多発性骨髄腫 / IMiDs / デキサメタゾン / CRBN / がん


多発性骨髄腫は、形質細胞が骨髄で異常に増殖することで生じます。形質細胞が増殖し、がん化して骨髄腫細胞になり、多発性骨髄腫を発症します14,15。2019年の多発性骨髄腫の罹患数予測は7,800人で、死亡数予測は4,500人と推計されています16。多発性骨髄腫は無症状の場合もありますが、骨痛や骨折、息切れ・だるさ、免疫機能の低下、腎障害や血液循環の障害などにより受診し診断されることがあります17


[PDF] 多発性骨髄腫患者に対する低用量デキサメタゾン併用療法時における

ダラザレックス®は、CD38を標的とするモノクローナル抗体です。病期に関わらず多発性骨髄腫の表面に過剰発現するシグナル伝達分子のCD38に結合することによって機能します2。ダラザレックス®は、未治療、再発などの患者対象において、包括的な臨床開発プログラムを通じて多発性骨髄腫治療における様々な可能を評価しています3,4,5,6,7,8,9,10。くすぶり型などのCD38が発現する他のタイプの多発性骨髄腫における可能性を評価するなど、進行中または計画中の試験があります11,12

MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されました。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。

[PDF] 当院で多発性骨髄腫の治療としてカルフィルゾミブと ..

また、ヤンセンの研究開発本部 本部長の野中健史は、「今後も研究を続け、ダラザレックス®の価値を最大化するために、多発性骨髄腫における同薬剤のさらなる可能性を探ってまいります」と語っています。

新たに診断された(初発)多発性骨髄腫(NDMM)患者において、導入療法として用いたレナリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン(RVd)単独群に比べて、RVdに自家造血幹細胞移植(ASCT)を併用した治療群が無増悪生存期間(PFS)において有意に優れていたことが米国で行なわれた第Ⅲ相試験DETERMINATIONで報告された。

再発難治性多発性骨髄腫、belantamab mafodotin上乗せの有用性

「レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与の未治療の多発性骨髄腫患者への承認は、ダラザレックス®の重要な臨床的ベネフィットを示すものであり、多発性骨髄腫治療における新たなパラダイムを目指していきます」とヤンセンの代表取締役社長であるクリス・フウリガンは述べています。

446 例が無作為化された.追跡期間中央値 59.7 ヵ月の時点で,60 ヵ月無増悪生存率の推定値は,イサツキシマブ+VRd 群では 63.2%であったのに対し,VRd 群では 45.2%であった(病勢進行または死亡のハザード比 0.60,98.5%信頼区間 0.41~0.88,P<0.001).完全奏効以上を達成した患者の割合は,イサツキシマブ+VRd 群のほうが VRd 群よりも有意に高く(74.7% 対 64.1%,P=0.01),完全奏効と MRD 陰性状態が得られた患者の割合も同様であった(55.5% 対 40.9%,P=0.003).イサツキシマブ+VRd レジメンに,新たな安全性シグナルは認められなかった.投与中の重篤な有害事象の発現率と,投与中止にいたった有害事象の発現率は 2 群で同程度であった.

[PDF] 多発性骨髄腫 ( Multiple Myeloma, MM )

第 1 相では,77 例が試験に組み入れられた.用量制限毒性でとくに頻度が高かったのは,好中球減少症と発熱性好中球減少症であった.第 1 相の結果に基づき,メジグドミドの第 2 相推奨用量を 1.0 mg とし,デキサメタゾンとの併用で 1 日 1 回,21 日間投与し,その後 7 日間休薬する,28 日サイクルで投与を行った.第 2 相では,101 例に,第 1 相で決定した用量を,同じスケジュールで投与した.用量拡大コホートは,全例が 3 クラス抵抗性の多発性骨髄腫であり,30 例(30%)に抗 B 細胞成熟抗原(抗 BCMA)療法歴があり,40 例(40%)が形質細胞腫を有していた.有害事象でとくに頻度が高かったのは,好中球減少症(患者の 77%)と感染症(65%;グレード 3 が 29%,グレード 4 が 6%)であり,ほぼすべてが可逆的であった.予期せぬ毒性は発生しなかった.全奏効は患者の 41%(95%信頼区間 [CI] 31~51)で得られ,奏効期間の中央値は 7.6 ヵ月(95% CI 5.4~9.5,データ未出),無増悪生存期間の中央値は 4.4 ヵ月(95% CI 3.0~5.5),追跡期間の中央値は 7.5 ヵ月(範囲 0.5~21.9)であった.

誌で発表した海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)では、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しました。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は、DRd群では未到達、Rd群で31.9ヵ月(95%信頼区間:28.9~推定不能)となり、統計学的に有意な延長を示しました(HR:0.56、95%信頼区間:0.43~0.73、p<0.0001)。副次評価項目においては、全奏効率(ORR)はDRd群93%に対し、Rd群81%、最良部分奏効(VGPR) 以上を達成した割合は、DRd群79%に対してRd群53%、完全奏効(CR)以上を達成した割合は、DRd群48%に対し、Rd群25%、微小残存病変(MRD)10-5閾値の陰性率は、DRd群24%、Rd群7%を示しました。1


[PDF] 対象疾患 No レジメン 多発性骨髄腫(MM) MM-13

多発性骨髄腫は,最近の進歩にもかかわらず,いまだに治癒困難である.メジグドミド(mezigdomide)は,新規セレブロン E3 ユビキチンリガーゼ修飾薬であり,レナリドミド抵抗性,ポマリドミド抵抗性のモデルを含む多発性骨髄腫の前臨床モデルにおいて,強力な増殖抑制活性と抗腫瘍活性をもつことが示されている.

[PDF] 再発難治性多発性骨髄腫におけるポマリドミド、ボルテゾミ ブ

ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下「ヤンセン」)は本日、ヒト型抗CD38モノクローナル抗体『ダラザレックス®点滴静注100mg』および『ダラザレックス®点滴静注400mg』(以下、ダラザレックス®、一般名:ダラツムマブ(遺伝子組換え))のレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与(DRd)について承認を取得しました。効能又は効果は多発性骨髄腫で、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者へのダラザレックス®とレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用療法を対象とするものです。

[PDF] 多発性骨髄腫の最新治療:骨髄腫腎や 分子標的薬を含めて

第 1・2 相試験で,再発・難治性多発性骨髄腫患者に,メジグドミドをデキサメタゾンとの併用で経口投与した.第 1 相(用量漸増コホート)の主要目的は,安全性と薬物動態を評価することと,第 2 相の用量と投与スケジュールを決定することであった.第 2 相(用量拡大コホート)の目的は,第 1 相で設定した用量と投与スケジュールで投与したメジグドミド+デキサメタゾンの,全奏効(部分奏効以上),安全性,有効性を評価することなどであった.

[PDF] 疾患名 プロトコール名 多発性骨髄腫 DRd(DARA+LEN+DEX)

国際共同非盲検第 3 相試験で,多発性骨髄腫と新たに診断された移植非適応の 18~80 歳の患者を,イサツキシマブと VRd を併用する群と,VRd 療法のみを行う群に 3:2 の割合で無作為に割り付けた.主要有効性評価項目は無増悪生存とした.完全奏効以上,完全奏効を達成した患者における微小残存病変(MRD)陰性状態などを,重要な副次的評価項目とした.

多発性骨髄腫とレナデックス レナデックスという多発性骨髄腫の薬がある。 成分はデキサメタゾン。ステロイドです。

ボルテゾミブ,レナリドミド,デキサメタゾンの併用(VRd)は,新たに診断された多発性骨髄腫患者に対する一次治療の選択肢として選好される.VRd レジメンに抗 CD38 モノクローナル抗体イサツキシマブを追加することで,移植非適応の多発性骨髄腫患者の病勢進行または死亡のリスクが低下するかは不明である.

• VRD(BRD)療法 : ベルケイド® /レブラミド® /デキサメタゾン

多発性骨髄腫において、 免疫抑制作用のあるデキサメタゾンの使用方法は臨床医によって意見が分かれる. 本試験により、 レナリドミドと併用する治療の維持療法としてデキサメタゾンを抜くエビデンスが示されたということができる.

B:ボルテゾミブ,D:デキサメタゾン,L:レナリドミド,d:少量デキサメタゾン,A:ド

※皮膚がん、骨軟部腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など「がん種別」にない場合は「部位別」から検索してください。