小児 慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | どい耳鼻咽喉科 船橋日大駅前院


イネ科花粉
は実に多数の種類がありますが、いわゆる春から夏にかけての雑草です。
カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、セイバンモロコシなど、田畑のイネも含まれます。

互いに共通抗原性があり、カモガヤ花粉が陽性の時は、他のイネ科花粉も高低様々に陽性になっています。
米や小麦、トウモロコシなど、イネ科食物のRASTが陽性になっていることもあります。

花粉が小さく、花が濡れていると花粉が飛びにくいこともあり、雨が降ると、症状がなくなります。
4月初めから花粉が飛び始めて、種類を微妙に変えながら、秋の稲刈りの時期まで続きます。

大都市で生活していると、周辺に緑が少なく、マンションの上の方に住んでいると、イネ科花粉はやってきません。
が、都市住人は田舎に一戸建てを購入するまで気がつかないことが多いようです。

イネ科花粉はときに強い症状が出ることがあります。
河川敷で野球していた少年が、草むらに顔を突っ込んでアナフィラキシーショックを起こした例を経験しています。

小麦によるFDEIAと同様に、運動や抗炎症剤(痛み止め)の内服で、症状が強くなる可能性を示しています。


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は、顔の中央にある「鼻腔」という空洞を取り巻くように存在する空洞で、上から順に、額の奥の空洞を、両眼の間の空洞を篩骨洞、頬の奥の空洞を、鼻の穴の奥で頭蓋底にある空洞をといい、これらを総称して副鼻腔と呼んでいます。

副鼻腔はそれぞれ鼻腔と小さい穴(自然口)でつながっていて、普段はそこから空気が出入りしていますが、細菌やカビが鼻腔から侵入してくると、副鼻腔内部の粘膜が炎症を起こして、副鼻腔炎が発症します。

特に風邪の初期は、水っぽい鼻水が出ることがよくあります。その他、発熱、喉の痛み、頭痛、倦怠感などの症状を伴います。 急性副鼻腔炎

スギ・ヒノキ花粉症

花粉類については、主に、が問題となります。

最も患者さんが多いのが、です。
スギは北海道と沖縄にはほぼ存在しません。(についてはこちら)

特に関東や静岡など北西にスギ山がある地域で、2~3月の北西の風に乗って、花粉がたくさんやってきます。
それだけに風向きが重要で、日本海側は比較的少なく、北西に海がある地域はスギ花粉は多くありません。

スギ花粉症の子供が3月にディズニーランドに行くのは危険です。
和歌山市のスギ花粉飛散量は、東京浦安の10分の1以下です。

スギ花粉の飛散量は前年の夏の気温が高いとき、翌年多いといわれます。
また、11月ころからも、ごく少量飛散している地域があります。
スギ花粉が花粉症として症状が強いのは、
大量に飛散する時期が短いこと、
スギ花粉に近い食材を食べていないこと、
上空・遠方まで飛ばすこと、
などが上げられます。

食物アレルギーもそうですが、初めて食べるものは、強い症状が出ます。
アレルゲンに慣れるほど長く飛散していないということです。
また、慣れるためには、花粉が胃腸に入る必要があります。

裸子植物を普段からもっと食べていれば、症状が出ていない可能性もあります。
さらに、スギ花粉は、イネ科花粉よりかなり高いところに舞い上がります。

公園などに行かなければ症状が出ないイネ科花粉症と違って、マンションの上方階でも症状が出ます。
(ちなみに、マンションの10階以上になると、著明にダニが少なくなります。スイスやヒマラヤの髙地にはダニはいません)。
花粉は4月初めころより飛散し、連休明けには終わります。
紀伊半島は、スギよりもヒノキが多く植えられています。
スギ花粉と比べて咳や咽頭不快が多いといわれています。

副鼻腔の粘膜に生じた炎症を副鼻腔炎といい、鼻づまり、鼻水、後鼻漏(鼻水がのどに下がる状態をいう)、咳、などの症状を引き起こす病気で、頭痛や頬の痛み、嗅覚障害を伴うことがあります。

ドロドロした黄色い鼻水は、鼻の奥にある副鼻腔がウイルスや細菌に感染し、炎症を起こす副鼻腔炎(蓄膿症)などで生じます。 ..

通常、かぜよる急性鼻炎に引き続いて起こり、がおもな原因であることが多いのですが、 鼻腔内のアレルギーによる炎症に伴う副鼻腔炎もあり、これはと呼ばれます。 また、歯の付け根(歯の根尖部)の炎症が直接副鼻腔(上顎洞)の粘膜に及んで上顎洞炎を起こすことがあり、これをといいます。この場合は鼻炎を伴わない点で通常の副鼻腔炎とは異なります。

副鼻腔の空洞内に膿がたまることが多いことから、かつては蓄膿症と言われていました。 現在は罹病期間で副鼻腔炎を分けて、炎症が急性期のものを、発症して3か月以上症状が持続しているものをといいます。

両方の鼻を一度にかむ. 細菌やウイルスを含んだ鼻汁が鼻の奥に流れ、副鼻腔炎の原因となります。 鼻をほじる.

急性副鼻腔炎は、かぜの経過中に生じる場合が多く、かぜでみられる症状(全身倦怠感、頭痛など)に加えて、黄色~青みがかったが出て、これはのどの方にも流れていきます。
鼻腔や副鼻腔の粘膜が炎症によって腫れて、また鼻水の粘り気も多くなって、やを引き起こします。
鼻腔内の粘膜が腫れると、副鼻腔が鼻腔につながっている穴(自然口と言います)はふさがれてしまいます。その結果、鼻腔と副鼻腔の間の換気がうまく行われなり、副鼻腔内部に発生した分泌物が鼻腔に排泄できずにたまって、副鼻腔内の圧力が高まるために、が生じます。
が見られることもあります。

すでに対症療法としてかぜ薬を飲んでおられる場合が多いですが、急性副鼻腔炎とわかった時点からは、細菌に対する薬である、を服用開始します。
さらに、顔面の痛みや頭痛があればを使います。
通常、鼻水の粘り気をゆるめて排泄されやすくするための(カルボシステインなど)を組み合わせて使用します。


副鼻腔炎と診断されました。 症状が倦怠感と頭痛、鬱のような症状と鼻水 ..

通年性鼻炎

の原因アレルゲンは、ダニやペット(イヌ、ネコ、ハムスター、ウサギなど)などが多いようですが、湿気の多いところではカビ(アスペルギルス、クラドスポリウム、アルテルナリア、ペニシリウムなど)も無視できません。
他に、ホルマリンその他、室内に気化しているの存在を忘れてはいけません。

10月ころ、急に寒くなって鼻炎や咳、結膜炎がひどいときは、たいていはふとんのが原因です。
押し入れに入っているふとんにはダニが一杯です。
とくに、夏場押し入れに入っていて、そこでダニが繁殖している冬布団に衣替えするときが危険です。

ダニアレルギーはのでも起こります。
ダニが原因の鼻炎は、起床時にクシャミ・鼻水が出ます。
ダニアレルギーがあると、しばしば気管支喘息を伴っています。
喘息は気候の変わり目に、風邪気味の時、疲れてストレスのたまっているときにひどくなります。
や毛布まで、掃除機で布団用の掃除先端を用いてゆっくり掃除してください。
ふとんをたたいただけ、干しただけではダニ対策にはなりません。
財政を許せば、の布団を購入するのもひとつの方法です。
ただし、薬剤を用いた防ダニ布団は好ましくありません。

イヌやネコなどのについては、同居している間どうすることもできません。
家族同然の生き物を追い出すことはできません。

飼っている家を訪れただけで、くしゃみや鼻水が止まらないことも多いようです。
ペットを触った手で間違えて目を触ると、目がおもいきり腫れ上がります。

ペットと一緒に寝ていると、少しずつ慣れてきますが、そのうちに慢性副鼻腔炎や蓄膿症となり、その細菌のアレルギーのために湿疹が出るようにもなります。
介護サービスの仕事をしている人などは、ペットの飼っているところに行くときは、アレルギー用メガネやマスクを着用した方がよいでしょう。

日常食べている牛や豚ではアレルギーがおきないことから、イヌやネコ、ダニも食べるとよくなるかもしれません。

濃厚に接触していると、多少そのペットのフケなどを食べていることにもなり、結果としてトレランスが成立します。
ただし、それは今接触しているペットだけで、他の同種のペットと接触すると、しばしばひどい症状が現れます。

それまで飼っていたペットがお亡くなりになって、新しく購入したペットが登場すると、ひどい症状がでるということです。
実家を離れていた患者さんが、久しぶりに実家に帰ってひどい症状が・・というのも同じ論理です。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | 医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科

鼻炎の合併症

アレルギー性鼻炎が慢性化すると、鼻閉(鼻づまり)が出現します。
鼻閉が続いて、炎症が副鼻腔に広がると、しばしばを合併します。

さらに細菌感染を合併すると、きたない膿が出てきます。
蓄膿症には、風邪のあとに現れる急性蓄膿症もあります。

副鼻腔は体内の空間であり、抗生剤を少しばかり内服したところで細菌を完全に排除することはできません。

抗生剤をだらだら長期にわたって内服すると、細菌が耐性化し、抗生剤内服の悪影響が現れるだけです。
体内の正常細菌も、抗生剤を内服すると死滅します。
いいことをしている腸内細菌が死んで、大腸菌やバクテロイデスなどの異常な腸内細菌が増えるきっかけにもなります。

蓄膿症を起こしている細菌は、しばしばの原因になります。
それだけに、鼻炎の慢性化は長い目で見て好ましくありません。
また、その細菌が全身の湿疹の原因になっていることもあります。

ありません。 副鼻腔炎に効果のある飲み物や食べ物はありません。

鼻炎の治療(抗アレルギー剤)

治療としては、抗アレルギー剤やステロイド剤の点鼻、の内服などですが、効きにくいことも多いようです。

抗アレルギー剤は、主に抗ヒスタミン作用のあるものが用いられます。
しかし、作用が強いと眠気の副作用も強くなります。
古い抗ヒスタミン剤にはどうしても抗コリン作用が強いために、口が渇いたり(口渇)、便秘の悪化、眼圧の上昇、前立腺肥大の悪化による尿閉などの副作用の危険性があります。

アレルギー性鼻炎・花粉症は昼間に症状があるために、普通1日2回内服する薬剤が用いられます。
が、症状が軽いとき、眠気の問題が回避できないときは、1日1回の薬剤が用いられます。

鼻炎症状がひどいとき、しばしばステロイドの内服剤(セレスタミンなど)が処方されます。
ステロイドを内服すると、その間だけ湿疹もよくなります。
ステロイドを中止すると、湿疹がさらに悪化します。
すっかりよくなっていた湿疹が、もう一度復活することもあり、一時的でもステロイド内服はできれば避けたいものです。
自身の正常免疫まで抑制されるために、鼻炎症状もステロイドの内服でないとよくならない事態も招かれます。

近年、抗アレルギー剤の中で、口の中で溶けるが販売されています。

OD錠は口の中で溶けるために、よい意味でも悪い意味でも長く口の中ら残る傾向があります。
そんな苦みが嫌で、急いで水を飲んで流し込む患者もいます。

あまり苦みのないOD錠は、むしろとどめた方がアレルギー性鼻炎・花粉症による効果があると説明しています。
なぜなら、それをすることで口腔粘膜からされ、近いところにある鼻粘膜・気道粘膜にとても有効だからです。
口腔粘膜から吸収されると、鼻粘膜・気道粘膜の薬剤濃度が上昇し、腸管から吸収された時より、効果が上がります。

(鼻づまり)に対しては、(オノン、キプレス/シングレア)や漢方が有効です。
なお、ロイコトリエン拮抗剤は気道の炎症を改善するものとして、気管支喘息の予防によく用いられています。

鼻閉のひどいアレルギー性鼻炎に、という内服剤が平成25年2月から保険適用になっています。
ディレグラは、アレグラ(フェキソフェナジン)にの刺激剤(塩酸プソイドエフェドリン)を配合したものです。

交感神経受容体α1、α2は刺激されると、皮膚や粘膜の血管を収縮させる働きがあります。
エフェドリンは鼻粘膜にそんな作用があり、炎症を起こして腫脹した粘膜を、一時的に収縮させ、鼻閉を改善します。

しかし、心臓の冠状血管のα1、α2を刺激すると、血管は収縮し、狭心症や心筋梗塞の悪化の危険性があります。
胃腸の運動が低下し、便秘がひどくなります。
同じタイプの点鼻剤もありますが、いずれも2週間以上続けない方がよいとされています。

鼻粘膜の慢性炎症に対して、鼻粘膜の焼却術などの外科的処置が有効なことがあります。

被疑薬:フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 内用薬

副鼻腔炎の炎症が激しい場合には、副鼻腔の近くにあることがあります。この場合は、

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急性副鼻腔の炎症が3ヶ月以上続いた場合は慢性副鼻腔炎とみなします。
頻繁に風邪にかかったり、鼻や咽喉の炎症を繰り返すと、急性副鼻腔炎が軽快せずに慢性化することがあります。
偏食、環境、アレルギーなどの体質なども慢性化の原因として挙げられています。
鼻腔内部の形の変形(高度の鼻中隔彎曲症など)、遺伝的要因も関連があると考えられています。

プレドニン錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

主な症状はなどです。
ここになど、鼻以外の症状が加わることがあります。
急性副鼻腔炎の場合と異なり、鼻の奥や顔面に激痛や鈍痛を生じることはほとんどありません。

8.1 効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。 <アレルギー性鼻炎>

鼻水は、膿を含んだ黄色いものや、白くてネバネバしたものが一般的です。
のどの方にネバネバした分泌物が流れ込む、後鼻漏という症状だけがみられることもあります。
炎症が長引くと、鼻粘膜は腫れたまま分厚くなって、ブヨブヨした粘膜のかたまりである、鼻茸になることがあります。こうなると鼻づまりは高度になり、持続的になります。
鼻づまりや後鼻漏により不快感が増して、仕事や勉強の際の集中力の妨げになります。いびきの原因にもなります。
鼻の奥に鼻汁がたまるので、これが原因で中耳炎を引き起こすこともあります。
のどに下がる鼻汁のために、咳や痰が続くことがあります。気管支炎を引き起こすこともあります。

鼻水が続く場合は、抗ヒスタミンが含まれるアレジオンやアレグラが有効です。 ..

慢性副鼻腔炎は、数回の外来治療で治すことは難しく、治療期間はある程度長くなります。
鼻茸が存在する場合や、薬を飲んでいてもなかなか治らない場合には、手術が必要になることもあります。