海外ではジプレキサ単剤でのうつ状態の適応がなく、が認められています。
精神科・心療内科で使用する薬剤の副作用について、疾患別に説明をさせていただいております。
シクレストは様々な受容体に作用するため、副作用も認められます。
前回は双極症(双極性障害、躁うつ病)で使用する薬剤のなかでも、気分安定薬の副作用を中心に、説明させていただきました。
今回は双極症で使用する、抗精神病薬、抗うつ薬 (少しだけ)の副作用ついて説明をしてゆきたいと思います。抗うつ薬については、特に注意することのみにとどめ、次回のブログで説明をする予定です。
各薬剤により、出現頻度が出やすい副作用、出にくい副作用があります。
またジプレキサは、意欲減退や感情鈍麻といった陰性症状、認知機能障害や感情障害に効果が期待できます。
シクレストの副作用は、昔の抗精神病薬と比べると明らかに副作用は少なくなっています。
シクレストの副作用が認められた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここではシクレストの副作用について、他の抗精神病薬と比較してみましょう。
*副作用についてですが、内服すると必ず副作用が出るという訳ではありません。過度に心配なさらないでください。また、全ての副作用を記載しているわけではありません。比較的認めやすい副作用、注意すべき副作用を中心に記載しておりますので、その点もご了承ください。
オランザピン・ビプレッソ、エビリファイ、ラツーダの副作用について説明します。
*副作用は飲み始め、容量変更時、急な中断などのタイミングが特に注意が必要です。お薬が開始となった際、上記の時期は気を付けていただき、何か変化や心配な点がある場合は遠慮なくご質問ください。
*副作用が出現した際は、原則、減量や中止をします。ただ、飲み続けることで副作用が目立たなくなる場合もあります。また、他の薬剤に変更が難しい場合は副作用止めなどを内服し、継続していただくこともあります。こちらも心配なことなどがある場合はご相談ください。
その一方で、副作用のリスクは高まります。なってしまうことはよくあります。
双極症に対しての投与が認められている薬剤は、オランザピン(ジプレキサ)、ビプレッソ、エビリファイ(アリピプラゾール)、ラツーダです(日本うつ病学会治療ガイドラインⅠ.双極性障害 2020 では、オランザピン、リスペリドン、パリぺリドン、アセナピンといった非定型精神病薬(第2世代抗精神病薬)やチミペロン、ゾテピンなどの定型抗精神病薬(第1世代抗精神病薬)も使用されることがありますが保健適応外のため今回は省略します)。
この副作用がきつくて、中止せざるをえない方も少なくありません。
また、抗がん剤の副作用による悪心・嘔吐などの消化器症状に対しての適応が認められています。
ジプレキサの副作用が認められた場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
全ての抗精神病薬においてこれから説明する副作用が全て出現する訳ではありません。
のですが、副作用止めに抗コリン薬を服用しているときは注意が必要です。
副作用が出た際は、可能であれば減量や中止をします。難しい場合は副作用を改善する薬剤を投与することもあります。
オランザピンの併用で改善、QOLも良好【SABCS 2024】
幅広く作用するために鎮静作用が認められますが、ドパミンを遮断して陽性症状を落ちつける効果が期待できます。
オランザピン(ジプレキサR)には、どのような効果がありますか?
シスプラチンなどの強い吐き気の副作用を生じるお薬を使う場合に、5-HT3受容体拮抗薬(アロキシなど)やNK1受容体拮抗薬(イメンドなど)など、抗がん剤による吐き気止めと同様に使うことができるとされています。
精神科 心療内科 くすりのはなし㉜ ジプレキサ(オランザピン)
しかし、減量や中止が難しい場合は、副作用を抑える薬剤(アキネトン(ビペリデン)、アーテン(トリヘキシフェニジル、ピレチア/ヒベルナ(プロメタジン)など)を使用することがありますが、副作用をおさえる薬剤の副作用もあるため、できるだけ使わずに対処できることが理想です。
オランザピンカプセル注)とカルバマゼピンとの併用により、オランザピン
作用時間は短くはないので、1日1回の服用でも効果が持続します。ですが効果をより安定させるために、1日2回が基本的な用法となっています。
ミルタザピンとオランザピンの併用による老年うつ病治療の治療効果と安全性の研究【JST・京大機械翻訳】
それではジプレキサは、抗精神病薬の中でどういった効果の位置づけなのでしょうか。ジプレキサの作用について、他の抗精神病薬と比較してみましょう。
オランザピンは多数の神経物質受容体に対する作用を介して統合失調症の陽性症状の
ジプレキサの副作用は、昔の抗精神病薬と比べると明らかに副作用は少なくなっています。
ないことや、抗うつ薬の併用効果以外に、 オランザピンとフルボキサミンの併
オランザピンには鎮静作用が期待できるため、にも使われることがあります。またも期待できます。
用がオランザピンの血中濃度を上昇させることで臨床効果に結びついている可
しかしながらジプレキサは、様々な受容体に作用することで効果に厚みがありますが、副作用も認められます。
不眠に効果がある一方、眠気が残ることがあり慎重な用量調整が必要です。 ③オランザピン(ジプレキサ)
抗精神病薬は抗コリン作用(副交感神経の働きが抑えらえる)を認めるものもあり、それによる副作用が出現することがあります。
他の制吐剤との併用において、通常、成人にはオランザピンとして 5mg を
ここではジプレキサの副作用について、他の抗精神病薬と比較してみましょう。
オランザピンの「非定型」抗精神病薬としての効果は臨床現場で確認されている。オ
排尿困難については減量、中止、変更などで対応しますが、時に副作用止めのお薬を服薬してもらうことがあります。
ジプレキサ錠5mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
が基本的な対処法となります。お薬を飲み続けるうちに身体が少しずつ慣れていき、落ちついてくることが多いためです。
オランザピンとリスペリドンの併用による統合失調症患者の代謝と治療効果への影響【JST・京大機械翻訳】
非定型抗精神病薬 非定型抗精神病薬は、統合失調症の治療などに用いられている薬ですが、双極性障害の躁状態の治療にも効果を発揮します。気分安定薬と併用されることが一般的です。現在のところ、わが国で保険適用になっているのはオランザピンとアリピプラゾールの2種類です。左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。
オランザピン(ジプレキサ)【躁うつ病にも使う代表的な抗精神病薬
頻度は多くないですが、悪性症候群、不整脈などといった副作用があります。
オランザピン(ジプレキサ)をやっていきたいと思います。 この ..
めったに起きることはありませんが、薬剤を使用する際はこのような重篤な副作用の可能性について常に気を付けながら投薬を行っております。