フォシーガは、ダパグリフロジンを主成分とするSGLT2阻害薬です。


カナグル(カナグリフロジン)とフォシーガ(ダパグリフロジン)は、どちらも2型糖尿病の治療薬であり、SGLT2阻害剤として知られています。


また、以下のような方々も、SGLT2阻害薬の処方が難しいことがあります。


下図は、カナグル100mg投与後の1日あたりの尿糖の量の推移を示した図です。

(カナグルの2型糖尿病患者を対象にした第I相反復投与試験より)






カナグルは、半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)が10.2時間と長いため、投与中止した後も、しばらく尿糖の排泄が続いています。

カナグルを投与すると、すべての人で尿糖が100g増えるかというと、そういうわけではありません。

日本人2型糖尿病の人を対象とした他の臨床研究では、カナグル100mgを投与した後の尿糖が増えた量は、平均 45.1g/gCreであったと報告されています。

(尿糖の排泄量は、一日均等ではないため、両者を比較するのは、若干無理がありますが。)



SGLT2阻害剤は、腎臓のSGLT2と呼ばれる輸送体を阻害することで、糖尿病患者の血糖値を下げることができます。カナグルとフォシーガは、共にSGLT2阻害剤であり、同じ作用機序を持っています。

今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬


SGLT2阻害薬は、尿中に糖分が漏れることで、血糖が下がる薬です。

尿糖はどの程度漏れたり、血糖値は下がるのでしょうか?

しかし、カナグルとフォシーガにはいくつかの違いがあります。たとえば、カナグルは1日1回、フォシーガは1日1回または1日2回の投与が承認されています。また、フォシーガは腎機能が低下した患者には使用できない場合がありますが、カナグルは低下した腎機能の患者にも使用できます。

SGLT2阻害薬 安全に使ってその有効性を最大限維持させましょう

さらに、カナグルとフォシーガは、副作用のリスクが異なる場合があります。たとえば、カナグルは尿路感染症のリスクが高いことが知られていますが、フォシーガは尿路感染症のリスクが低いことが報告されています。

※ 上記 4つのお薬は、”fantastic four”とも呼ばれ、SGLT2阻害薬・ARNI(エンレスト)・β blocker・ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬がそれに相当します。

米国で認可されているカナグル、ジャディアンス、フォシーガが圧倒的に ..

最終的に、カナグルとフォシーガの選択は、患者の個別の状況や医療専門家の判断によって異なる場合があります。医療専門家による個別の診療により、最も適した治療法を選択することが重要です。


薬価は、通常用量だと、1日あたり約200円です。(薬価は、2019年11月時点)

一月あたり、6000円となり、保険3割負担だと、一月 約1800円になります。



SGLT2阻害薬は、多くのメーカーから発売されています。

しかし、すべての薬剤が、全世界で販売されているわけではなく、海外展開が進んでいない薬は、臨床研究が進みません。

PUBMEDという論文の検索サイトで、臨床試験の論文(clinical trial)が、何本、報告されているのか調べると、次のようになります。(2019年11月時点)


SGLT2 阻害薬(商品名:スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、カナグル、ジ

今回は通院患者さんの背景疾患として増えてきました糖尿病のお薬の中で、特に心臓・腎臓の両者を守る効果も兼ね備えたSGLT2阻害薬についてのお話をしたいと思います。

フォシーガ,カナグルを中心としたSGLT2阻害薬の有効性の検討


日本では、SGLT2阻害薬は、2014年4月から使用されています。

下記は、2019年11月時点で、日本で保険適応のあるSGLT2阻害薬の一覧になります。

どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1

スマホで診察を受けるなら、
自宅にいながらSGLT2阻害薬が処方可能です

[PDF] SGLT2 阻害薬含有製剤の「使用上の注意」の改訂について


SGLT2阻害薬には、食前・食後の一日にわたり血糖値を下げる作用があることが分かりました。

次に、HbA1cの低下作用を見てみましょう。






縦軸:HbA1c変化(%)
ジャディアンス 左 10mg 右 25mg
BMI:左:やせ 中:普通 右:肥満








SGLT2阻害薬とは?ダイエット効果や副作用をわかりやすく解説

上記のように体重減少のエビデンスはありますが、フォシーガ(ダパグリフロジン)は、2型糖尿病の治療薬であり、痩せるための薬ではありません。フォシーガは、糖尿病患者において、尿中に排出される糖の量を増やすことで、血糖値を下げる効果があります。この作用によって、一部の糖尿病患者においては体重が減少する可能性がありますが、必ずしも全ての患者で期待できるわけではありません。

[PDF] 糖尿病治療薬(SGLT2 阻害薬): スーグラ、ルセフィ、フォシーガ


SGLT2阻害薬には、血糖を下げる働き以外にも、多様な良い効果があることが報告されています。

そのため糖尿病の病状にあわせて休薬が必要となります。 また、カナグル®、フォシーガ®、ジャディアンス®などの SGLT2 阻害糖

フォシーガを併用することによって明らかに体重の現象するスピードが速くなったことがわかりますね。

SGLT2阻害薬(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、カナグル)

尚、必要以上の糖は排泄しませんので、SGLT2阻害薬単独では低血糖になるリスクは非常に低いとされています。

「カナリア®配合錠」は、「テネリア®錠」と「カナグル®錠」の併用治療により血糖コントロールが安定している 2 型

点線がメトホルミンとプラセボ(偽薬)実践がメトホルミンとフォシーガを併用した場合の体重の推移を現した表です。

【SGLT2阻害薬】スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、アプルウェイ、デベルザ、カナグル、ジャディアンス 10分で解説糖尿病治療薬.

マンジャロには、強力なHbA1低下効果と体重減少効果があることが報告されています。
2型糖尿病を対象とした海外での研究データですが、これまでに日本で販売されていた糖尿病治療薬の中で最も体重減少効果が強いとされていたオゼンピックと比較しても非常に強いHbA1c低下効果と体重減少効果があることが示されています。

[PDF] SGLT2 阻害薬服用患者の併用薬による 肝機能に及ぼす ..





この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。



原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。

SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。






上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。

ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?





これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。

結構、多くの糖分が外に出ていきますね。

2014 年 8 月~2017 年 2 月に,当院にて選択的 SGLT2 阻害薬(スーグラ錠、フォシーガ錠、


SGLT2阻害薬には、体重減少作用があることが報告されています。



(プラセボ群では平均 68.6kgから、0.8kg(約1%)の体重減少を認めました。)




縦軸:HbA1c変化(%)
ジャディアンス 左 10mg 右 25mg
BMI:左:やせ 中:普通 右:肥満


体重が減少した際に気になるのは、体重が減ったのは、筋肉が減ったのか、脂肪が減ったのかです。

ルセフィ(ルセオグリフロジン)を、日本人2型糖尿病患者さんに、52週間にわたり投与して、体重推移や脂肪量などの変化を検討した研究の結果は次のようになりました。

体重は 平均78.6kgから、3.1kg減少しました。

次の図は、体脂肪量と除脂肪体重の時間経過をみたものです。




除脂肪体重は、有意差はありませんが、若干減る傾向が認められます。

体脂肪量は、時間が経つにつれて減少していき、52週後には、約2.5kg減少しています。



体重減少の機序としては、尿中に糖分が漏れて、カロリーのロスが生じることが一因と考えられます。

しかし、尿糖の排泄量が少ない腎機能が悪い人でも、同程度に体重が減る事から、尿糖の排泄量の増加以外の機序もありそうです。



同様の薬剤には、カナグル、スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、デベルザ、ルセフィ等があります。 SGLT2阻害薬による減量効果

SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、

カナグル錠の副作用を解説したうえで、ダイエット効果や痩せる薬として使用できるか紹介します。メトホルミンとの併用や、フォシーガ ..

メトホルミン+プラセボ群と比較してメトホルミン+フォシーガでは優位に体重の減少(24週間で-2.96kg)を認めました。また内臓脂肪の優位な減少も認めました。

フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)

カナグルは、2型糖尿病の治療薬として使用されているSGLT2阻害薬の一つです。