血糖値を下げます。 フォシーガ錠 5mg・10 ㎎ ジャディアンス錠 10mg・25mg


残念ながら糖尿病を完全に治すことはできませんが、正しい食事療法、運動療法、そしてサポートする薬を飲むことで上手い健康な人と変わらない生活を送ることが可能です。


今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬

低血糖の症状
低血糖になると
とてもお腹がすく
いらいらする 集中できない
ぼーっとして力がはいらない感じ 周囲の音や声が遠くなっていく感じ
冷や汗が出る
手が勝手に震える
などの症状がでます。これらの症状を低血糖症状と呼びます。症状の感じ方は人それぞれですので、「低血糖らしい症状」を感じた時に、もしも余裕があればブドウ糖の補給と併せて、その時の血糖値を測定してください。しかし低血糖の状態を改善することを最優先すべきですので、血糖値測定のためにブドウ糖の補給が遅れてはなりません。
この状態ですぐにブドウ糖か何か甘いものを食べれば血糖値があがり15分以内に症状がなくなってしまう場合が多いです。
何も食べずにほうっておくとさらに血糖値が下がってしまい意識をなくしてしまうことがあります。意識をなくした状態で数時間以上が経過してしまうと脳に後遺症が残る場合があります。(血糖値30mg/dlの状態が3時間以上持続すると脳に不可逆的な障害がおこるという報告があります)
低血糖の症状は血糖値が70mg/dl未満で起こる場合がほとんどですが、ふだんの血糖値が300以上あるような人では150mg/dl程度の高めの血糖値でも低血糖の症状を起こすことがあります。

腎臓が悪いときに、それ以上の腎機能の悪化を防ぐ薬が、SGLT2阻害薬(フォシーガなど)です。

行っても血糖値が下がらなければ、薬物療法を行います。 糖尿病の薬はいずれも血糖値を下げる作用があり、症状に応じて一種

すぐ効果が出るのは食事のあと、1~1時間半後に運動(血糖値の山が一番高くなる手前)をすると、血糖値の山が低くなります。

糖尿病の三大合併症
糖尿病性神経障害,糖尿病網膜症,糖尿病性腎症 を糖尿病の三大合併症といいます。また三大合併症は細い血管の障害で起こるため「細小血管障害」とも呼ばれています。
糖尿病性神経障害
糖尿病の合併症のうちはじめにでてくることが多い合併症です。
症状は
両足がしびれる 違和感を感じる(靴下をはいていないのにはいているような感じ 濡れた紙が貼りついているような感じ)
足が冷える
ものが二重に見える
めまい、立ちくらみ
便秘
尿が出にくい
勃起しにくい
心筋梗塞を起こしても痛みを感じない など様々です
糖尿病性神経障害は血糖コントロールを良くする(HbA1c値を6.9%(NGSP値)未満に維持する)ことでほとんどの人が予防できます。
糖尿病網膜症
以前は成人の失明の原因の第一位でした。
糖尿病がある人は眼底の血管が障害されて視力が落ちたり、眼底出血をおこして視野の一部が急に見えなくなったり、失明したりすることがあります。
眼科に定期的に通院してチェックしてもらうことが大切です。適切な時期にレーザー光凝固などの治療をうければ、視力の低下を抑えることができます。
糖尿病網膜症は血糖コントロールを良くする(HbA1c値を6.9%(NGSP値)未満に維持する)ことでほとんどの人が予防できます。
糖尿病性腎症
重症腎不全のために人工透析になる人の原因の半数以上が糖尿病性腎症です。腎移植をしない限り、1回4時間程度の治療を週に3回程度 一生続ける必要があります。
初期には尿アルブミンが見られ、進行すると尿タンパクがみられるようになります。
尿アルブミンまでの時期であれば治療が可能ですが、尿たんぱくが出始めると腎不全の進行を止めることは難しくなります。
ACEI(アンギオテンシン変換酵素阻害薬)やARB(アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬)と呼ばれる薬は、糖尿病性腎症の進行を遅らせる働きがあります。血圧の高い人は診察で130/80、自宅で125/75を超えないような厳格なコントロールが推奨されています。
尿アルブミンや尿タンパクがみられる人は、腎不全の進行を抑えるために食事のタンパク質を制限する必要があります。
糖尿病性腎症は血糖コントロールを良くする(HbA1c値を6.5%(NGSP値)未満に維持する)ことでほとんどの人が予防できます。
糖尿病の合併症(その他)
三大合併症以外にも糖尿病には以下のような合併症があります。いずれの合併症も血糖値が高い状態が続くと可能性が高くなります。
心筋梗塞・狭心症
ある日突然、急な胸の痛み重苦しさに襲われます。心臓の筋肉に栄養を送る血管がつまりそうになったりつまってしまうために起こります。心筋梗塞の場合は緊急で心臓カテーテル検査を行いつまった血管の処置をしないとその日のうちに命を落とすこともあります。狭心症の人は安静にしていれば数分で痛みが治まることもありますが、心筋梗塞に発展することも多いため危険な状態であることに変わりありません。
通常、心筋梗塞による胸の痛みや苦しみは非常に強いものですが、糖尿病の病歴が長い人は心筋梗塞になっても胸の痛みを感じないことがありますので注意しましょう。(糖尿病性神経障害による無痛性心筋梗塞)
予防するためには普段の血糖値だけでなく、血圧・コレステロール値・体重のすべてをしっかりとコントロールすることが重要です。
統計では糖尿病があると心筋梗塞や狭心症となる可能性は2-6倍に増えてしまいます。
脳梗塞・脳出血
ある日突然、手足の麻痺 呂律がまわりにくい、意識がない、などの症状で始まります。救急車で病院に行き脳CT検査で診断します。早い時間で発見、処置ができれば後遺症が残ったり、死亡にいたる危険を減らすことができますが、大きな脳梗塞や脳出血の場合は命を落とす場合もあります。また手足の麻痺など後遺症が残り、歩けなくなったり自分で食事ができなくなってしまうこともあります。
予防するためには普段の血糖値だけでなく、血圧・コレステロール値・体重のすべてをしっかりとコントロールすることが重要です。
統計では耐糖能異常(正常と糖尿病の間の状態)があるだけで脳梗塞となる可能性が約2倍に増えます。
また、日本人を対象とした最近の研究では、低血糖を起こすことなく安全に、しかも血糖値だけでなく、血圧・コレステロール値・体重のすべてをしっかりとコントロールすることで脳梗塞や脳出血の発症を50%以上減らせたという結果も報告されています。

世界で最も広く使われている糖尿病治療薬が「便の中にブドウ糖を排泄させる」という作用を持つことを、人を対象とした研究で明らかとしました。

実際、健康診断で糖尿病を指摘されて、薬を飲まずに生活習慣の改善だけで良好なコントロールを保っている患者様も多くいらっしゃいます。

当院では、初回は、フォシーガ・ジャディアンスなどのSGLT2阻害薬または、リベルサス(やせる糖尿病薬)を導入します。

フォシーガ(ダパグリフロジン)の作用機序【糖尿病/心不全/CKD】

血液をろ過して尿を作る臓器は腎臓です。血液は尿が作られる過程で、腎臓にある「糸球体」というザルのようなところでろ過され原尿(尿のもと)が作られます。血液中の糖はこの糸球体をすり抜けて、原尿に排泄されます。糖はからだにとって必要なものであるため、一度は原尿に排泄されるものの、通常は尿細管という通路を通る際に再び取りこまれて血液中に戻されます。SGLT2阻害薬はこの尿細管から血液中へのブドウ糖の再取込みを妨げ、尿の中に糖を出して血糖を下げます。

糖尿病の治療は基本的に食事療法と運動療法です。食事療法と運動療法を行っても血糖が十分にコントロールできない場合には薬物療法を行います。薬物療法には飲み薬による治療と注射による治療があります。その中でも、特に現在では、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞を疲れさせないようにして、血糖コントロールを良好に保つために、早い段階からインスリン治療をはじめることが多くなりつつあります。激しい運動をしたのちに疲れ切ってしまっている筋肉は休息をとって休めてあげなければ回復しません。膵臓もそれと同様です。外からインスリンを補充して、急な糖質の摂取を避けて、「膵臓を楽にしてあげましょう」
血糖変動の裏側には必ずインスリン分泌の変動があります。インスリン注射療法は、なるべく正常なインスリン分泌のパターンに近づけるように血糖変動を見ながら、そして今のライフスタイルをなるべく変えない方法を患者さんとよく相談しながら、不足しているインスリンを補充していきます。
インスリン治療をはじめるときも、飲み薬をすべてやめて基本的な頻回注射に変えるのではなく今まで飲んでいた飲み薬にインスリンを追加するなど、簡単にはじめられる方法もあります。
「インスリン注射はいったん始めたらもう一生止められない」と心配される声をよく聞きますが、決してそうではありません。
疲れた膵臓の働きがインスリン治療で回復したら、飲み薬のみの治療に戻せる場合もあります。現在では、インスリン治療は糖尿病の最終手段ではないといえます。
当院では、膵臓のβ細胞がインスリンを出す能力を評価し、インスリンの効きにくい体でないか(インスリン抵抗性)を評価することで、内服薬を追加したり、他の注射回数の少ないGLP1アナログ製剤に切り替えることでインスリン注射から離脱することは可能か?患者さんのライフスタイルにあった治療法を一緒に考えていきたいと思いますのでお気軽にご相談ください。


インスリンの絶対量が出てないので血糖値がだらだらといつまでも下がらない

SGLT2阻害薬(スーグラ、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウェイ、カナグル、ジャディアンス)
血糖を尿糖として体外に捨ててしまうことによって血糖値を下げる薬です。
1日でおよそ200-300kcalのエネルギーが尿糖として排出されるために体重を減らす効果もあります。
単独では低血糖の危険はほとんどないとされていますが、SU薬やインスリンと併用する場合は注意が必要です。
BMIが22以下と体重が少ない人、高齢者で脱水に注意すべき人、腎不全がある人には向いていません。
血糖低下作用、体重減少作用、血圧低下作用もあり、国内外の臨床試験で心臓病や脳卒中の発症を抑制したという報告があり、様々な可能性が期待されています。
はじめの1週間は尿が増えトイレが近くなったりしますが、1週間程度でおさまることが多いです。食事のたびにお茶か水を2杯ずつとるなど水分を多くとり脱水にならないように注意しましょう。
特に女性で膀胱炎や膣カンジダ症になる危険がわずかに増えます。

ダパグリフロジン(フォシーガR)5mgと10mgの違いは何ですか?

GLP-1アナログ(注射) (ビクトーザ、バイエッタ、ビデュリオン、リキスミア、トルリシティ、オゼンピック)
食事を食べた時にでるインスリンの分泌を促すDPP‐4阻害薬よりも強力な注射の薬です。
効果:食物が腸に入ってきた時だけにインスリンの分泌を促し血糖値を下げ、インスリンとは反対に血糖値を上げる作用をもつグルカゴンの分泌を抑えます。また食物が胃から腸に送られるスピードを抑え、食欲もやや低下させます。また体重を減少させる効果も見られます。
副作用:注射を始めると吐き気や胸やけ、便秘がみられることがありますが、1週間から1カ月でなくなる人がほとんどです。我慢できそうな程度の吐き気や便秘であれば中止しないで続けることをおすすめします。ひどい場合は中止して主治医にご相談ください。単独では低血糖を起こす可能性もほとんどありませんが、SU薬やインスリンを併用している場合は低血糖を起こすことがありますので注意が必要です。
この製剤は注射ですが、インスリンとは全く異なるため、インスリン注射の代わりにはなりません。膵臓からのインスリンの分泌が極端に悪い人や1型糖尿病の人がインスリン注射を突然中止して使用すると糖尿病性ケトアシドーシスとなる場合があるため注意が必要です。
ビクトーザ
1日1回の注射ではじめての注射の方でも比較的気軽にはじめていただけます。海外の試験で心臓病や脳卒中の発症を抑制したという報告があります。量の調節が可能という利点があります。
バイエッタ
1日2回(朝、夕)の注射ですが効果はビクトーザより強力です。
ビデュリオン
2013年5月より発売された1週間に1回の注射です。効果はバイエッタよりやや弱いですが、体内でゆっくり溶けるために1週間以上効果が持続します。他の糖尿病の注射と比較して針がやや太いのと、振って溶かす操作が面倒なのが難点です。
リキスミア
2013年9月より発売の1日1回の注射です。持効型インスリンと同時に使うことができるため、膵臓の機能が弱っている人でも強い効果を期待できます。
量の調節が可能という利点があります。
トルリシティ(一般名:デュラグルチド)
2015年9月より発売された1週間に1回の注射です。振って溶かす操作がいらないうえに、針が細く、操作方法がとてもわかりやすいため、継続できるかたが多いです。インスリンと併用もできます。
オゼンピック(一般名:セマグルチド)
1週間に1回の注射で2018年夏までに日本で発売される薬です。海外と同じ量が使えるため、強い効果に加えて量の調節が可能、針が細いという利点を併せ持っているとされています。また、海外の臨床試験では心臓病や脳卒中のリスクの高い人に対してこの薬剤を投与したところ、その発症リスクを26%有意に低下させたという報告があります。

血糖値を下げるには、まずは食事と運動が大切です。 血糖値が上がりにくいよう食事の時間・内容を整えるように心がけ、適度な運動を行いましょう。

SU剤(オイグルコン、ダオニール、グリミクロン、アマリール)
膵臓のβ細胞に働きかけ、インスリンを分泌させる刺激を与える薬です。血糖値を下げる力は最も強い飲み薬ですが、飲み続けることで膵臓(β細胞)を疲れさせ、インスリンを作る力が落ちてくることが多く、糖尿病が悪化してしまうこともあります。「疲れ切った膵臓」にさらに鞭を打ってインスリンを出させるようなものです。やむを得ない場合に使用する以外は、なるべく他の薬を増やすことで減量したり中止したりしたほうが良いと考えます。
インスリンや他の薬との組み合わせで重症低血糖を起こすことがあるため注意が必要です。

「糖尿病の飲み薬」を知って効果的に治療 HbA1cは改善している

DPP‐4阻害薬(経口剤)(グラクティブ、ジャヌビア、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ、ザファテック、マリゼブ)
効果:食物が腸に入ってきた時だけにインスリンの分泌を促し血糖値を下げ、インスリンとは反対に血糖値を上げる作用をもつグルカゴンの分泌を抑えます。また胃から食物が腸に送られるスピードを抑えます。
副作用:飲み始めの頃に軽い吐き気や胸やけ、便秘がみられることがありますが、1週間から1カ月で気にならなくなる人がほとんどです。我慢できそうな程度の吐き気や便秘であれば中止しないで飲み続けることをおすすめします。ひどい場合は中止して主治医にご相談ください。
低血糖を起こす可能性もほとんどありませんが、SU剤やインスリン注射と併用すると低血糖を起こすことがあります。
ザファテック(トレラグリプチン 武田薬品)マリゼブ(オマリグリプチン MSD)といった1週間に1度のむだけでよいDPP-4阻害薬も2015年に発売されました。効果は1日1回のむDPP-4阻害薬と同等といわれています。
薬を飲む回数を減らしたい人に向いています。毎日だと飲み忘れが多くなってしまう人には、1日1回の薬より有効な可能性があります。

腎臓で糖を再吸収する SGLT2 を阻害することで、過剰な糖を尿と一緒に排出させて

インクレチンとは腸から吸収されたブドウ糖の濃度に応じてインスリンの分泌を促すホルモンで、新しい糖尿病治療薬として効果が注目されています。
代表的なものにGLP-1 (Glucagon-like peptide-1:グルカゴン様ペプチド-1)があり、2010年より注射薬として日本でも発売されました。
腸に食物が入る →血糖値が上がる →インクレチン分泌 →インスリン分泌 →血糖値が下がる
またインクレチンはDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)という酵素によってすぐに壊されてしまうため、この酵素の働きを抑えることでインクレチンは壊されにくくなり、食後の血糖値が下がります。
この薬をDPP-4阻害薬と呼び、2009年末より国内でも発売開始となりました。GLP-1を直接注射するよりも効果は弱いですが、飲み薬として簡単に始められます。これらの新しい薬はまとめて「インクレチン関連薬」と呼ばれています。

糖尿病は身体が必要とするインスリンというホルモンが十分に作り出せないため、血糖値が高くなる病気です。 ..


参考文献:




以上が、SGLT2阻害薬のまとめになります。

もし、よければ、他の記事も参照して頂けると幸いです。




避難所で摂れる食事量と、服薬あるいはインスリンなどの注射薬と、作業量と精神的緊張などにより血糖値が変動します。 ..

ビグアナイド薬(メトホルミン(メトグルコ、メルビン、グリコラン)) 膵臓から出たインスリンが体の中で良く効くようにする(感受性を高める)薬です。また、最近の研究ではメトホルミンがグルカゴン(インスリンとは反対に血糖値を上げるホルモン)による糖の放出を抑制することで血糖値の上昇を防ぐこともわかってきました。昔からある薬で長期間の安全性が確立されおり、低血糖を起こす可能性もほとんどありません。糖尿病の前段階(IGT)の人がのむと糖尿病の発症を抑えられるという報告や、がんの発症を抑制するという報告もあり、まさに「古くて新しい薬」といえます。腎機能の低下した人が飲む場合には注意が必要です。

血糖値が160~180を越えると糖が尿に漏れ出てきます。だから糖尿


どの薬でも認められるアレルギーや肝障害などを除くと、SGLT2阻害薬は、尿糖が増えて、細菌や真菌の増えやすい環境が整うため、膀胱や性器感染症が増えます。

排尿時の痛みなどを認めたら、主治医と相談しましょう。

尿糖が増えると、尿量が増えるので、頻尿になります。

夜間にトイレに行くことも多くなりますので、転倒リスクの高い高齢者は注意しましょう。

高度の糖質制限をしつつ、SGLT2阻害薬をのむと、糖分が著しく不足し、高度の代謝異常をきたす恐れがあります。

SGLT2阻害薬は、1型糖尿病患者でも安全に使用できる可能性が示唆されていますが、ケトアシドーシスに注意すべきです。