月公開
つまらない
正直ガッカリ
良いところを見つけたいが見つからないのです
監督は山下賢章に交代
1975年の「メカゴジラの逆襲」で助監督していた人
でもオタクの感性は持ち合わせていなというしかありません
脚本は柏原寛司
なかなかに実力のある人だと、この人の作品一覧をみると思います
ですがこの人もまたオタクの感性は欠如しているようです
1984年のゴジラ、ゴジラvsビオランテ、ゴジラvsメカゴジラと直接つながっているお話です
ゴジラからは殉職した権藤の親友の結城少佐
ビオランテからはゴジラ細胞
メカゴジラからはモゲラとテレパシー
物語の骨格は良いと思われるのに、なぜこうなってしまうのか?
オタクの感性が足らない
圧倒的に足らないのです
配役も不思議
結城少佐が柄本明なのはなぜ?
その相手役の権藤千夏博士役の吉川十和子とはとても釣り合わないのです
彼女はとても美人で派手
肩パットの衣装がバブルぽい
博士役にはとても見えません
その結果、ヒロインであるはずの三枝未希役の小高恵美を食ってしまうことになり、どっちが物語の本線なのか混乱を生じさせてます
明らかに監督も脚本家も、結城少佐と吉川博士を本線にして撮りたかったと感じます
三枝の淡い恋の話、T プロジェクトのお話なんかなんかどうでもいいことにされてしまっています
ヘッドギアが登場します
オウム真理教が水面下でいよいよ凶暴化
松本サリン事件は本作と同年の1994年6月、地下鉄サリン事件は本作公開の4ヶ月後の1995年3月20日のことでした
Tプロジェクトの胡散臭さを醸し出すための小道具に使われたとおもいます
しかしオウム事件を予感させるものまではいきません
せっかく三枝の超能力を活かせるモチーフをなんら活かせていないのです
もったいない限りです
モゲラ登場
メカゴジラを連続で出してもということなのでしょう
メカニコングを出したいところですが権利関係が問題
ということでモゲラに落ち着いたのでしょう
ならば、地底での物語の展開を脚本は用意すべきです
なのに空を飛んで地上で戦う
地下に潜るのはほんの少しだけ
モゲラをどう格好良く見せ場をつくるのか?
そんなことを、なんにも考えていないのです
基地内部ではなかなかカッコ良く期待が膨らむのですが、前作のメカゴジラでみせたような分かっている感は皆無
格納庫も一見それらしいだけです
コクピットもクルーの耐Gスーツやヘルメットも何にも分かってないのが一目でわかります
あきらかに前作のメカゴジラから退化しているのです
前作であれほどそれらしい設定出来たスタッフはどこに行ってしまったのでしょう?
しかも飛行プロップはオモチャぽい
だいたい形が不格好なのだから無理に飛ばす必要なんてないはず
もぐらが空を飛んでも格好よくはならないのは自明のことなのに
やっぱり地底をドリルで掘り進む
そこをこだわりをもって丁寧にみせてこそ
モゲラを登場させた意味が生かされるのです
それがガッカリ感しかない映像では、何も分かっていない!と怒りすら感じるのです
モゲラを出すその意味をまるで考えていないのです
その特徴は何か?、その見せ方はどうすべきなのか?
モゲラって巨大ロボをだせばいいんだろ?
そんななげやりな仕事のように感じてしまうのです
モゲラもペラペラで重量感や巨大さもでていません
スタッフの熱意も低く感じてしまいます
手を抜いているのか?と思うほどのレベルです
特撮部隊は、同年7月公開の「ヤマトタケル」にこの年の前半を忙殺され時間的な余裕が無かったのかもしれません
それでも酷すぎます
そしてこれらのことは決して特撮部隊だけの責任ではありません
平成ガメラ三部作の第1作の「ガメラ 大怪獣空中決戦」は本作の4ヵ月後の1995年3月公開
本編監督は少年の頃は怪獣辞典を作るほどの、怪獣少年だった金子修介監督
特撮監督はシンウルトラマンを撮った樋口真嗣監督
こちらの方が、本編も特撮も遥かに本作を上回っています
永遠の名作の域です
一体この違いは何なのでしょうか?
怪獣に対する愛がないのです
敬意もないのです
怪獣映画を撮っている喜びもないのだと、そのことが伝わってくるのです
特撮だけでなく設定自体に向けたこだわりもないのです
要はオタクの感性がない人間が怪獣映画を撮ってもつまらない映画にしかならないということです
申し訳ないですが、平成ゴジラシリーズ最低の作品です
ゴジラ名鑑シリーズ ゴジラ全集 2nd ゴジラvsスペースゴジラ 新品未開封品
日本が世界に誇る東宝制作の特撮作品を網羅したシリーズムック。第9巻では、平成vsシリーズのラストを飾る「ゴジラvsスペースゴジラ」「ゴジラvsデストロイア」を大特集。特別インタビユーには、新城功二役(vsスペースゴジラ)の橋爪 淳さんが登場。
◯熱い人間ドラマ
今回の脚本は「ルパン三世」や
「太陽にほえろ」で知られる
柏原寛司氏のため、
熱い男の友情や恋愛要素が
展開される。
◯名セリフ多数
「人間は諦められないことが
あるから生きていけるんだ」
「上司気にして良い仕事が出来るか?
良い仕事しようぜ」
「殴り合わないと相手を理解できないの?
男の人って」 →「そこが可愛いんだ」
◯強敵スペースゴジラ
G細胞が宇宙空間で急成長した姿。
結晶体からエネルギー補充。
巨大な飛行態。
結晶体を飛ばす攻撃など、
宇宙生物ならではの能力多数。
◯MOGERA
モゲラのリメイクとしては
100点の造形。
上下の合体ロボ。
ドリル攻撃。
スペースゴジラの両肩の結晶を
破壊する活躍
◯リトルゴジラ
ベビーゴジラの成長した姿。
スペースゴジラによって結晶体に
閉じ込められる。
△序盤が少し退屈
序盤は大久保らがT-projectを進める裏で、
結城が無謀な作戦でゴジラに挑む展開。
VSシリーズで展開されてきた大規模な
作戦と比べると緊張感も無く退屈に感じる。
大きく尺を使ったT-projectは後半の展開には
全く関与しない。
△テーマ性は薄い
VSシリーズでは怪獣を通して社会問題等の
テーマを表現してきたが今回は人間ドラマ等の
娯楽性に全振りしており、テーマ性が薄い。
そのためスペースゴジラの存在に必然性がなく、
単に強い敵という印象。
△人間ドラマ多め
序盤から人間ドラマ主体で物語が進むため、
特撮が見たい人は退屈かも。