作用機序が同系統なので、デュタステリドとフィナステリドの併用はできません。
デュタステリドはAGA治療に優れた効果が期待できる治療薬です。
しかし、即効性があるわけではありません。
前述の通り、髪の毛にはヘアサイクルがあるため、短い期間で効果を実感することは難しいと言えます。
デュタステリドの効果を実感するには、6ヶ月以上の服用が推奨されています。
もちろんAGA治療薬の効果には個人差があるため、早ければ3ヶ月程度で効果があらわれる方もいるでしょう。
フィナステリドとデュタステリドは生殖器系の副作用に違いがあります。
血清DHT値を比べると、フィナステリドでは73%、デュタステリドでは92%の減少を認めます。すなわちデュタステリドの方がAGAに効果がある可能性が示唆されます。
フィナステリドの血清半減期は6〜8時間と短い一方で、デュタステリドの血清半減期は3〜5週間と長いことが知られています。
デュタステリドはフィナステリドより生殖器系の副作用が多くなります。
薬の切り替え時の初期脱毛に関する詳しいデータ(どういった薬の切り替えで、どの程度初期脱毛を起こすか)というのはまだハッキリと分かっていません。
藤井医師が臨床上で診察時に患者さんから聞いた感覚となりますが、フィナステリドからデュタステリドに切り替えで初期脱毛は起こらないことが多いです。
ミノキシジルなどの内服量を変更した際には、時々初期脱毛を感じる患者さんもいるため、フィナステリドからデュタステリドに切り替えた際にも、なんとなく初期脱毛を起こしそうなイメージがありますが、実際にはあまりいません。
フィナステリドは2型の5αリダクターゼをブロックする薬で、デュタステリドが2型だけでなく、1型もブロックする薬です。
その他にも2つの薬には半減期や細かい作用機序の違いはありますが、大まかな効果が似通った薬同士なので、切り替えた時に初期脱毛が起こりにくいのかもしれません。
デュタステリドからフィナステリド戻すのお悩みも医師にすぐ聞ける
治療を開始し、内服薬服用直後、内服薬による副作用から、デュタステリドではなくフィナステリドに変更しました。
デュタステリドとフィナステリドの違いを説明する前に、2つの薬がどのような場所で使われるかを説明します。
2つの薬は主に男性ホルモンと関係する病気に使われる治療薬です。
男性ホルモンの中にテストステロンという代表的なホルモンがあります。
このテストステロンは筋肉質な体型やがっしりした骨格などいわゆる「男性らしさ」を構成するために重要な性ホルモンです。
テストステロン自体のパワーは実はあまり強くなく、ジヒドロテストステロンという活性型の男性ホルモンに変換されることによって強力なパワーを発揮します。
テストステロンがパワーアップするのを止める薬がデュタステリドもしくはフィナステリドです。
では、デュタステリドとフィナステリドは何が違うのでしょうか。
フィナステリドはパワーアップする経路を1個だけⅡ型の5α還元酵素というのを阻害します。
対してデュタステリドはⅠ型とⅡ型2つの経路でブロックすることができます。
ちなみに経路自体は4経路ぐらいあるのですが、そのうち2つをブロックするのがデュタステリドということです。
「デュタステリドからフィナステリドへの変更」に関する医師の回答
デュタステリドはフィナステリドよりも副作用の発生頻度が高いと言われていますが、それでも発生率は5%未満です。
また、勃起不全などの症状については、バイアグラを始めとするED治療薬を服用することで対処が可能です。
そのため、過度に心配する必要はないものの、服用後に気になることがあれば、我慢せず医師に相談してみてください。
仮に前頭部・頭頂部に著しい脱毛が認められた場合、原因はⅡ型の5αリダクターゼである可能性が高まります。また、副作用の観点からも、デュタステリドではなく、まずはフィナステリドオススメする場合も少なくありません。
デュタステリドからフィナステリドへの変更により効果減はございますでしょうか.
ただ、デュタステリドの添付文書に記載してある比較的軽い副作用の下痢の症状がみられた為、投与は慎重に、医師の判断の基、副作用の症状が落ち着いたタイミングで再開をしていただきましたが、その後も服用をしたあとで症状がみられた為、デュタステリドからフィナステリドに変更をしていただきました。
AGA治療薬 フィナステリドとデュタステリドの違い・半減期について
AGA(男性型脱毛症)の進行を防ぐ治療薬として、フィナステリドとデュタステリドの2種類があります。フィナステリドからデュタステリドへの切り替えで効果は変わるのか、薄毛や抜け毛の改善にどのような違いがあるのかなど、気になる点は多いかもしれません。
以上のことから、フィナステリドからデュタステリドへの切り替えを検討されている場合は、まずは医師と相談し、適切な処方を受けることが重要です。
AGAは1型ではなく2型の5αリダクターゼが関与しているケースが多いというのも関係しているかもしれません。
フィナステリド1mgに比べて、デュタステリド0.5mgの方が効果が大きいとするデータから、逆説的に「(2型の5αリダクターゼだけではなく)1型もAGAに関与しているかもしれない」という説がありますが、本当に1型も関与しているのかは、まだハッキリ分かっていません。
いずれAGAは2型の関与の方が大きいと考えられるので、1型もブロックするデュタステリドへ切り替えても、初期脱毛を感じないのかもしれません。
デュタステリドとフィナステリドの併用は可能なのかどうか、現在プロペシアなどで治療に励んでいる患者さんなら物凄く気になる問題でしょう。
21〜45歳の416名の男性は、24週間にわたって毎日デュタステリド0.05mg/0.1mg/0.5mg/2.5mg、フィナステリド5mg、またはプラセボと無作為の研究で比較されました。その結果、。この研究の結果は、AGAの治療において(デュタステリドの特徴である)Ⅰ型およびⅡ型5α-還元酵素を両方阻害したほうがいいことが判明しました。
フィナステリドからデュタステリドに薬を変えたら、初期脱毛で毛が抜けるの??そんなAGA治療にまつわる疑問に藤井医師がお答えします!
もしフィナステリドからデュタステリドに切り替えた際に、抜け毛の症状を感じた場合は1人で悩まずに医師に相談の上、治療方針や薬の調整などアドバイスを受けるようにしましょう。
【AGA治療/薄毛】デュタステリドの真実をお話しします | 美容コラム
フィナステリドとデュタステリドはAGAに対する効果性が似ているため、副作用にも共通点が多いです。代表的なものが性機能不全で、デュタステリドに関していうと、重度の肝機能障害を引き起こす可能性もございます。特に、もともと肝機能に障害がある方の服用は注意が必要です。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較
正常時のヘアサイクルでは、「成長期」が早期・中期・後期に渡って3~5年ほど続き、その後「退行期」「休止期」へと進み、自然と抜け落ちていきます。
そして、抜け落ちた毛が再び成長期を迎え、太く長く成熟していくのが、基本的なヘアサイクル(毛周期)です。
しかし、AGAの主な原因であるDHTには、ヘアサイクル内の成長期を6ヶ月から1年にまで縮める働きがあると言われています。
十分に成長しきれないまま退行期を迎えてしまうため、抜け毛が増え、細く若い毛しか残らなくなってしまい、髪の毛全体のボリュームが減ります。その結果、薄毛が目立つようになるなど、AGAが進行してしまうのです。
AGAによる抜け毛を防ぐには、5αリダクターゼI型・II型の働きを抑制することが重要です。
デュタステリドにはその働きがあるため、ヘアサイクル(毛周期)を正常に保つことができ、抜け毛予防効果と、発毛・育毛促進効果が期待できます。
フィナステリドからの変更でデュタステリドが3000円引きになります‼
長年にわたり、フィナステリドで処置されたAGAの患者さまでは、治療の有益な効果が衰退することがあります。
継続的なフィナステリドの治療に、断続的な低用量デュタステリドを追加することで、この患者群で発毛を増加させる可能性が高いです。
St Vincent’s Hospital Melbourneでの47歳男性の症例から、フィナステリドと低用量デュタステリドの併用療法では、フィナステリド単独治療よりAGAを治療する上でより効果的であることが示されました。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
フィナステリドとデュタステリドは、ともにAGA治療薬として使われていますが、その作用機序には細かな違いがあります。主な共通点と違いを知っておくと、切り替えのタイミングや効果を感じやすい服用方法を理解しやすくなります。
AGA治療薬であるデュタステリドについて、副作用やよくある疑問を解説します。
2015年に厚生労働省から認可されて以来、急速に人気が広がった新しいAGA治療薬、デュタステリド。AGAや薄毛でお悩みの方にとっては、強力な効果が期待できる反面、性機能低下などの副作用への不安もあるのではないでしょうか。
そのため、デュタステリドのほうがフィナステリドよりも効果が高くなります。 ..
デュタステリドは、CYP3A4阻害薬を服用中の方には処方できません。
デュタステリドの代謝が阻害されてしまい、血中濃度が上昇する可能性があるからです。
CYP3A4阻害薬とは、主にHIV感染症の治療に用いられている薬で、代表的なものにはリトナビルなどがあります。
服用中の薬との飲み合わせが気になる場合は、お薬手帳をご用意のうえ、診断時に医師に確認すると良いでしょう。
AGA治療薬のデュタステリドを2年ほど服用し、効果が出てきました。しかし、精神的、肉体的(男性機能)に…
フィナステリドは「プロペシア」というAGA治療薬の主成分、デュタステリドは「ザガーロ」というAGA治療薬の主成分です。フィナステリドとデュタステリドはあくまで成分名を指しますが、一般的には薬名として使われることも多いです。
どちらも「5αリダクターゼ」という酵素を阻害する作用があり、女性と小児は服用できません。
【AGA解説】フィナステリドとデュタステリド、どっちにしたら良いの?【湘南AGAクリニック名古屋院】 · Comments9.
フィナステリドは、5αリダクターゼのうち主に2型の働きを阻害することでDHTの生成を抑えます。プロペシアという商品名で広く知られ、AGA治療薬の代表的存在になっています。
(デュタステリド)はどちらも生え際の薄毛の原因であるAGAに有効な薬で、比較的デュタステリド ..
多くの医師が最初の治療としてフィナステリドを処方するケースが多いです。フィナステリドは副作用のリスクが比較的低い反面、切り替えを検討する方も増えています。