A. フォシーガの副作用として脱水症状や低血糖でだるさを感じる可能性があります。 だるさを感じた場合は医師に相談しましょう。


慢性心不全や糖尿病などの治療に用いるフォシーガ錠、「左室駆出率の保たれた慢性心不全」患者にも投与可能とする。このため、これまで「左室駆出率の数値」などのレセプト記載を求めていたが、不要とする—。


[PDF] コメントマスター登録内容の一部変更(令和5年4月24日公表)

「フォシーガ錠5mg」および「同錠10mg 」(一般名: ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)は、▼2型糖尿病▼1型糖尿病▼慢性心不全(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)▼慢性腎臓病(ただし、末期腎不全または透析施行中の患者を除く)—に対する効能・効果が認められています。

レセプトのコメントとは、摘要欄に入力する必要情報のことを指します。平成30年度に改定された診療報酬により、コメントコードを使用することが義務付けられました。それに伴い、診療行為や内容に応じた詳細なコードが追加・改定されています。

コメントコード, 患者の 状態 コード, コメント文, 条件 区分, 非算定 理由 コメント ..

このうち「慢性心不全」の対象については、これまで「左室駆出率の保たれた慢性心不全における本薬の有効性・安全性は確立していない」とされ、「左室駆出率の低下した慢性心不全患者」のみが投与対象となっていました。



しかし今般、臨床試験の結果「「左室駆出率の保たれた慢性心不全における本薬の有効性・安全性」が確立されたことから、次のように「効能または効果に関連する注意」に見直しが行われました。

糖尿病の病名があってもコメント必需ですか? 医科診療報酬 投薬

▽「効能または効果に関連する注意」の項において、慢性心不全に関する「左室駆出率の保たれた慢性心不全における本薬の有効性・安全性は確立していないため、左室駆出率の低下した慢性心不全患者に投与する」旨の記載を削除する

▽「臨床成績」の項において、「左室駆出率の保たれた慢性心不全患者を対象とした国際共同第III相試験(DELIVER試験)の結果」を追記する

[XLS] 別表Ⅱ 診療報酬明細書の「摘要」欄への記載事項等一覧(薬価基準)

つまり、従前は投与が認められていなかった「左室駆出率の保たれた慢性心不全」患者にも本剤を投与することが可能になっています。



これを受け、保険診療の中で本剤を慢性心不全患者に使用する場合の留意事項においても次のような見直しが行われました。


剤内に「長期収載品の選定療養に関する取扱いに係るコメント」がある場合、コメント ..

【見直し後】(編集部で一部改変)
慢性心不全
▽効能または効果において「ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る」とされているので、使用に当たっては十分留意する
(後段の留意事項を削除)