上記に示している「デキサメタゾン」は副腎皮質ステロイドの飲み薬を指します。 商品名として、「レナデックス」「デカドロン」と呼ばれる薬です。
デキサメタゾン製剤(販売名:レナデックス錠4mg)については、平成22年6月18日に「多発性骨髄腫」を効能・効果として承認されたところですが、重篤な副作用の発現防止等の観点から、その使用に当たっては、安全性に十分に配慮することが求められています。
デキサメタゾン製剤(デキサメタゾンセイザイ)とは? 意味や使い方
つきましては、レナデックス錠4mgの添付文書の記載事項等を参考として、安全性に十分配慮した使用が徹底されるよう、貴管下の医療機関に対して周知・指導をお願いいたします。
本剤を単独又は他の抗悪性腫瘍剤との併用で使用する場合の投与量、投与スケジュール等については、学会のガイドライン等、最新の情報を参考に投与すること。
[PDF] 多発性骨髄腫 ( Multiple Myeloma, MM )
【11.1.1】誘発感染症,感染症の増悪(24%)〔B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎が発現。[8.1,9.1.1,9.1.2,9.1.8,9.8参照]〕【11.1.2】続発性副腎皮質機能不全(0.6%),糖尿病(1.1%)〔[8.1,9.1.1,9.1.3,9.8参照]〕【11.1.3】消化性潰瘍(1.1%),消化管穿孔,膵炎〔[8.1,9.1.1参照]〕【11.1.4】精神変調,うつ状態(6.3%),痙攣〔[8.1,9.1.1参照]〕【11.1.5】骨粗鬆症(0.6%),大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死(0.6%),ミオパチー(2.3%),脊椎圧迫骨折,長骨の病的骨折〔[9.1.4,9.8参照]〕【11.1.6】緑内障,後嚢白内障(1.1%)〔連用により眼圧亢進,緑内障,後嚢白内障を来すことがある。[8.4,9.1.1,9.8参照]〕【11.1.7】血栓塞栓症(5.7%)〔[9.1.1参照]〕【11.1.8】腫瘍崩壊症候群〔適切な処置(生理食塩液,高尿酸血症治療剤等の投与,透析等)を行う。[8.6参照]〕
デキサメタゾンとは、癌だけではなくリウマチや喘息・アレルギーや皮膚疾患など多くの治療で使われる薬です。また様々な作用がある中、抗がん剤の副作用である吐き気止めの作用を強くしたり、血液系のがんに使われることもあるステロイド系抗炎症薬の一つです。
デキサメタゾン療法でPR未達成の患者に対するポマリドミド、ボルテゾミブ ..
ステロイドは副作用が多いのではないか?他のステロイドとは何が違うのか?など疑問をもたれる方も少なくありません。
このページではデキサメタゾンについて主な作用など詳しくご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
通常、成人にはデキサメタゾンとして40mgを1日1回、4日間経口投与する。なお、投与量及び投与日数は、患者の状態及び併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。
(用法及び用量に関連する注意)本剤を単独又は他の抗悪性腫瘍剤との併用で使用する場合の投与量、投与スケジュール等については、学会のガイドライン等、最新の情報を参考に投与すること。
◇※1レナデックス(デキサメタゾン)の投与は患者の状態に応じて中止可能。ただし、サークリサ単独投与の場合は、前投薬として、
デキサメタゾン(商品名:デカドロン/レナデックス)とは人工的に合成された糖質コルチコイドホルモンで、ステロイド系抗炎症薬の一つです。炎症やアレルギー症状を改善する作用や、免疫反応を抑える作用など様々な働きがあります。
がん治療において治療薬としてだけではなく、抗がん剤による吐き気を抑えたり食欲を増進させたりするために使用することもあります。また適応の範囲が広いために臨床実績は行っておりません。
デキサメタゾン〈デカドロン・レナデックス〉新型コロナ診療の手引きに追記 · デキサメタゾンの商品名:内服
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.誘発感染症、感染症増悪(24.0%):B型肝炎ウイルス増殖による肝炎があらわれることがある〔8.1、9.1.1、9.1.2、9.1.8、9.8高齢者の項参照〕。
11.1.2.続発性副腎皮質機能不全(0.6%)、糖尿病(1.1%)〔8.1、9.1.1、9.1.3、9.8高齢者の項参照〕。11.1.3.消化性潰瘍(1.1%)、消化管穿孔(頻度不明)、膵炎(頻度不明)〔8.1、9.1.1参照〕。
11.1.4.精神変調(頻度不明)、うつ状態(6.3%)、痙攣(頻度不明)〔8.1、9.1.1参照〕。11.1.5.骨粗鬆症(0.6%)、大腿骨頭無菌性壊死及び上腕骨頭無菌性壊死等の骨頭無菌性壊死(0.6%)、ミオパチー(2.3%)、脊椎圧迫骨折(頻度不明)、長骨病的骨折(頻度不明)〔9.1.4、9.8高齢者の項参照〕。
11.1.6.緑内障(頻度不明)、後嚢白内障(1.1%):連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがある〔8.4、9.1.1、9.8高齢者の項参照〕。11.1.7.血栓塞栓症(5.7%)〔9.1.1参照〕。
11.1.8.腫瘍崩壊症候群(頻度不明):異常が認められた場合には、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること〔8.6参照〕。11.2.その他の副作用
1).血液:(10%未満)好中球減少症、血小板減少症、貧血、(頻度不明)白血球増多。2).血管:(10%未満)血管浮腫。
3).内分泌系:(頻度不明)月経異常。4).代謝異常:(10%以上)高血糖、(10%未満)末梢性浮腫、体重増加、体重減少、浮腫、食欲不振、(頻度不明)低カリウム性アルカローシス、満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝、食欲亢進。
5).精神・神経系:(10%以上)不眠症、錯感覚、(10%未満)味覚異常、末梢性ニューロパチー、頭痛、浮動性めまい、うつ病、振戦、気分動揺、錯乱状態、傾眠、不安、(頻度不明)多幸症、めまい。6).眼:(10%未満)霧視、(頻度不明)網膜障害、眼球突出。
7).呼吸器:(10%未満)気管支炎。8).消化器:(10%未満)便秘、腹痛、消化不良、下痢、(頻度不明)悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇。
9).皮膚:(10%未満)紅斑、(頻度不明)発疹、ざ瘡、多毛、脱毛、皮膚色素沈着、皮下いっ血、紫斑、皮膚線条、皮膚そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚脆弱化、脂肪織炎。10).筋・骨格系:(10%以上)筋痙攣、(10%未満)筋脱力、筋痛、(頻度不明)関節痛。
11).腎:(頻度不明)ステロイド腎症。12).その他:(10%以上)無力症、疲労、(10%未満)発熱、粘膜炎症、(頻度不明)血圧上昇、精子数異常及び精子運動性異常、しゃっくり。
レナデックス錠4mg ; 薬価, 164.80円 ; 製薬会社 ; 添付文書 ; 効能・効果
18.1作用機序
本剤の多発性骨髄腫増殖抑制作用の機序の詳細は不明であるが、アポトーシスの誘導が関与することが示唆されている。18.2Invitro試験
種々のヒト多発性骨髄腫細胞株に対して増殖抑制作用を示し、その作用はレナリドミドとの併用により増強された。18.3Invivo試験
ヒト多発性骨髄腫細胞株を移植した重症複合免疫不全マウスにおいて、腫瘍増殖抑制作用を示した。
レナデックス (ブリストル・マイヤーズスクイブ), レナデックス錠2mg · レナデックス錠4mg (先発品), 164.8円/錠
抗がん剤作用としてはステロイドが白血球に対してアポトーシス(細胞死)を引き起こすため、白血病や悪性リンパ腫などの血液系のがんに使用されます。デキサメタゾン単独で使用することもありますが、ドキソルビシン、ビンクリスチン、ボルテゾミブ、レナリドミドなどの抗がん剤とも一緒に使われます。
デキサメタゾン錠の主成分/剤形が同じ製品同士の薬価について比較 ..
デキサメタゾンは効き目が長く強い分、多くの副作用があらわれる可能性があります。場合によっては副作用を抑えるために抗生物質や胃薬などを一緒に使うこともあります。副作用の頻度は調査が行われていないため不明ですが、次のような症例が現れることがあります。
レナデックス錠2mg・4mgについてご紹介します。「BMS HEALTHCARE ..
多発性骨髄腫(Multiple Myeloma:MM)は血液細胞である形質細胞の腫瘍で、骨髄内に骨髄腫細胞(悪性の形質細胞)が見られます。
一般名:デキサメタゾン錠 | 薬効分類名:副腎皮質ホルモン製剤
17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1海外第III相試験再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした第III相二重盲検比較試験(MM‐010試験)を実施し、レナリドミド25mg注1)+本剤40mg注2)併用療法の有効性を本剤40mg注2)単独療法と比較した。その結果、レナリドミド+本剤群では、無増悪期間(TTP)の評価に対し、本剤単独群と比べて有意に延長効果が認められた。
有効性成績の要約(二重盲検期間:2005年8月3日データカットオフ)--------------------------表開始--------------------------
レナリドミド+本剤群(176例)本剤単独群(175例)無増悪期間(TTP)
イベント発生者数(%)68(38.6)130(74.3)中央値a(週)[95%信頼区間]b52.1[40.9、NE]20.1[16.6、20.7]
ハザード比c[95%信頼区間]0.324[0.240、0.438]p値(Log‐rank検定)<0.001
全生存期間(OS)死亡患者数(%)48(27.3)60(34.3)
中央値a(週)[95%信頼区間]bNE[NE]NE[71.6、NE]ハザード比c[95%信頼区間]0.730[0.498、1.070]
p値(Log‐rank検定)0.105a:中央値はKaplan‐Meier法による推定値
b:中央値の95%信頼区間c:本剤単独群のハザード率に対するレナリドミド+本剤群のハザード率の比
NE:NotEstimable(推定不可)--------------------------表終了--------------------------
注1)レナリドミドの用法・用量は28日を1サイクルとし、1日1回25mgを21日間経口投与する。なお、症状に応じ適宜減量する。注2)本剤の用法・用量は28日を1サイクルとし、1日1回40mgを1~4日、9~12日、17~20日目に経口投与する。これを4サイクル繰り返す。5サイクル目以降は、1日1回40mgを各サイクルの1~4日目に経口投与する。なお、症状に応じ適宜減量する。
TTPのKaplan‐Meier曲線<<図省略>>
本剤単独投与群の安全性評価症例において、175例中151例(86.3%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、不眠症39例(22.3%)、無力症25例(14.3%)、疲労22例(12.6%)、錯感覚21例(12.0%)、筋痙攣19例(10.9%)、高血糖18例(10.3%)であった。
剤形, 片面割線入りの白色〜灰白色の錠剤、直径9.1mm、厚さ2.5mm
ポマリストは骨髄腫細胞の増殖を抑える方向に働くため、多発性骨髄腫の治療薬として使われます。
DLd(DRd) | ダラツムマブ、 レナリドミド、 デキサメタゾン | レジメン
デキサメタゾンは副作用も多い薬ですが臨床ではよく使われ、様々な効果も期待できる薬です。