イソトレチノインは皮脂腺の活動を抑えるため、肌が乾燥しやすくなります。
イソトレチノインは、内服の積算量が120mg/kg以上になると再発予防につながると考えられています。
しかし、内服薬であることから、副作用が気になる人もいるのではないでしょうか。
イソトレチノインは、
体重1kgあたりの積算量が128mgを超えると再発しにくくなると言われています。
例えば体重60kgの人が1日30mg飲む場合、体重1kgあたりの1日量=30(mg)÷60(kg)=0.5(mg/kg)
体重1kgあたりの量が128mgを超える日数=128(mg)÷0.5(mg/kg)=256(日)
以上から、体重50kgの人の場合、1日20mgずつ300日間服用するとイソトレチノインを辞めた後も再発しにくいと言えるでしょう。
以下の方は「イソトレチノイン内服によるニキビ治療」を受けることができません。
イソトレチノインは皮脂の分泌を抑えることで、頭皮の油分バランスに影響を与え、脱毛を引き起こす可能性があります。
また、飲むタイミングも重要です。
イソトレチノインは食事と一緒に飲む方が吸収が良いとされています。
イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。
ニキビの保険診療など他の治療で2ヶ月ほど治療しても改善がみられない場合には、イソトレチノインでの治療を検討する余地があります。イソトレチノインは塗り薬、飲み薬、レーザーやピーリングなどの施術を含め、効果が高い治療法のひとつです。ですが、副作用や仕様上の注意点があるため、治療の最初から内服を始めることは稀です。
つまり体重60kgの人であれば、
1日30mg服用を256日(約8カ月半)
続ければイソトレチノインをやめても再発しにくくなる、という計算です。
ニキビ治療にイソトレチノインを使ってみたいと考えている方は、参考にしてください。
また、イソトレチノインは酒さにも効果的です。酒さは、赤ら顔や毛細血管の拡張、ニキビのようなぼつぼつが生じる皮膚疾患です。酒さでは毛細血管拡張や、鼻と頬、眉間など顔の中心部をメインに赤みが生じます。
イソトレチノインが日本で未認可なのは、ニキビは身体的に不調をきたす病気ではないことから、「疾病の治療目的」というよりは「美容目的」と解されることも多く、特にイソトレチノインのような催奇形性等の重篤な副作用がある薬は、認可されにくくなっていることがその理由です。
イソトレチノインを、4~8ヶ月内服した後はニキビができにくくなります。
顎に大きな繰り返しニキビができるようになってしまったため、イソトレチノインを服用してみました。
おおしま皮膚科でのイソトレチノインを使用したニキビ治療の流れです。
まれにイソトレチノインの使用により体内の水分バランスが崩れ、むくみが生じることがあります。
イソトレチノインは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?
イソトレチノイン内服によりニキビが落ち着くまでにかかる期間は平均3〜6ヶ月ほどですが、重症度や個人差によって異なります。
当院ではニキビ治療については内服を最低でも6ヶ月(〜8ヶ月間)続けることをおすすめしております。
*ニキビ改善後に再発抑制を目指す場合は長期の内服が必要となります。
イソトレチノインをはじめビタミンAを含んだ系統の薬では 妊娠がおすすめされません。
当院の患者に対するイソトレチノイン治療の成績は、改善率は98%以上、再発率*は30%以下です。
では逆に、イソトレチノインが飲めない方はどんな人なのでしょうか?
イソトレチノイン(商品名:ロアキュタン)は、ビタミンA誘導体を含む内服薬です。
ニキビの原因である、皮脂の過剰な産生を軽減させる作用と、毛穴のつまりを防ぐことで炎症を抑える作用を持つ、重症なニキビに有効な内服薬です。
イソトレチノインを服用中の肌は非常に敏感でデリケートな状態です。
1日20mgの内服で効果がみられることが多いですが、治りが悪い場合や早めの改善を希望される場合には1日30〜40mgに増量します。
イソトレチノインの内服によって生じる乾燥症状が強い場合、20mgカプセルを2日に1回の内服に減量することもあります。
イソトレチノインは脂溶性で食後に内服することで吸収されますので食後(食直後)に内服してください。
イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。
これらの副作用以外にも服用後に異常を感じた場合は、直ちに服用を中止し、早めに医師の診察を受けてください。
イソトレチノインの副作用として、主に以下のようなものがあげられます。
服用後にニキビが再発する可能性はあります。そのため、再発リスクが少なくなる量をしっかり服用することが重要です。イソトレチノインの最大の特徴は、飲んで数ヶ月してニキビがよくなった場合、 飲むのをやめてもニキビができにくい状態が続く場合が多いことです。 肌質そのものを改善させる効果が期待できます。
イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。
起こり得る合併症に注意しながら内服していただく必要があります。
多くの方に唇や肌の乾燥が生じます。
女性の場合、内服中と内服終了1ヶ月後までは必ず避妊し、妊娠を避けてください。
合併症が軽度のものであれば内服を継続することもありますが、つらい症状が続く場合は内服を中止していただきます。
上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。
ソトレチノインの副作用は、通常使用開始から1~2週間以内に発生します。
ニキビに悩んでいる方やイソトレチノインが気になる方はお気軽にご相談ください。
原因は明確になっていませんが、食べ物やストレスなどの体の内部環境、気温や紫外線などの外部環境、毛包虫(demodex folliculorum)などが関与しているといわれています。イソトレチノインは、皮膚下の毛を生成する毛包の環境を整えるため、酒さの原因菌とされる毛包虫を減らすことが可能です。
イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
・催奇形性(胎児への影響)
*女性は必ず避妊する必要があります
- 内服中ならびに、内服終了後1ヶ月間 *妊娠の可能性が少しでもある方は使用できません。
・皮膚の乾燥(特に唇の荒れ、肌のかさつき)、敏感肌
・眼症状 (ドライアイ、眼瞼炎、結膜炎、視力障害)
・鼻出血 (鼻粘膜の乾燥)
・肝酵素や脂質(中性脂肪、コレステロール)値の上昇
・頭痛
・関節痛・筋肉痛・骨痛
・光線過敏
・脱毛
・うつ症状の悪化(*イソトレチノインとの因果関係は不明)
・消化器症状(吐き気、下痢、嘔吐)
・息切れ、胸の圧迫感、過度の発汗
・高用量で用いた際に身長の伸びが止まる可能性があります
・発疹、湿疹、薬疹など
イソトレチノインを服用中に全身脱毛を行うことはおすすめされません。
唇の皮脂腺は非常に少ないため、イソトレチノインの影響を受けやすく、乾燥やひび割れが起こりやすくなります。
ニキビ治療・ニキビ跡治療(自費)イソトレチノイン(イソトロイン、20mg/日)
しかし、イソトレチノインを飲んだからといってすぐにニキビが治るわけではありません。
イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。
イソトレチノインは、難治性のニキビに使用される飲み薬です。
日本ではニキビの治療薬として承認されていません。
イソトレチノイン治療と併せて、サリチル酸マクロゴールピーリングを開始しました。
症状の程度や持続期間は個人差がありますが、多くの場合、治療を継続することで体が慣れ、副作用が軽減していきます。
美容皮膚科医師がニキビ治療にイソトレチノインを飲んでみた体験談
上記のような副作用があるとされていますが、先述したように欧米ではメジャーな薬なので、必要以上の心配はいりません。