VEGFを減少させることで前立腺の炎症を抑えることを利用しているのです。
仮に男性がフィナステリドを継続的に摂取していた場合、精液中にどれくらいのフィナステリドが移行するのか、国内でのプロペシアの販売元であるMSD株式会社が調査しています。
フィナステリドを服用中に注意すべき副作用や、フィナステリド以外のAGA治療薬の妊活への影響 ..
その調査結果によると、フィナステリド1mgを1日に1回、6週間にわたり摂取し続けたところ、精液中に移行したフィナステリドのパーセンテージはわずか0.0076%以下だったということです。
フィナステリドの錠剤は原則として1日に1回服用するものであり、有効成分を1mg配合しているケースが多いです。そのためフィナステリドを摂取していたとしても、妊娠に影響を及ぼすようなことはないといえます。
フィナステリドの内服では、血精液症(精液に血液が混ざること)が起こる場合があります。 5)精液量の減少
なぜフィナステリドを摂取することで妊娠に影響を及ぼすなどといった話が出たのかというと、フィナステリドには男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの産生を抑制する働きがあるからです。ただジヒドロテストステロンの産生が抑制されたところで、妊娠に影響を及ぼすことはありません。
男性がフィナステリドを摂取していても妊娠や胎児に影響を与えることはありませんが、女性によるフィナステリドの服用や、女性がフィナステリドに触れることは原則として禁止されています。なぜならフィナステリドの成分がおなかの赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるからです。
たって、フィナステリド1mg 投与は精液産生能及び精子形成能に有意に影響しないことが明 ..
フィナステリドには男性型脱毛症のリスクファクターとなるジヒドロテストステロンの産生を抑制する働きがありますが、ジヒドロテストステロンは男児の外性器を正常に発育させるために必要なホルモンでもあります。そのため女性がフィナステリドを服用することは原則として禁止されているのです。
フィナステリドを配合した男性型脱毛症の治療薬であるプロペシアを販売しているMSD社の治験によると、276例中3例に性欲の減退が見られ、2例に勃起機能不全が見られたということです。それぞれ確率は1.1%と0.7%なので、それほど高確率で副作用が現れる訳ではありません。
11)フィナステリドの食事の影響(プロペシア錠:2005.10.11承認、申請資料 ..
またプロペシアを販売した後にも追調査がおこなわれていますが、943例中2例に性欲の減退が見られたということです。パーセンテージにすれば0.2%に過ぎないので、やはりそれほど心配することはありません。
フィナステリドを摂取したとしても、妊娠に影響を及ぼすようなことはないと考えられています。なぜならフィナステリドを摂取したところでその成分が精液に混じることはほぼないですし、フィナステリドを服用する際の注意点にもあげられていません。
14) フィナステリドの精液移行(プロペシア錠:2005 年 10 月 11
男性がフィナステリドを摂取していてもパートナーの妊娠は可能です。なぜならフィナステリドを継続的に服用したところで、有効成分が精液に移行することはほとんどないからです。
10)社内資料:フィナステリドの食事の影響[2005年10月11日承認、申請 ..
これまで、2回にわたって、若年の健常者では低用量、および通常量のフィナステリドやデュタステリドを内服しても、精子数や精子運動率といった精液所見に問題になるような悪影響はなかったという論文を紹介しました(、)。
もともと精液所見が良いので、少しぐらい悪化しても基準値内におさまるという結果でもありましたが、不妊症になるかどうかは不明です。今回ご紹介する研究では、後ろ向きの検討となりますが、男性パートナーが不妊外来を受診した際にAGA治療薬として5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドを飲んでいた場合、どう対応したら良いかについての有用な情報を提供してくれています。生殖医療に携っているものとしては、日々遭遇する状況です。
13)社内資料:フィナステリドの精液移行[2005年10月11日承認、申請資
男性がフィナステリドを摂取しても妊娠や胎児影響を及ぼすことはありませんが、女性がフィナステリドを摂取したり触れたりすることは禁じられています。とくに男児の外性器の発育を阻害するので、取扱いには注意が必要です。
当院ではプロペシア、フィナステリド(プロペシアの後発品)、とザガーロの投薬治療 ..
論文の要旨:
この研究の目的は、フィナステリドの内服を中止した後に、精液所見がどの程度改善するかを検討することです。
不妊症の評価のために受診した男性の診療情報を集めているデータベースから、精液所見や性ホルモンの値を抽出し、フィナステリドの中止前後の変化を解析しました。対象は2008年から2012年の男性症例です。
結果は以下のようになっていました。データベースに登録された4400名の男性患者のうち、27名(0.4%)が男性不妊症の評価のための受診当初にフィナステリドを内服していました。内服期間は平均57.4ヶ月でした。また、内服用量は1日平均1.04mgでした。フィナステリド内服中止後、平均の観察期間6.45ヶ月の間に、平均11.6倍の精子数増加を認めていました。高度乏精子症(精子数
結論としては、フィナステリドは低用量であっても症例によっては精子数の減少をきたす原因となっている可能性がある、としています。このように男性不妊症とされるような方の場合は、フィナステリド中止によって多くの症例で、精子数が劇的に改善しました。ホルモン値や精子運動率、精子形態は有意な変化はありませんでした。精子数が低下している男性においては、フィナステリドは中止すべきであると同時に、挙児希望の男性の場合はフィナステリドの使用に注意が必要です。
フィナステリドの精液移行(プロペシア錠:2005年10月11日承認、申
フィナステリドを摂取すると確立こそ低いのですが、男性機能の低下するリスクがあるということです。なかなか妊娠に至らない場合やどうしても子供が欲しい場合、一時的にフィナステリドの摂取を控えるのもよいでしょう。
AGA治療薬「プロペシア(フィナステリド)」男性型脱毛症 飲み薬
前の2回では、健常者を対象とした研究を紹介してきましたが、今回の論文は男性不妊症を対象としたものです。フィナステリド中止により劇的に精子数が上昇しています。この研究では乏精子症での改善が主に報告されていますが、精子数が15x106/mLと基準値内の症例でも精子数が3倍以上に増加していました。泌尿器科医師で生殖医療に関わっているものでは、この研究でのフィナステリドや、あるいはもっと強力な5α-還元酵素阻害薬であるデュタステリドを内服しているかどうかを常に確認し、内服していた場合は中止をお願いすることが一般的になっています。今回の研究は海外の検討ですが、我が国からの症例報告もあります(Chiba K et al., Fertil Steril 2011)。この症例は5年前に不妊治療専門のクリニックで乏精子症を指摘されていましたが、不妊治療はしていませんでした。1年前からAGA治療薬としてフィナステリド1日1mgを内服していましたが、再び乏精子症を指摘され、初めて男性不妊症外来を受診しました。その時点ではほとんど精子を認めず、無精子症に近い状態でしたが、フィナステリド中止後16週で精子数10x106/mLを超えるまでに改善しました。つまり、顕微授精が必要な状況から、人工授精が可能なレベルまで改善したということになります。適切な対応であったと思われます。
AGAは男性としては深刻な問題で、フィナステリドやデュタステリドを内服している方は高いお金をはらって治療しています。やめることをお勧めしてもなかなかご理解を得られない場合もありますが、子作りをする場合は、この薬剤のメリット(髪の毛が増える、前立腺癌予防)とデメリット(精子数が減る、持続的な男性機能障害がおきる、薬剤費がかかる、体外受精や顕微授精などより奥様の負担となる治療が必要になるといったリスクがある)をよく考えていただく必要があります。また、男性パートナーの方も早めに泌尿器科の専門医を受診して、検査や必要な治療、アドバイスをうけることが重要です。
3回にわたって5α-還元酵素阻害薬であるフィナステリドとデュタステリドと不妊症について、解説いたしました。若い健常者で精液所見が問題ない男性であれば、これらの薬剤の影響はあまり考えなくてもよいですが、若くても子供を作りたい場合や精液所見が悪い方は内服を避けた方がよいと考えられます。一方で、妊娠や生児獲得までのデータはありません。結局明確な結論はでませんが、男性不妊の場合には、原因は複数あることが多いので、できることはなんでもしていただくことが元気な赤ちゃんを授かることにつながります。ご参考になれば幸いです。
還元酵素II型阻害薬 フィナステリド(プロペシア 錠0.2 mg
亀田メディカルセンターでは男性不妊外来を開設しております。
泌尿器科専門医・指導医、生殖医療専門医の小宮顕部長が担当します。
当院のもご参照ください。
自宅での採精では、時間の経過、温度の変化、紫外線などの影響があり、精液所見が悪くなることが多いです。 ..
お子さんを望んで妊活をされているご夫婦のためのブログです。妊娠・タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精などに関して、当院の成績と論文を参考に掲載しています。内容が難しい部分もありますが、どうぞご容赦ください。
フィナステリドの精液への成分移行 – AGA治療のリブラクリニック
臨床用量でヒト精液中にで検出(デュタステリド0.5mgを反復経口投与したとき、精液中/血清中薬物濃度比は平均11.5%)されていることから、妊娠初期あるいは妊娠している可能性のある女性が、カプセルから漏れた薬剤に接触あるいは精液を介して偶発的に曝露された場合に、男子胎児の外生殖器の発達が阻害される可能性がある。 しかしながら、精液を介した曝露に関しては、精液中(精液量:5ml)の未変化体が子宮及び膣粘膜より100% 吸収されると仮定した際の女性(50kg)における曝露量の約186 倍(2010ng/ 匹/ 日)を、5α還元酵素のアミノ酸配列及び生化学的特性がヒトと類似しているアカゲザルの器官形成期に静脈内投与しても、雄胎児の雌性化は認められなかった。 また、本剤はヒト血漿中及び精液中蛋白との結合率が高く(>96%)、子宮・膣からの吸収量が低下することが考えられることから、精液を介した子宮曝露によりと考えられる。
プロペシアの有効成分であるフィナステリド(プロペシアジェネリック)を服用した状態で子作りをしても胎児に影響 ..
デュタステリドは、代表的なAGA治療薬の一つです。デュタステリドの特徴や他のAGA治療薬との違い、注意すべき点、治療期間と費用などについて紹介します。
しかし、精子の動きは気温の変化などの影響を受けやすく、採取から検査までの ..
男性型脱毛症患者にフィナステリド1mg を1 日1 回6 週間経口投与し、精液中濃度を測定したが、60%(35 例中21 例)でフィナステリドは検出されなかった。平均フィナステリド濃度は0.26ng/mlであり、であった。 この最高精液中濃度を使用し、射精量1 日5mlとして、かつフィナステリドが100%吸収されるものと仮定すると、経膣吸収による人の曝露は最高7.6ng/日となり、これはアカゲザルの発育異常に対する無影響量の750 分の1 より低い。