いずれも詳細な情報が不足しているため現時点では特段の対応はとらず ..


牛乳多飲により,鉄欠乏貧血を起こすことがある。稀ではあるが,牛乳ばかり飲んでいる10ヶ月~2歳の乳幼児や思春期に起こりやすく,低たんぱく血症を伴うこともある。牛乳は完全栄養食品ではあるが,鉄含有量が0.1mg/dLと少ない上に,母乳や育児用ミルクに含まれる鉄分より吸収率が劣る。また牛乳に含まれるCaやPは他の食品中の鉄と複合体を形成し,かえって鉄が吸収されにくくなる。さらに牛乳過剰摂取により他の食品の摂取不足が生じ,その結果,鉄摂取不足が生じることが原因と言われている。


ジスロマック細粒小児用 10% 一時的な出荷停止及び限定出荷について

2000年以降に小児科領域を中心に出現したマクロライド耐性M. pneumoniaeは, その後増加がみられ, 成人では当初マクロライド耐性株は検出されなかったが, 小児科領域を追随するペースで耐性株が増加した。2011~2012年の流行時には, 83%がマクロライド耐性であったとの報告2)があり, 大流行に関してマクロライド耐性M. pneumoniae株の蔓延が要因の1つと認識されている。マクロライド耐性率は, 2012年をピークに低下傾向にある。一方, M. pneumoniaeは, P1タンパク遺伝子の相違により, 1型, 2型系統に分類され, 1型系統と2型系統の交代期に大流行が起こる可能性も指摘6,7)されている。2011~2012年にかけて流行の主であった1型系統の検出比率が2015年後半より減少し, 代わって2型系統の検出比率が増加している。1型系統はマクロライド耐性遺伝子の保有率が高かったが, 2型系統の耐性遺伝子保有は低率である7)。これが, マクロライド耐性株の低下の主因と考えられる。

感染症診療ガイドラインの策定には, 地域における年齢による病原微生物の検出頻度等の疫学データならびに, 各微生物の抗菌薬感受性に関する情報が必要である。肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae: M. pneumoniae)は, マクロライド系抗菌薬, テトラサイクリン系抗菌薬, ニューキノロン系抗菌薬に感受性を有していたが, 2000年以降にマクロライド耐性M. pneumoniae株が出現1-3)して増加した。マクロライド耐性株の検出率は, 世界的に地域差があり, さらに小児において高率なため, 推奨される抗菌薬を含めて診療ガイドラインの内容も, 国内外および年齢により差異がある。さらに, 2020年以降世界的に流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 多くの感染症罹患率に多大な影響をきたした。M. pneumoniaeに関しても, COVID-19パンデミック前に比較して, 検出率が激減した報告4,5)が多い。

インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味、睡眠不足 ..

ペプシノゲンは胃液中の蛋白分解酵素ペプシンの不活性前躯体で,その約1%が血中に存在する。ペプシノゲンⅠは胃酸分泌領域(胃底領域の主細胞)から分泌され,ペプシノゲンⅡは胃内全域の腺細胞およびBrunner腺細胞から分泌される。いずれも胃・十二指腸潰瘍,急性胃粘膜病変や,腎機能低下時に腎からの排泄が減少して高値となり,胃切除後や萎縮性胃炎などにより低値となる。また血清ペプシノゲンI/Ⅱ比は胃粘膜萎縮病変の広がりと程度を反映する。萎縮性胃炎は胃がんのハイリスク群と考えられることから,ペプシノゲンⅠ,Ⅱ,Ⅰ/Ⅱ比の測定により,効率的な胃がんのスクリーニングが可能となる。

制酸薬による消化管pHの上昇,および難溶性化合物の形成により,鉄の吸収が阻害されて効果が減弱するので,同時服用は避ける。

味覚障害とは ~味を感じないものから異なった味に感じるものまで様々 原因は亜鉛不足によるものが多い~ ..

「ロングフライト血栓症」は従来「エコノミークラス症候群」と呼ばれてきた疾患である。航空機のエコノミークラスの狭い座席に,長時間(6~12時間以上)同じ姿勢で着席したままの状態を続けることで発症する急性呼吸不全を主とする病態で,乗っている間や降りてすぐに発症するだけでなく,数日してから起こることもある。病態の本質は深部静脈血栓症(Deep Venous Thrombosis:DVT)と肺血栓症(Pulmonary Embolism:PE)およびこれらに起因する急性右心不全,急性循環・呼吸不全である。この症状は座席の広さに関係なく,エコノミークラス以外のビジネスクラス等の利用者や,バス・列車・船などの利用旅客でも同じ姿勢を長時間続けることで発症しているため,日本旅行医学会では2002年に「ロングフライト血栓症」と改称することを提言している。

潜伏期間は14~21日です。麻しん風しんワクチン接種による予防作用は高いですが、妊婦が妊娠20週までにかかると先天性風疹症候群を起こす危険性があります。ワクチン未接種の成人男性に対する予防接種も現在は勧められています。
●主な症状
発疹、発熱、リンパ節腫脹などです。
●合併症
関節炎、脳炎などが見られることがあります。
●検査
採血による風しん抗体の確認となります。
●治療
特別な治療はなく、必要な際は解熱剤を使います。発疹が消失すれば登校・登園できるようになります。

同一成分薬: ジスロマック錠 250mg、ジスロマック錠 600mg、ジスロマック細粒小児用 10%、ジスロマック.

重症の場合、悪い細菌の種類が多く、しかも歯ぐきも腫れていて、膿をだすくらいの場合にはジスロマックという抗生物質をだします。



「ジスロマックは何故効くのか」(歯周病は薬で治る・生田図南著・天の草者発行) ジスロマックは抗生物質の理想型といえます。
治療薬剤としては1991年イギリスにおいて最初に採用されました。
日本においては2000年6月より保険適用になりました。

ジスロマックは抗生物質として薬剤が持つべき最適な用件をほぼ100%満たしています。
つまり、最小使用量で最高の効果を長時間維持できるという特性です。
さらに最近の研究でジスロマックは耐性菌が非常に出にくい薬であることが証明されました。

以上のような流れです。

これは私が学生時代教えられた時期から(30年間)ずっと変わってません。



このため、歯周病治療は時間がかかるのです。

さらに、時間、回数をかけても必ず治るとは限りません。

歯周病とは、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶ける病気ですが、重症な場合は治りません。

再生療法(エムドゲイン、GTR法)もありますが、適応にはいくつかの条件があります。

それに、1年くらいかけて歯科に通っていったん治癒しても、ちよつと油断して、歯磨きをさぼったりすると、また、すぐに、もとの悪い状態に後戻りしてしまいます。

あと、歯の本数が少なくなればなるほど、咬合性外傷の影響もでてきて、加速度的に歯が悪くなって、グラグラになり、抜けていきます。

歯周病の治療はこのように、時間、回数、手間がかかり、おまけに、治りにくく、しかも、前述のように全身にもかかわる、やっかいなものです。



もちろん、保険治療の流れに沿って行いますので、費用も歯磨き剤(1本1700円)以外にはかかりませんし、基本検査、精密検査、口腔写真撮影も通常どおり行っております。

抗生剤を処方する場合は、細菌数が多く、しかも、急性症状などで、歯ぐきが腫れていて、切開し、ウミを出さなければいけない状態の時です。

あと、歯周病再発予防にはメンテナンスが必須ですが、位相差顕微鏡で細菌を見られると、ほとんどの方はリコールに来られます。
したがって、メンテナンスも行え、再発が予防できています。


pneumoniae肺炎の流行が生じると, 処方薬不足など, 現場がさらに混乱する ..

患者家族からの「発疹がでて、今日皮膚科を受診したが、ジスロマック錠<アジスロマイシン水和物>も一緒に飲んでよいか?」との電話相談に対して、薬剤師は他薬との相互作用の問題を心配していると捉えて「服用しても大丈夫」と答えた。実際は、ジスロマック錠による薬疹が起こっており、その副作用を悪化させてしまった。

・ジスロマック細粒小児用 10% ・ジスロマック錠 250 ㎎ ・ミノマイシン ..

●ジスロマック錠250mg<アジスロマイシン水和物>
〈適応菌種〉
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ペプトストレプトコッカス属、プレボテラ属、クラミジア属、マイコプラズマ属
〈適応症〉
深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

原因としては,被接種者への確認不足やカルテの確認不足,HPVワクチンの取り違えが挙げられてい ..

患者は左ほほの腫れのため口腔外科を受診し、6月14日にジスロマック錠<処方1>を服用した。
その日の夜、患者は痒みで目が覚め、体を見たところ赤い発疹が体中にでていたが、痒みは我慢できる程度だったので、翌朝(6月15日)、同病院の皮膚科を受診した。皮膚科で特に薬疹の話はなく、病院での点滴(薬剤名は不明)と、<処方2>が処方され、プレドニン錠<プレドニゾロン>を朝昼と服用した時点で、ずいぶんと痒み、発疹は消えていた。

不足、低多重出産などの要因(妊産婦の方) ・肺がん、大腸がんを発症 ..

6月15日の夕食後に、患者が2日目のジスロマック錠を服用しようとしたところ、患者の娘が「発疹はジスロマックの副作用かもしれない」と心配になり、当薬局に電話にて連絡があった。
患者娘:「発疹がでて、今日皮膚科を受診したが、ジスロマックも一緒に飲んでよいか?」
電話対応した薬剤師は、薬歴を確認して以下の様に回答した。
薬剤師:「ジスロマックと皮膚科の薬との飲み合わせは大丈夫です」
患者は2日目のジスロマック錠を服用し、その数時間後から、昨日よりひどい発疹・痒み、顔面浮腫が発現してしまった。その後、ジスロマック錠による薬疹であったことが判明した。

疲れ、睡眠不足、考え事、スマホ運転、脱法ドラッグなどの影響の他にも風邪薬 ..

患者は、A病院の皮膚科医および<処方2>を投薬した薬剤師に、「前日にジスロマックを服用した」ことを伝えたが、どちらからも中止の指示はなく、薬疹の疑いに関する言及もなかった。皮膚科医がジスロマック錠による薬疹を疑っていたかどうかは不明であるが、中止の指示をしていないため、薬疹を見逃していたと考えられる。
患者は、発疹が出た後に、内科へ問い合わせずに皮膚科にかかったことから、薬疹の可能性を疑わなかったと思われる。一方で、患者の娘は発疹をジスロマック錠の副作用ではないかと考えたが、処方した内科医師への連絡を行わなかった。患者および患者の娘は、ジスロマック錠の服用を皮膚科医師や薬剤師に伝えていたため、それを踏まえての両者が適正に対応していると思っていた様である。

また、このような症状に、生理前ということや、睡眠不足が関係することはあるのでしょうか? ..

また、<処方2>を投薬した薬剤師は、皮膚科にかかった理由や、プレドニン錠が処方された理由などを詳しく聴取しておらず、薬疹の可能性を認識できていなかった。
患者の娘からの電話に対応した薬剤師も、薬の相互作用を尋ねられているものだと思い込み、患者の薬歴を確認したが、問題ないと判断してしまった。そもそも、患者の娘の薬剤師への問いかけが「ジスロマックも一緒に飲んでもよいか?」であり、薬剤師が飲み合わせを心配しているものと捉える要因となってしまった。

マイコプラズマ感染症の治療には、クラリスロマイシンやアジスロマイシン(ジスロマック)などのマクロライド系抗菌薬が必要です。 ..

発疹・掻痒感などの症状に対しては、薬剤師、医師はまず、使用している薬剤による副作用の可能性を疑うべきである。また、患者に対して薬が処方された理由、疾患名などを聴取することは必須である。
患者、その家族が薬による副作用の可能性を疑った場合には、薬剤師や医師へ「薬を飲み始めてから発疹が出ているのですが、その薬による副作用の可能性はないですか?」のような具体的な疑問の内容を伝える必要がある。

不足に陥っています。幸いにも、まだ松山市内では在庫があることから、どうにか ..

ジスロマック錠250mgの重大な副作用として以下が知られている(ジスロマック錠250mgの添付文書、インタビューフォームより)

ジスロマック細粒小児用 (アジスロマイシン水和物) お知らせ文書

異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。これらの副作用はアジスロマイシンの投与中または投与終了後1週間以内に発現しているので、投与終了後も注意すること。また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること。
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群は、皮膚、粘膜などに現れる重症型の薬疹であり、予後不良なこともあるので注意を要する。一般に、原因薬剤に曝露開始から1~3週間に発症するといわれている。急性汎発性発疹性膿疱症は、通常粘膜疹は伴わず、皮膚に現れる重症型の薬疹であり、一般的な初期症状として、小膿疱が紅斑上に多発する。一般に、原因薬剤に曝露開始から数時間~数日以内に発症する場合(すでに薬剤に対して感作されている場合)と曝露開始から1~2週間後に発症する場合(初めて服用した場合)がある。早期発見、早期治療が重要であるため、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。治療中止後に再発する可能性があるため、症状の観察並びに治療は十分な期間行う。

同一成分:ジスロマック錠 250mg、ジスロマック錠 600mg、ジスロマック細粒小児用 10%、.

[参考文献]
(1)
(ファイザー株式会社 2022年6月改訂(第1版))

(2)ジスロマック錠250mgの医薬品インタビューフォーム
(ファイザー株式会社 2021年3月改訂(第25版))
※以下サイトより検索の上、参考文献として使用

第2世代は肺炎に使う。 基礎疾患のない気道感染症にはクラリス、ジスロマックは効果あり ..

澤田教授
四半世紀にわたって医療・介護現場へ高感度のアンテナを張り巡らし、薬剤師の活動の中から新しい発見、ヒヤリ・ハット・ホット事例を収集・解析・評価し、薬剤師や医師などの医療者や患者などの医療消費者へ積極的に発信している。最近は、医薬分業(薬の処方と調剤を分離し、それぞれを医師と薬剤師が分担して行うこと)のメリットを全国民に理解してもらうためにはどのような仕組みとコンテンツが必要かや、医療・介護の分野でDXが進む中で薬剤師はどのような役割を果たすべきかなどを、日々考えている。

通常はDPP-4阻害薬で効果が不足の時に上乗せされる。 またかつてトップ ..

薬学者。東京大学薬学部卒業。その後、米国国立衛生研究所研究員、東京大学医学部助教授、九州大学大学院薬学研究院教授、東京大学大学院情報学環教授を経て、現在、東京大学大学院薬学系研究科客員教授。更に、NPO法人 医薬品ライフタイムマネジメントセンター理事長・センター長。著書には「ポケット医薬品集2024」(南山堂,2024年)、「処方せんチェック・ヒヤリハット事例解析 第2集」(じほう,2012年)、「ヒヤリハット事例に学ぶ服薬指導のリスクマネジメント」(日経BP社,2011年)、「処方せんチェック虎の巻」(日経BP社,2009年)、「薬学と社会」(じほう,2001年)、「薬を育てる 薬を学ぶ」(東京大学出版会,2007年)など他多数。